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2016年11月 4日 (金)

【観光分析系】地域ブランド魅力度1位函館…まあ気分の問題ですかね?

さて今度は地域ブランド調査のほうへ話を移しましょう。

函館が3年連続1位だったっていうアレです。

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この調査にはいろんな要因が絡んでいるらしいのですが、

・知名度がある

・情報がある

・行ってみたい

・また行きたい

・住んでみたい

そんな感じらしいです。

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だから基本的に定番化してしまうと、人気が下がる。

ただ「大都市圏から見て」と「地方から見て」が混在した

のアンケート回答なので、かなりごちゃごちゃな印象です。

ブランド総研によると、2016年の数字は新たに70代以上の数字を

加算して、前年データも補正したのだとか。

そのせいで、年ごとに推移を見ても、上がったり下がったり、

その年その年でバラツキがあって傾向が読めません。

そんな中での1位函館。

まあ出来レースということはないのでしょうが、

伊勢志摩&出雲がちょっとブームっぽいのを除けば、

ベタな観光地よりも…という特に熟年以上の層の志向が

反映しているように思います。

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↑お伊勢参りは日本の観光の原点ですね

あくまでも相対的な印象。

渋谷区や港区へ行きたいのは絶対に別の層ですからね。

この中で小樽も札幌はすっかり大都市化して

魅力は感じなくなったけど、今度は小樽まで足を伸ばしたい、

北海道の旨い寿司でも食うか、そういうことのような

気がします。

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↑金沢市・ひがし茶屋街

金沢が依然として好感度が高いところを見ると、

新幹線効果も1年では終わらないようですが、

この調査に函館はあまり喜んでいられないというのが

ブログ主の見解です。

観光地としての知名度があってよかったね、と。

夜景ライバルの神戸が9位。長崎ははるか下の16位。

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↑神戸港の夜景

でも指数そのものは大きくダウンしているわけではないので、

函館は行きたいけど遠い→新幹線で1回行ったらもういい

そういう悲観的な展開を予想しちゃうんですよね。

ちなみに魅力度上位10都市でも、先の国勢調査における

5年前と比較した人口減少率は

小樽市7.6%、富良野市5.5%、函館市4.7%。

札幌以外の北海道の街は地域ブランド力があるのに

人口は減っています。

住んでみたい、はあくまでイメージなんだよなあ。

まあイメージがあるだけいいけれど。


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2016年11月 2日 (水)

【観光分析系】入込数調査ってそういうことだったか…

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観光客入込数調査。

たいへんややこしい調査で

2008年に設立された国土交通省の外局である「観光庁」のサイトに

よれば、

「共通基準による観光入込客統計」平成27年度は、

埼玉県,神奈川県,富山県,石川県,福井県,愛知県,滋賀県,京都府,

兵庫県,奈良県,和歌山県,高知県,福岡県,長崎県,沖縄県の15県に

おいて未公表。もう平成28年度半分過ぎましたけどね。

すべての市町村が提出しないと県としては国に出せないわけで。

また、これは国土交通省の定めた基準によらず、各県で独自に行っている

調査は含まない様子です。

大阪府は参加していないみたいですね。

まあ、観光のことを国をあげて考えますよ、という宣言みたいなもので、

どの県が1位とかそういう比較をされたくないということかもしれません。

さて北海道。

北海道経済部観光局のサイトを見ると統計は年単位ではなく年度単位。

まずはその年度単位のデータで見てみます。

北海道179市町村の上位20は…

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函館のもうすぐ500万人は北海道第5位。

あれ?そんなもん?500万人って。

↓札幌が1位なのは当然でしょ

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でもよく見てくださいね、人口2000人余りの喜茂別町が全道9位なんです。

喜茂別って何があったっけ?

ただ道外観光客が異常に少ない。

外国人ゼロ。ついでに宿泊のデータもゼロ。

その理由はどうやら幹線の「中山峠」が喜茂別町にあるから、

みたいです。

同様に空港のある千歳も非常に多い。

ということは道央道の出口がある町は少し水増し???

札幌からの高速は大沼のところまで開通していますから、

森町はそのせいで数字が上昇?

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↑八雲町・噴火湾パノラマパーク(道央道PA)

そういえば、1月に道の駅を開業した木古内町が急増して

いたのを思い出してください。

入込観光客を数える場所、の問題があるんですね。

というわけで北海道の観光客入込数、

「道内道外の比率」「宿泊客数の比率」

「外国人観光客数」「高速の出口の有無」

これらを総合的に見ないと判断できないんですね。

まあ道の駅を作って、数える場所を作りましょう。

博物館や資料館を宣伝してそこに呼び込みましょう。

ホテルや旅館も頑張りましょう。

そういうことみたいです。

そして隣町と比べてばかりいないで、

自己ベストを目指しましょう。と???

そこで自治体が見栄張って多めに申告しても

意味がないシステムのようですよ。

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こんなん北海道新幹線が開業しているんだから、

大台なんか超えるに決まってます。

高速が通ったらそれだけで100万人ぐらい

増えるかも?

問題の本質は、そこじゃない。

やっぱり数字だけがひとり歩きしてもダメだってことですね。

さて以下が道外観光客入込数と外国人観光客入込数です。

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これならそれなりの並びだと思います。

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登別と洞爺湖が外国人旅行客に人気なのは

札幌から近いから、函館と札幌の間にあるから。

旭山動物園や阿寒湖は本州からのお客さんに

人気のようですね。

ということで言えば、知床もまだまだ。

利尻礼文なんてそれ以上のレアみたいです。


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2016年11月 1日 (火)

【観光分析系】いよいよ大台?函館市観光客入込数

ものごとには知れば知るほど、

「それってそういうこと?」というケースがあるもんです。

観光客入込数。

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そもそもは国土交通省がガイドラインを決めて、

国をあげて観光立国を目指そうと定義したもののようです。

平成27年度、函館市の観光客入込数は494万人。

前年は484万人ですから微増、というわけです。

でもって数字は平成27年度のもので、2016年3月末までの数字なので、

北海道新幹線開業の影響はわずかに6日間。

つまりは平成28年度の数字でどれだけ「新幹線効果」があったかがわかる!

とそういうことです。

まずは単純に

「もうすぐ大台の500万人! これは行くでしょう。」

「この大事な数字を観光業者はもとより市民も意識しないと嘘だよね」

こう思いました。

まあまあ、周辺エピソードがありますが、このまままっすぐ脱線せずに

進みます。

この夏、「渡島・檜山・全市町行ってみるツアー」を敢行。

別名「道南路線バスの旅」

奥尻も含めてひと通り全部足を運んでみました。

これはあっちのブログ「函館脱出?渡島檜山17市町、ココ行ってみた!」

では町別にに長々書いているので

おヒマな方はそちらもどうぞ…。

路線バスツアーと重複しない部分もありますけど。

渡島・檜山の平成27年度観光客入込数はこうなります。

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表の左側の数字は人口です。

やっぱり函館がダントツ。

七飯町が多いのは大沼の威力。

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大沼ってすごい観光地なんです。

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奥尻はやっぱり離島だからハンデがあるんですね。

そして1月に道の駅がオープンした木古内は急増ですね。

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ここでふと思いました。

人口ひとりあたり、つまり市町の規模に対しての

観光客の数ってどうなるんだろう?

これがですね。不思議なのです。

観光客入込数を人口で割ると

こんな順番になります。

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おや?森町と長万部町が多くない???

実はこれにはワケガあるようです…。

(つづく)


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2016年10月28日 (金)

函館が「地域ブランド調査」で3年連続魅力度1位ってマジ???

一週間ほど前になります。

ブランド総合研究所というシンクタンクが

ことしも全国の市町村魅力度ランキングを

発表しました。

3年連続で函館は1位なのだそうです。

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根っからの数字好き、分析好きの身としては

ほんとうに魅力度1位でいいの?

京都の上にいていいの?

とここから入ります。

でも、1位でもなんか魅力度の値は下がっているようですよ(笑)。

詳細な分析には少し時間がかかりそうですが、

ほどなく観光客入込調査の2016上半期もそろそろ発表されることと

思いますから、

この「入込数の闇」も含めて、

観光都市函館のますますの発展と、

住みよい街函館の発展の両方の望みがかなうためには

何がどうなのか、アプローチしてみたいと思うわけです。

まあ、ことしの旅の記録や、街の様子その他の

緩め?の記事も挟みつつ、他の観光都市との比較も

函館の個性が客観的に浮き彫りになって

面白いのではないかなと。

観光分析系ってとこですかね。

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