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2018年9月 6日 (木)

市民が知らない?函館・朝イカ事情…

辺見旅館の女将さんにいちばん聞きたかった話。函館人とイカの話。

最近、イカが高いのでめったに食べない。

いやいや函館人だったら、たとえ回数を減らしてもイカ(刺)を食べずにはいられないはず。

別に高いからいいや、と思ってませんか?

160606maikasashi


こうして函館の食文化は失われていきます。

というより、イカが獲れないと水産加工業が傾いてしまう…とそっちのほうが

食文化より大事らしいです。いかめしのイカは南半球産ですよ???

160510ikameshi

というわけで、

朝イカ、活イカ、生簀イカ。この序列について女将さんに直撃しました。

かつての函館の常識を正しく語れる大人はめっきり少なくなりましたね。

女将さん曰く

「ウチは活イカにこだわっているから」

ここまではよく聞く話。

ということは、活イカ>朝イカ???

ここにマジックがあるわけです。

朝イカ→獲ってすぐ下に氷を敷いて、水揚げして、数時間で消費するイカ。

活イカ→文字通り生かしたまま「水槽」に入れ、水揚げして生きたまま調理するイカ。

生簀イカ→いったん「生簀」に入れて「泳がせておき」調理する直前に出して食べるイカ。

活イカと生簀イカは極めて近いようですが、

「しばらく生かしておくために生簀に入れたイカ」は賞味期限が決まってません。

生簀に半日入れておくだけで鮮度は変わってしまうからです。

イカはそれほどデリケートな食材です。

「活イカを朝食で食べる」これがいちばんの贅沢。

女将さんの「活イカにこだわる」はそういう意味です。

もうね、朝8時半までに食べてちょうだいって、お客さんに念を押してるの。

それでも言います。

イカはほんとうに時価なので大変なのよ。

イカの値段を宿泊代金に反映させることなんて

できないでしょ(笑)。

だから、(水揚げが少ない日は)きょうのイカ、いったいいくらかわかって食べてんの!

なーんて内心は思っているけどさ(笑)。

市内に有力な仲買人さんが何人かいて、よほど水揚げが少ないと奪い合いで

泣きが入るそうです。

「女将さんとこのお客さんは幸せだなあ」なんて言われることもあるの(笑)。

平日は1泊11000円。それを考えると、

ほんとうの朝イカが楽しめる辺見旅館、自分も泊まりたいね(笑)

昔ながらの函館へ一瞬、タイムトリップしたランチタイムでした。

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そうそう、おまけにカニ(毛ガニ)の話も聞きました。

浜ゆでって、塩加減は自分でしないとダメでしょう?(女将さん)

浜で茹でて、急速冷凍して、その後解凍してきょう売り切るカニが

美味いはずがないと思うんですけど。(自分の意見)

見た目の大きさだけでなく身が詰まり具合で

カニの値段は違う、言いつつ、グラム表記をしている魚屋さん、

あります? 獲れた日付を明示している魚屋さんいます?

季節によってはオホーツクや道東からやってくる毛ガニ。

「そういう商売」に慣れ切った別の顔を函館は持っているんですねえ。


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2018年8月 7日 (火)

たわいもない市内散策が「旅」になる一瞬

ある晴天の夏の日。とある情報を得て、西埠頭へ。

まあここには年に2、3回?も行かないような気がする。

案の定、とある情報による目的は達成せず。まあ確率20%といったところなので

気にはならない。朝8時。

何か所か最近リノベした物件などを撮影。

いやあこの時間帯にこっちに来ることは自分的にはレアだ。

基坂下にさしかかる。

少年(高校生)2名が公会堂を撮っている。

いや、公会堂入りの絵を「狙って」いる。

市電が通る瞬間を撮ろうとしているな。

何か狙った車両があるのか。

そもそも午前の浅い時間でないと公会堂には陽が当たらないのを思い出し、

電線が目立たないように自分も1枚。

となりの男子2人は函館山山頂を入れたか入れないか話している。

ほっほぉ。中井精也クンの世界だな。

というわけで通過したのは716号「函館けいりん号」でした。

話しかけているうちに市電が来ちゃう…既視感を得て

踏み遅れはわずかだったけど、さすがに出鼻は助手がいないと無理。

(って、市電がドック方面から来たことにすれば、きれいな出鼻だな…発想の転換)

ウォータスライダーもいいけれど、地元に住んでいても、界隈在住でも

ない限り、この時間のこの光線のこの構図は、

よほどの精也クンでもない限り、無理。

計算しつくした撮り鉄にはまったく向かない自分だけど、2人の男子に

ちゃっかり便乗させていただきました。サンクス。

180731motoizaka_716

これが旅。非日常。withいつも市内で見慣れた市電。

とかいってトリミングしているけどさ。


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2018年7月15日 (日)

かかし@帯広

未乗車路線の沿線話は次回以降を予定。

その前に(ブログ再開の)「きっかけ」を書きたい。

ことし1月の釧路の(レストラン)泉屋の話も締めていないのだが、

今回の出会いは「帯広ならやっぱり豚丼」という発想からのスタートだ。

これまで2回訪れた帯広JR駅ビル内の専門店「ぶたはげ」。

もうここだけでいい、と思っていた。特急「スーパーとかち」の到着は

ちょうど19時00分。改札を出ると、ナント駅ビル店舗はすべて営業終了。

「ぶたはげ」は電気が点いていたが扉がしまっている様子。

とりあえず、コンフォートホテル帯広にチェックイン。

フロントで、「豚丼のおすすめの店」を聞く。

フロントスタッフも手慣れたもので、ささっとリストを取り出す。

「○○と○○がありますはオススメは"かかし"です」

明確にオススメがあるらしい。地図を見てすぐに夕食に出発。

そのオススメの「かかし」はかなり賑わっている。とりあえずカウンターに。

あたりを見渡すと確かに豚丼専門店ではない。

居酒屋寄りの料理屋ふうのニュアンス。まずは目に留まったのはコレ。

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「よっちゃん盛り」「なおちゃん盛り」「あいちゃん盛り」…

って何だ? 実は現在店を切り盛りしているのが三代目のあいちゃん。

初代の「よっちゃん」(あいちゃんから見て祖母)が創業して43年なのだそうだ。

30代半ばと見るが、これがよく客もスタッフも見渡して取り仕切っている。

ときどき自分の娘の話でお客さんと盛り上がったり…。

自分がお品書きを見ているとファーストコンタクトはこうだ。

「お客様、お飲み物は出ていますか?」

まだひと声も注文の発声をしていない。

「じゃあね、生ビールをください…それと…」

注文は躊躇せず一気に伝えるクチなので続けようとすると、

「3番さん、生ビール一丁!」

素早い。

後ろからスタッフがおしぼりを差し出すとほぼ同時にカウンター越しに

あいちゃんからもおしぼりが出てくる。テンポがいい。

料理を味わう前に間違いない!と思える店はなかなか珍しい。

そしてここで「豚丼!」は野暮だと直感。ど素人丸出しだ。

ということで、こんな注文を。

180626kakashi_butakushi

↑豚串

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↑よっちゃん揚げ(アスパラ+豚肉+海苔+大葉+胡麻)


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↑広尾産の焼きししゃも♀

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↑そして豚丼のアタマのみの「かかし焼き」

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↑ビールの次の飲み物は池田町のスパークリングワイン

お愛想のとき、自分があいちゃんに、力みかえって言った言葉。以下の通り。

「2つだけ苦言を呈します。
1.テッパン料理が多すぎる 
2.もっと季節感のあるメニュー演出をすべき」

決して特別な店ではない。特殊な料理があるわけでもない。

でも近所にこんな店があると知り合いを連れていけて便利。

肩肘張ることのない店で、2階があるので宴会だって可能。

年内にはロケ中のNHK朝ドラスタッフの間でも、評判店になるのでは?

180626kakashi_obihironight

↑交差点のカドにあってわかりやすいロケーション。駅から徒歩4分。

残念ながら、自分が知っている限り、こういった活気のあるお店は

函館の駅近(ないしは人の集まる繁華街)には存在しない。

ホテルに戻って導いてくれたスタッフにお礼をしたのは言うまでもない。

(帯広=豚丼の方程式はこの時点で終了。

「ぶたはげ」はイートイン19時終了、持ち帰り19時45分まで。

ホテルからもらっら地図にあった○○は第一、第三火曜日休とあったが

なぜか第四のこの日もお休み…こうした巡りあわせ、小さな努力が

旅の出会いを生むわけだ。)

☆ブログ更新が途切れたのが釧路の「泉屋」。復活が帯広の「かかし」。

だからこりゃ「きっかけ」だ、と思った次第。

どちらも函館ではこういう店が育たないという話。

なんて感じでいいんじゃないでしょうか。


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2016年7月 2日 (土)

草津・温泉ぐるめ→念願のギンヒカリのお刺身

まあ半分は思い込み。

客観的にそうなのかは、後からわかるでしょう。

それにしても、

「1泊朝食」で、夕食をけちって外へ出る。

そこで出会うパターンが、

芦原温泉、江差、そして今回草津と3回続いた。

事前にたいして調べもせず、「こんな感じ」で居酒屋選び。

まあ何分の一かは。「宿からあまり遠くへは行きたくない」が

ホンネだったりするけど、さすが草津温泉、ナイスな落としどころ、でした。

居酒屋「水穂」。

気さくなマスター。カウンターの別のお客さんとの会話に、

強引に割り込む自分。迷惑なやっちゃ。

まずはスタートダッシュ。

14年暮れのチカタビで2つの選択肢。

由比でサクラエビ。伊香保でギンヒカリ。

さあどっち、直感で後者を選んだはいいが、源泉が2つあることも知らず、

群馬の名物ギンヒカリ(養殖ニジマス)は要予約なことも知らず。

それが今回1年半越しの達成。

160627mizuho_ginhikari

よーく油が乘っている。養殖とは思えない肉質。

まあでも道東系の旬のサケマスと比べたらやっぱり

あっちでしょうが、さすがにチリのトラウトサーモンや

アトランティックサーモン、オーロラサーモンのレベルではない。

群馬、頑張っているわけだ、海ないけど。

そして、脈絡なく良かったのが、この生ハム・ルッコラのピザ。

160627mizuho_pizza

このボリュームで700円とはお値打ち。具どっさり。

飲んで食べて、お腹いっぱいになって4000円。

これなら満足。

マスターも「最近は泊食分離だからなあ」と言っていた。

宿の夕食じゃなくて、好きなもの食わせろ、というわけじゃあ

ないんだけど、どこの宿も夕食、差別化できてないからね。

実はこの日、サイアク、セブンでもいいかと思っていたので

上出来でした。

160628mizuho_2

お店始めて22年。たぶんマスターとは同い年。

昼はうどん屋さんになってる。

「あんなに都会に憧れて出て行ったのに、なんで

草津に戻ってきたんだろう」

答えはわかってるよねえ(笑)

それでいいと思う。

応援します。

伝統にあぐらをかかない、新しい草津の挑戦。

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2015年11月 3日 (火)

★B級グルメはやっぱりB級でこそ★味噌+カレー+牛乳+バター?

以前、新青森駅で見つけた、この「南部煎餅」のバリエーション。

150914gyunyucurry

なかなかやみつきの味だったので、

いつか本家を目指したいと、機会をうかがっていました。

で、とうとう10/21に願いがかないました。

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雨の夜、味の札幌・大西。

151021misocurry

味噌カレー牛乳ラーメン、バター入り。

他に具材はもやしとわかめ。

まあカロリー高そう。でもお店いちばんの人気メニューなのだとか。

餃子などのサイドメニューはなく、ラーメンのバリエーションだけ。

うーん、マイルド! それ以上の言葉は続かない。

雪が降ってから来ようかな、と迷ったけど、もっと寒いともっと温まるかもしれない。

念願ひとつかないました。雨の青森の夜。

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2015年10月21日 (水)

★最新!北海道新幹線【新函館北斗駅】なう→10/20★一般視察者に衝撃の現実!

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まあ、ある程度は確信していたんだけどね、見事に2日連続(撮って出し)

の流れになってしまいました。

昨日はあわてふためいて「応援クリック」ボタンをつけ忘れたほど。

そもそも、そこを改善しよう!というメッセージを込めている本ブログ。

動いて渦中に飛び込むほどに軋轢が生じる。

しかたないけど、しかたなくない!

ということで、20日火曜日は今週これから始まる

「紅葉ハンター」シリーズのリハーサル(…本編含めてできるだけ早くアップしますが)

で大沼へ。

100分の時間で、ほぼ紅葉ハンターというよりはウォーキング中心。

駒ケ岳は見えたけど、風も強くて、けっこう肌寒かった。

で、帰りがけに新函館北斗駅の「視察」。

151020hokuto_158to160326

まあ、見事になんにもなくて、何かができそうな気配もほとんどない。

駅前の構造的な整備と、駅前通り…そしてレンタカーターミナルの工事が

始まったばかり。こりゃ開業には間に合わないな。

意地でも決めた開業日に新幹線は走るだろうが、かなりいろいろなことが

遅れている。

最大の問題は、こうやって「視察」に来る勢力をガン無視しているところ。

新函館北斗駅の周辺レポートは別にやるとして、

もし「視察」を計画している人はあらかじめ知っておいたほうがいい。

トイレはない!

工事関係者も案内しない!(トイレはありません、という案内も立派な案内かもよ)

同所の「渡島大野」駅は、あいかわらず無人駅でJR職員は常駐せず、

ていうか不在、当然。

「新函館北斗」駅は未完でまだJRに引き渡されていない。

誰も全体のインフォメーションを担当していない。

従来あった駅前のトイレは駅前工事のために撤去なのだそう。

で、工事関係者は仮設を使い、利用者のためのトイレはない!

しかも、それをちゃんと案内する気もない工事関係者たち。

151020enemy

↑赤の矢印の男が「2階じゃないすか」とテキトーなことを言う。

問い詰めると、「すみません」と言うだけでトイレの場所は教えず。

周囲の男たちはみんな知らんぷり。グルというわけ。

たまたまミスリードに気が付いて構内で声をかけた

「札幌交通機械のビブスを着た、たなかさん」に6分かけて調べていただき、

結局は工事関係者の仮設のトイレを使わせていただいた。

これが体調不良の日だったりしたら、どうなっていたことか。

「2階に行ったらあるんじゃないすか?」と適当なことをほざいた

警備員に馬乗りになって、放尿してやったか(下品ですいません)

自分のトイレは知っているが、他人には教えない…それは自分の仕事ではないから、

という輩がのらりくらり作業をしている「新函館北斗」駅。

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↑地元といっても、札幌から来ている業者もいるわけで、

考えてみれば札幌まで延伸するまでは他人事。

「視察」関係者はほんとうに要注意です。

まずは先にそれを強調しておきたい。

「たなかさん」に連れられて、立ち入り禁止ゾーンの仮設トイレから

出てきたら、警備員(♀)が飛んできた。

151020corn_withvoice

↑センサーがついていて「ここから先は入らないでください」と音声が出る最新型の

コーン。意味あんのか、と思うけど、こういう器具を作っている業者もいるよな。

同伴してもらっているだろう。どうして配慮ができないのか。

開業しても、この無頓着は直らないと思うけどな、地元ワーカー。

彼らに全体を見ろ、と言ってもできないんだろうけど、

ほんとうに「たなかさん」ありがとうございました。

只一人だけ自分の味方でした。もらさなくて、本当に良かった、

そんな「新函館北斗」駅の視察でした。

ところで、

151020plate_oshimaoono

このぴかぴかのプレート。この駅はすぐとなりに残る、のか?

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2015年10月20日 (火)

【函館市民の皆さんはご存知ですか?】旧函館区公会堂のほんとうの歴史

(意図してこのカテゴリーに置きました)

コツコツと市内観光スポットに足を運んでいて感じることがある。

函館市と函館市民は来訪者の満足を第一に考えているのだろうか?

150917koukaidou_lup

↑夜のライトアップも美しい旧函館区公会堂

旧函館区公会堂の出口でこんな質問をした(意見を伝えた)。

「函館区公会堂の歴史がちゃんともっとわかるようになっていたほうがいい」

その前に「旧」函館区公会堂だよね?

旧があれば「新」はあるのか?

いやそうじゃなくて「函館区」って何よ。

これをちゃんと地元の学校で習った方々はどのぐらいいるんですか?

「願乗寺川(がんじょうじがわ)」とどっちが知名度上? 函館区。

それはおいといて、先に訪れた公会堂のすぐ下にある(徒歩1分)、

150923shashinrekishikan

函館市写真歴史館↑(旧北海道庁函館支庁庁舎2階)で

こんな掲示があってまたまた混乱。

151019hakodate_history

1872=開拓使函館支庁設置

1879=函館区設置

1882=函館県設置

1886=北海道庁函館支庁設置

なーんだ、区のあとに函館県になったんだ。

県のほうが区の時代より長いんだ。

おっとこれが大きな勘違い。

実はこの後に1899(明治32)~1923(大正12)年の間は

北海道区制によって「(北海道)函館区」が存在していたのである。

24年間の第二次函館区時代。

画像の年表にもあるように、その後は「北海道渡島(おしま)支庁」となる。

旧函館区公会堂は明治40年の大火で「町会所」が焼失したため、

明治43年に豪商相馬哲平が総工費の86%を寄付したことにより、

(つまりほとんどの資金を捻出)

明治43年、今の姿で建築されたのである。

もちろん当時は「函館区公会堂」で旧はつかない。

その後、大正10年、昭和9年の大火での類焼を免れ、

現在の公式名称「函館市重要文化財旧函館区公会堂」となったのである。

運営する公益財団法人函館市文化・スポーツ振興財団のHPを参照↓
http://www.zaidan-hakodate.com/koukaido/

ここまでの経緯を正確に理解している函館市民の方がいらっしゃれば、

ぜひお会いしてお話をお伺いしたい。

冒頭の問い、

1.
「函館区公会堂の歴史がちゃんともっとわかるようになっていたほうがいい」に

函館市重要文化財旧函館区公会堂の館長さんの名札をつけた方がこうおっしゃった。

「ちゃんと館内DVDで流しています」

ちょっとちょっと…

それは函館区公会堂の歴史、でしょう。

明治43年の時点で初めて函館区公会堂の歴史がスタートしたことは、

知ってて当然、の口振り。案内リーフレットに書いてあります、と。

「リ」スタートとは解釈しないのかあ。

「町会所」が火事で焼けたことは、本件と無関係、

公会堂として使われなくなったから「旧」とついている。

そんな紋切り型の対応にびっくり。

ここは公会堂についての施設で、明治40年大火前の「町会所」の

機能についてここでは語る必要がない、と受け取りました。

その機能の「差」こそに大きな函館振興の意図が隠されているはずなのに…

(実際、100年余を経過して、そうなっているし…)

151019balcony_koukaidou

↑この公会堂2階からの函館港の眺めがミシュラングリーンガイドジャポンで

★ついた?元町公園からの眺めもそう変わらないと思うんですがね。

2.
ここまでを補足するなら、先の(函館市)写真歴史館の受付のお姉さんに、

「函館県時代が4年で、函館区時代が3年。函館県のほうが長かったんだ。

知らなかった」と告げると、「はあ」と興味なさげにうなずいていましたっけ。

そもそも写真歴史館では1886(明治19年)の「町会所」の写真の下に

わざわざnow & thenとして、平成の(旧)函館区公会堂の写真をわざわざ

モノクロで飾っている。

151019choukaijo

しかしながら、公会堂のほうでは町会所については一切語られず、

大火で焼失した町会所を相馬哲平の5万円により

(別の建築物として)竣工した事実だけ明示ということなのである。

3.
あまりに不可解なので、この経緯についての情報を求めて、

その後すぐに旧相馬邸の東出館長を訪ねた。(これまた旧相馬邸、公会堂から徒歩2分)

いきなりのアポなし訪問にこちらの館長は丁寧に対応してくださった。

相馬家側にはその公会堂「新築」に関する5万円寄付の前後について

くわしい資料は残っていないとのこと。

ただし、明治40年の大火では相馬邸も焼失しているわけで、

5万円の寄付は並大抵のことではなかったこと、そして、哲平は再建場所を

今の公会堂の位置で再建するなら、という条件付きで出費したのだ、

(再建か新築かは今更不明ですが)と語ってくれました。

確かに旧公会堂は外見がいい。黄色と白でビジュアル映えする施設。

しかし、その設計、内部構造を考えるときに「公会堂」機能以外に、

「迎賓館」的な要素もイメージにはあったのではないか。

そうでなければ、浴室や予備室(従者の控室)が

しっかり割り当てられているのは不可解。

結局、一般的なホテルとしての使用はされなかったのだが、

明治44年に皇太子殿下(大正天皇)…宿舎として使用、

大正11年にも摂政宮殿下(昭和天皇)の来訪を受けているところからも、

その設計意図は明白であろう。

それも公会堂からは「ホテルとして使用されなかった」事実しか紹介されない。

まさか、徒歩1分の距離にある、函館市写真歴史館のスタッフと、

旧函館区公会堂のスタッフがお互いの展示物について無知である、

というお粗末なオチは予想したくない。

片や市の運営で、片や公益法人が運営しているとか、

そんなことは来訪者には関係ない。

それにしても「まさか」と思うのは、

函館市重要文化財旧函館区公会堂という正式名称、

函館市"重要文化財"旧函館区公会堂ということですか?

函館市の重要文化財じゃなくて、国指定の重要文化財

(本館は1974年、付属棟は1980年に指定)

という意味???

いやはやナンセンスかつ、わかりにくいネーミングだと思うのは

自分だけでしょうか?

正式名称、要る?

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2015年9月 7日 (月)

ナツタビ15th-Anniv.スピンアウト(2)★デジ旅=プランニング編

ガチガチに固め切った旅は自分で自分を縛っているようでいて

心地よくない。

だがしかし、根が欲張りなもので、あれもこれもと盛り込むのも事実。

自由度があって、自分の欲張りに対応できる旅。

その欲求にもiPhone6は応えてくれる。

正確に言えば、Yahoo!乗換案内のアプリが応えているって話だけどね。

まあ、ちょっとしたコツがあるにしても、

電車が何本あって、いくらで、乗り遅れたらどういう選択肢があるか、

がスピーディにわかるし、何より今どこにいる?

が地図と共に時刻表的に把握できるところ。

日本の鉄道は時間に正確なので、まあ意味がある。

列車が遅れているときはあんま、使えないから。

サンライズ号で夜が明けて、「いま、どのへん?」

スマホがあるから、即座につかめる。

自分のポジションに興味のない人、なにごとにも他人まかせの人には

魅力ないんだろうけど。

で、今回の島根旅。

松江に2泊、とした。

着日は日御碕、出雲大社、一畑電鉄で宍道湖北岸を松江へ。

2日目は午前市内観光、午後島根海洋館アクアス

3日目はチェックアウト、午前市内観光、石見銀山経由広島へ。

これが当初の計画。

だがしかし、初日午前11時。出雲市駅のコインロッカーに荷物を預けた時点で

ノープラン。荷物を預けるってことはそこへ戻るってことなのに、ノープラン。

しかも、お金を入れてカギをかけて、カギを抜かずにそのまま放置。

正確に言うなら日御碕行のバスの車中で「カギがない!」

おまぬけな話。

きっと抜かないできたのだろうと信じ、3時間後に戻ったら、その通りだったけど。

平和な日本でよかった。

ということで初日の予定

●出雲市→日御碕→出雲大社→出雲市→一畑電鉄乗車

●出雲市→日御碕→出雲市→出雲大社

に変更。

ここで小1時間ロスしたばかりか、旧大社駅と大社までの道中をだいぶ

探索したがために出雲大社参拝が午後3時すぎに。

150901izumo_shinmon_str

(大社へ続く神門通り。左は電鉄大社前駅)

さて、どうやって松江に入ろうか。

ってか、出雲市のロッカーは「あ、やっぱりカギかけ忘れじゃん!」

ってカギかけて離れたため、荷物は出雲市駅にある。

そして出雲大社参拝終わりで気づくのは、

「宍道湖の夕陽!」」

この空なら、行けるかも!

ということで出雲大社を出た時点でルート検索。

一畑電鉄大社前駅→川跡乗り換え→一電鉄出雲市→JRにて松江→松江駅から

宍道湖へタクシーという決断に。

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(白潟公園)

おかげで、宍道湖北岸一畑電鉄車窓の旅は翌日以降に持越し。

2日目。

デジカメのバッテリーが夕陽の撮り過ぎであがる。

っと、充電器を自宅に忘れている。

スマホで家電量販店を検索。翌日駅前で自転車を借りるなり、直行。

しかし、2店とも在庫なし。空振り。

そこから塩見縄手、松江城。その後、お堀めぐりもある。

2日にわけた松江市内を初日に集中、に変更。

自転車を返したあとの、残りの時間で松江フォーゲルパーク、松江イングリッシュガーデンへ。

松江フォーゲルパークまで行けば、宍道湖北岸を半分移動したも同然。

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(フォーゲルパーク、入場せずに世界のフクロウコレクションを堪能)

で、イングリッシュガーデンは閉園間際だったので、入園せず、湖岸へ。

150902matsue_eg


そこで遭遇したのがキングフィッシャー君(しつこい)

シャッフルしてまたしても正解。

3日目は期せずして、

●松江市内観光→石見銀山→高速バスで広島へ

●石見銀山→島根海洋館アクオス→浜田から高速バスで広島へ

に変更。

150903cycle_yasuke

(レンタサイクル弥助は大森バス停0分で便利)

石見銀山で使える時間は70分と割り出す。

アクアスでは約2時間。

浜田から高速浜田道で石見交通のバスが広島まで行っていることも当日朝判明。

こうしてその場の判断で組み換えができるのも、

スマホがあってこそ。デジカメ機能だけじゃない。

残念ながらガラケーではこういう機動性は無理でしょうね。

2015年9月 6日 (日)

ナツタビ15th-Anniv.スピンアウト(1)★デジ旅=視覚編

2000年の宍道湖(松江)~米子ナツタビから15年。

何が変わったか。

自分の好み、旅の組み立ての変化など微々たるものかもしれない。

各種デジタルツールの発達による旅の変化、これは大きい。

2000年はデジカメを持っていなかった。

使い切りカメラでネガフィルムを現像していたものだ。

今でもどこかに残っているか。

隔世の感。

いま自分のデジカメも3代めが役割を終えようとしている。

2015年の旅はそのfinepixとiphone6の併用。

場面ごとの使い分け。

いまはそんな旅の時代。

行った先行った先で「写真を楽しむ」旅も加わってきた。

単に自分が「行った証拠」ではないのだ。

そしてそれがデジタルクラウドにアーカイブされる時代…。

まずはfinepixが捉えた島根旅から。

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旧JR大社駅は当たり。ぜひ行ってみてほしい。

25年のときが止まっている、だけではなく、

25年前からの過去、も体感できる空間。

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宍道湖の漁師さん。夕方まで漁おつかれさま。

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そしてまさかのカワセミ君。シルエットが独特。

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松江城天守から宍道湖・嫁が島を切り取る。

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宍道湖大橋のたもとから。遊覧船が通るタイミングで

県立美術館と橋名を。

今度はiphone6。

9/1

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日御碕灯台。白と青のコントラスト。

まるでエーゲ海の色(大げさ)

順光を選んで撮る。

9/2

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船の屋根に「祝・国宝決定」

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小泉八雲旧宅の前で銅像とかぶるアングルで狙う。

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巡回バスの気配を感じて走っているバスをフレームイン。

ナンバープレートが77!!!

9/3

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大田市にて。13時34分。上り下りの特急まつかぜが同時発車。

(もちろんこれを撮って下りに乗車)

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島根海洋館アクオス。ペンギンたちがシルエットになるように。

イマジネーションが実を結ぶとさらなるイマジネーションが湧く。

デジカメはそんなツール。

とりわけiPhone6のカメラ機能は秀逸。finepixよりも機動性が上。

写真の上がりを見たらわかる。

苦手なのは望遠ズームだけで、水族館の暗さは

iPhone6が圧倒的に有利。

ま、逆光は苦手だけど、連写でもfinepixを大きく上回る。

ダブルまつかぜも連写のたまもの。

旅が楽しくなるカメラ。