旅の3日め、実質初日はあわよくば城端(じょうはな)まで、と思っていたが、
とてもムリだった。いろいろなことがありすぎて満腹になった。
続いて旅の4日め、この日は城端経由で五箇山・白川郷へ。
今度は復路、富山県から岐阜県を経由して愛知県へ。
まず早朝散歩で高岡大仏を見ておく。
↓すっかり新しくなった高岡駅。万葉線の発着場所がわかりにくい!
高岡駅スタートは午前8時1分。城端午前8時55分着。
↑城端線、キハ47
↑終着駅につき、この絵は必要
ここから「世界遺産バス」(加越能バス)に乗車。
1.相倉集落(富山県南砺市・五箇山)
2.菅沼集落(富山県南砺市・五箇山)
3.荻町集落(岐阜県白川村・白川郷)
世界遺産に指定された合掌造り集落をすべて網羅する行程。
この世界遺産バスなら、順番に寄っていくことが可能。
相倉口9時28分着、10時38分発
菅沼10時53分着、12時18分発
白川郷12時55分着
実はこのバス、単なる路線バスなわけだけど、世界遺産制定を機に
合掌造り集落を順に抜けていく路線からこうしたネーミングにしたのである。
城端駅で乗車すると、
フィリピンから来た30代の若い男性と、地元のお婆さんが仲良く
写真を撮ったりしていたので、会話に割り込む。
そのお婆さんは菅沼の少し手前の「くろば温泉」まで行くという。
ナントその地元のお婆さんの実家が北海道岩見沢に移住していて、交流が
あるんだとか!
フィリピン男性のほうとはフィリピンで人気のNBAの話をしたり、車内で
紹介される「こきりこ節」について、説明してあげたり、なかなか素敵な旅の出会い。
あっという間に相倉口到着。
相倉口ではアメリカの団体さんが来ていたので、どこから?と尋ねると、
ひとりはサンディエゴ、ひとりはジョージア。へえ。
続いて菅沼に到着。
こっちのほうが相倉より絵作りはしやすいかな。
ちょっと時間があったのでお茶をしながら、その茶房のマスターたちと
世間話。
世界遺産バスになって、砺波の病院へ行くルートが不便になって、
地元の高齢者はがっかりなのだとか。菅沼集落にある合掌造りは12棟だが、
人が住んでいるのは9棟なのだとか、いろいろ聞く。
もう少し行けば岐阜県ですか?と尋ねると県境は川なので蛇行する川を
何度も橋で渡るので、何度も富山・岐阜・富山・岐阜を繰り返すのだそうだ。
面白い。
菅沼から三度世界遺産バスに乗る。ここからはスペインのカップルと同行。
スペインはコルーニャのサンティアゴ・デ・コンポステーラから来たという。
よく知らなかったのですぐにスマホで検索。スペイン・ガリシア州の自治政府がある町。
バチカン、エルサレムと並ぶ大聖堂(世界遺産)がある、巡礼の町。
三大巡礼地もキリスト教徒じゃない日本人は知らない。
ガリシア州はイベリア半島の北西のカド。イベリア半島の北岸をずっと東へ
たどると、函館にもゆかりのあるバスク地方。
男性のスマホで見せてもらった大聖堂、かっこよかった!
白川郷を北海道民は知らない、サンティアゴ・デ・コンポステーラを日本人は知らない。
なら知ればいい。
思い出して「昔、デポルティボ・ラ・コルーニャ」にはベベト(ブラジル代表)が
いたよね?と突然サッカーの話を振ると男性は
「あのときのデポルティボはドリームチームさ(笑)」
旅先で触れ合いを求めないのはもったいない。
って、目的はインバウンドハンティングかって(笑)
白川郷に着くと、高山からの国道が台風の影響で通行規制だとかで
バスがベタ遅れ、大混雑。9割がインバウンド客。
相倉、菅沼とはまったく雰囲気が違ってザ・観光地。
先のスペインカップルの女子が両替の五千円札を観光案内所で受け取り忘れたので、
窓口の係といっしょに探す。コインロッカーを使いたかったんだね。
白川郷バスターミナルのコインロッカー、でかい。高い。小500円、大1000円。
実は自分、相倉では鉤の壊れたロッカーに荷物を隠し、0円。
菅沼ではバス停の200円のロッカーを使った
(このとき隣のロッカーを使っていたのが先のスペイン人カップル)。
このギャップもなかなか興味深い。
次回PART9では白川郷のスナップをお届けしたい。
いろんな意味で絵になる。いや絵になるように持っていくのが地元。
観光地になってしまった故郷でしたたかに生きていく。
そういうふうに自分の目には映りました。
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