まずは
海鮮丼として成立した8店の丼をイッキに並べてみると
どうなるでしょうか?
店名からのリンクは、本ブログの個別記事ページです。
1.馬子とやすべ(朝市五色丼)
ここではカニorホタテの選択を迫られる。1500円税込にしては
リーズナブルな印象
2.恵比寿屋食堂(七色丼)
七色丼で7にはつられるが、玉子焼と数の子で期待に応えた7なのか?
と思うわけ。ただし、サービス感はあり。でもカニは棒肉、ほぐしのかぶり。
そしてうに、なし。
3.いくら亭(函館漁火丼)
見た目鮮やかは好感。バラちらしっぽい。でもサーモン、いくら、ほたて、カニほぐしの
4色…。いくら亭なので、いくらははずせない、というところね。
4.きくよ食堂(鮭親子丼)
海鮮丼そのものが1500円で成立しなかった海光房と比べれば、
ややマシも、二色の鮭・いくら親子丼までしか成立せず。(税込1275円)
せっかくの有名店なら、この鮭ほぐしにこだわりを見せてほしかった。
焼きたて、ほぐしたてならもう100円乗っけても、個性が出ると思うけど。
そして有名店ほど外税、な気がする。
5.味鮮まえかわ(五色丼)
同じ五色でも真ん中のウニのアピールと甘海老3本は迫力。
でもそのぶんいくらは抑え目。サーモンは明らかにノルウェー系の
ものでしょう。この時点で…恵比寿屋食堂、まえかわ、あけぼの食堂は
「ハピリカ」(JAL機内で配られるフリペ)的にも同列なのか?と思っておりました。
レベルはそこそこ高し。
6.あけぼの食堂(5・5キャンペーン丼)
同じ五色丼でも、あけぼの食堂は白身魚だし、(生)たらこだし、
いくらはないし…ちゃうちゃう。そこは選択肢が豊富な中から
自ら選択してこの丼。ここまでのうに・いくら至上主義に疑問が
湧いてきていたから、意図的にこういう五色を選んだだけ。
客対応と、選べる感、そしてキャンペーン系メニューと
思われるのにハピリカ利用可(5%引)のところが評価ポイント。
細かいこたあ気にしねえ、もってけ泥棒的な潔さを感じました。
7.櫻桂(横丁丼)
その流れの中で、やや時間帯をミスり、再びどんぶり横丁で
探すとするか…と戻ってきたこの店で落胆。活気がない。
お客がいないのは時間帯(午後1時すぎ)とも受け取れるが、
いかにも昼休憩入りそうな勢い。当該記事でも書いたが、
提供された器の並びにキンチョー感がいちばんなかった。
さらに言うならなぜかウニがセンターじゃない。深い意味はないかもしれないけど、
ここまで来て、函館の海鮮丼のサーモンが気になる。ここで価格調整じゃないの?
道東へ行けば鮭系がウリで4~5種類、ピンキリである。「サーモン」という限りは
大西洋産の輸入ものの可能性大。この店じゃなくね。
8.あぶや(五色丼)
最後は思い切って、マイナーな店、最優先にならなそうなお店で締めを画策。
ここは普通の居酒屋で昼11時から営業なので、出遅れたときはオススメでしょう。
12種の具材から選ぶ五色丼が1500円。
しかもラインナップにはうに、あり。
うにのありなしなのではなく、量で調整できるうに
なんだから、除外する必要はないのです。
つぶ、と、ほっきはこの店で初めて選択可能だった。イカもここに
加わる店は珍しい。はこだて自由市場・市場亭のように
「イカは一パイ単位が誠意」という考え方もなくはないけど、
じゃあそれが主流かといえば、そこまで決定的ではないからね。
夏にイカ刺し定食を食べたどんぶり横丁の茶夢なんかはそこにこだわっていなかった。
ちなみに9種から選べる二色丼にはうにはラインナップされず。
で、自分の中の評価は…
定食の1・6と二色丼の5を除いて基本はすべて税込み1500円でした。
そこでありそうでなさそうな差は具材のみならず、接客・店の雰囲気、
選択の自由度が総合されると思うのです。
基本、うに・いくらから始まる人気具材が揃っているから評価が高いわけではない
ということがわかります。
各店で差があるのは1500円と予算を決めた場合の自由度とサービス度の差。
いや自由度が高いことがサービスだと感じます。
予算無制限ならこんな企画は不要。さっさと「うにむらかみ」の
最高級、無添加うに一色丼4000円へ直行してくださいな。
逆に「どうせ観光客は、うに・いくらで満足するんじゃないの?」というお店は
好感が持てません。
うに・いくら…もちろん、それを食べに函館に来たんだ!という
お客さんは3割程度なのではないでしょうか?
でもって「豪華スペシャル七色丼はいかが?」と誘われる。
もちろん個人差がありますが、
ほんとうにランチとして考える場合も予算を決めなければ、どうにでもなる海鮮丼。
2200円のうに一色丼と4000円のうに一色丼があったら、
そんなにうにの質が違うの?と思うのが、フツーの感覚でしょう。
高いんだから、いいうに使っているはず、は必ずしも正しくない。
もちろんうに専門店を標榜する「むらかみ」は別格なんでしょうけど。
観光客はそこまで深く考えないから、カモなわけです。
いいんです。うに・いくらめいっぱい!のお客さんにはそれを出す。
期待しているから。
そうでないお客さんも大事にしてほしい、函館の海鮮丼、
というそういうまとめです。
このあと、もう少しオマケを書きます。
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