【ハコダテヤマ=野鳥の宝庫説】とうとう諸悪の根源を発見。やっぱりな、函館だからな。【150種という嘘】
いやいやここ何年か追い続けてきたテーマ。
もしかしたら「ライフワーク」?
とすら思い詰めていたのだが。
すかされました。
陳腐でした。
2025秋シーズン突入前のガチなeBirdのデータから始めようと
思いましたがそれはそれでけっこう重いので、先に「諸悪の根源」から紹介します。
函館市は「市史」関連をデジタルアーカイブ化しているので、その点
検証するには便利なのですが、まさかその中にこの当該資料が紛れているとは
思いませんでした。
ムギマキ(23/10/11)
はしがきに
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植物の宝庫といわれる函館山が市街地に隣接して存在することは、当地域の自然的特質の一つであり、植物の宝庫は必然的に野鳥の宝庫でもある。函館山は海峡に突き出ているので、1面だけが市街地に接し、他の3面は海に囲まれて天然の障壁を形成しており、野鳥にとっては四季を通じて安住の楽園であり、また海峡を南下北上する渡りの休息地にもなっている。
函館山および付近海域に生息または出現する野鳥について、函館鳥類研究所長森口和明の1971年版「函館山鳥類目録」によると、次の40科、149種が記録されている。
とありました。
なんだ?その函館鳥類研究所って? 私的なやつ? 引き継がれてないわけで。
しかもその1971年版をずっと妄信、引きずっていたか。
もう55年経ってるべ。その後いろいろなことがあったろうに。
(珍鳥コノドジロムシクイやヒメイソヒヨが標識調査で記録されている)
約150種は実際「149」だったのか。(☆☆☆後述あり)
具体的にその中身が大幅な誤解を含んだもの、なのでした。
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★アビ科 アビ、オオハム、シロエリオオハム
★ミズナギドリ科 フルマカモメ
ウ科 カワウ、ウミウ、ヒメウ
ガンカモ科 マガモ、カルガモ、コガモ、トモエガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、スズガモ、クロガモ、ビロウードキンクロ、シノリガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、カワアイサ
ワシタカ科 ミサゴ、トビ、オオタカ、ハイタカ、ツミ、ノスリ、クマタカ、ハイイロチュウヒ、チュウヒ
ハヤブサ科 ハヤブサ、チゴハヤブサ、チョウゲンボウ
キジ科 ウズラ、※コジュケイ、コウライキジ
クイナ科 クイナ、バン
チドリ科 コチドリ、キョウジョシギ
シギ科 ヤマシギ
ヒレアシシギ科 アカエリヒレアシシギ
カモメ科 ユリカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、カモメ、ウミネコ
ウミスズメ科 ウミガラス、ウミスズメ、カンムリウミスズメ、エトロフウミスズメ、ウトウ、エトピリカ
ハト科 キジバト
ホトトギス科 ジュウイチ、カッコウ、ツツドリ、ホトトギス
フクロウ科 トラフズク、コミミズク、コノハズク、アオバズク、フクロウ
ヨタカ科 ヨタカ
アマツバメ科 ハリオアマツバメ、アマツバメ
カワセミ科 アカショウビン
キツツキ科 アリスイ、ヤマゲラ、クマゲラ、アカゲラ、オオアカゲラ、コアカゲラ、エゾコゲラ
ヒバリ科 ヒバリ
ツバメ科 ツバメ、イワツバメ
セキレイ科 キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ
ヒヨドリ科 エゾヒヨドリ
モズ科 モズ、アカモズ
レンジャク科 キレンジャク、ヒレンジャク
カワガラス科 カワガラス
ミソサザイ科 ミソサザイ
ツグミ科 コマドリ、ノゴマ、コルリ、ルリビタキ、ジョウビタキ、ノビタキ、イソヒヨドリ、マミジロ、トラツグミ、クロツグミ、アカハラ、マミチャジナイ、ツグミ
ウグイス科 ヤブサメ、ウグイス、エゾセンニュウ、シマセンニュウ、マキノセンニュウ、コヨシキリ、オオヨシキリ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、キクイタダキ
ヒタキ科 キビタキ、オオルリ、エゾヒビタキ、コサメビタキ
シジュウカラ科 ハシブトカラ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、シマエナガ
ゴジュウカラ科 シロハラゴジュウカラ
キバシリ科 キクタキバシリ
メジロ科 メジロ
アトリ科 アトリ、コカワラヒワ、マヒワ、ベニヒワ、ハギマシコ、イスカ、ナキイスカ、ウソ、イカル、シメ
ハタオリドリ科 ニュウナイスズメ、スズメ
ムクドリ科 コムクドリ、ムクドリ
カラス科 ミヤマカケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス
以上のほかに、過去に出現の記録のあるもの、また現在も極くまれに姿を見せるもの(迷鳥を含む)などには次のものがある。
アホウドリ科 アホウドリ
カツオドリ科 カツオドリ
グンカンドリ科 グンカンドリ
サギ科 ヨシゴイ、ミゾゴイ、チュウサギ、アオサギ、クロサギ
ガンカモ科 ヒシクイ、オオハクチョウ、コ?ハクチョウ
ハト科 アオバト
ヤツガシラ科 ヤツガシラ
キツツキ科 エゾミユビゲラ
ホオジロ科 ユキホオジロ
最後のまとめの文章も2025年時点では極めて不正確↓
当地域に四季を通じて生息する留鳥は、スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、コガラ、ヤマガラ、エゾコゲラ、フクロウ、トビなど26種ほどにのぼる。また、夏鳥として春から夏に渡来するものは、クイナ、コチドリ、カッコウ、ツツドリ、ホトトギス、ツバメ、ヒバリ、コマドリ、コルリ、ウグイス、オオルリなど64種ほどに達する。冬鳥として秋から冬に飛来するものは、ガンカモ科、カモメ科、ウミスズメ科の大部分、キレンジャク、ヒレンジャク、アトリ、ベニヒワなど46種ほどに及ぶ。
特に函館山について注目すべきことは、コルリ、オオルリ、センダイムシクイ、イソヒヨドリ、メジロなど南方系野鳥の、道内には数少ない営巣地の一つとなっていることである。
※クイナについては道内でも函館市に限らず、観察至難だし、ミユビゲラの観察記録は道内でも激レア。絶滅してませんか?レベル。
ミゾゴイ、ヨシゴイも道南以北でほとんど観察がないし、
逆にゴイサギ、ササゴイは観察あり。またメジロは本州では留鳥なので「南方系」は不適切。
いろいろ細かく言えば、当時は「可能性の高かった」種もいまではさっぱり、もありうる。カラスはハシブトの天下で、ハシボソは市街地に広く分布しているし、南部坂までいけばスズメもいるが、登山道に入ったらスズメにはまず会わない。強弱なしの「記録」はほとんど意味をなさない。
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赤字はジブンが函館山では未観察の種(海洋も含めて可能性のあるエリアの場合)。
紺色太字は市内別の場所(海岸・河川etc.分布上リーズナブルな場所)で観察ズミの種。ほか湿地属性、河川属性のものはこの色の帯
いやはやこのリストを見て失笑しないとしたら初心者以下でしょう。
★ちなみに1971年版だと「日本鳥類目録」のバージョンが古いので、分類・種名etc.だいぶ変わってる。
1974年に第5版に改訂されて、以降版を重ね2024年には第8版。ジブンも7版までは
インプットしているが、8版(2024)はまだ習得してない。
さて最大の問題は定義。「函館山で観察できる野鳥」と解釈するところから。
この中に函館山沿岸から1~2kmに滞在、もしくは通過する種が大量に含まれている。
それ、所属は函館山か? 立待岬から日々双眼鏡で目を凝らせば見つける可能性があるタイプの鳥たち。海上に出たら会える鳥たち。
そして函館山上空を通過する可能性が否定できない鳥たち。津軽海峡を超えてきてひと晩くらいは潜む可能性のある鳥たち。
もしくは秋の旅(南下)で一時的(12時間未満?)に見られる可能性がある鳥たち。
これらがすべて「函館山で観察できる野鳥」とされているから笑止。
ではいよいよガチデータをご紹介です。
eBird上の函館山の観察記録は101種。いちおう1968年という外国人由来データも混じる。
このうち自分観察分は84種(23年「69」、24年「65」)。見かけのカバー率83%。
以下データは古い順、ほとんどが外国人バーダーの観察で国内
自分以外の(初見)記録はなし。ただし信用できない内容もあり。
イソヒヨドリは基本海岸線に生息。コムクドリは平地で
繁殖するケースが多いのでほぼ通過種。
オオセグロカモメ・ウミウは海岸でしょう。まず山の上空は飛ばない。
コガラはハシブトガラとの屋外識別が難。標識調査でつかんで爪・嘴を確認するとわかる(らしい)。
スズメは麓にいる。
ベニマシコ♂(23/10/28)
ナキイスカはレア。ヒット! ハクセキレイも上にはいない。水辺(海・川)属性。
コウライキジ(平原属性)には標高は要らない。いるのは市街地。しかも渡らない。
オオジシギ。通過はするがヤマシギと誤認ではないか?
カモメ、しかもただカモメは海岸・洋上。5月ならもうだいぶ北に戻ってる。
自分の市内での終認は4月アタマ。臆病で群れに入りたがる性分。
コルリも噂を聞くが山ではそうそう囀りを聞かないのでレア。
もしかしたら過去にはもっと滞在していた可能性も。
コクガンも海岸線。冬期に亀田半島沿岸に広く滞在。上は飛ばない。
山の上で渡りの声が聞こえるとすればオオハクチョウ、コハクチョウも
可能性はある(ただ識別は難)。マガンあり、と記録したジブンもヒシクイ/オオヒシクイの
可能性は否定できない。
ホシガラス(高山性)が夏に山に来てたらびっくり。繁殖期なので。
セグロセキレイはハクセキレイの圧に負けて都市部にはほぼいない。(河川属性)
2025年の観察だけに他のセキレイと誤認の可能性。そもそもまあ渡らない。
ツツドリ、カワウは驚きの視力を持つイスラエル人バーダー(会話した)の
レポートなのでマジ?という感じだが、飛翔しているカワウの口元を見て
ウミウと識別するのは不可能。ソレまさかの立待岬?
というわけで1971年版は昔話。カワラバト(ドバト)がリストに入っていないのは不思議だし、
以下の種は1971年版にないので、その後の変化ということか。
カヤクグリ、ムギマキ、サメビタキ、ベニマシコなど自分が毎年会っている種が抜けているのは
近年の「変化」なのか。
カヤクグリ(23/10/30)
☆☆☆てか、ホオジロ科がまるまる欠落。だっせえ。
アオジ、クロジ、ホオジロ、ミヤマホオジロ、カシラダカ。
転記忘れ? そこで疑って記載の種を数えてみた。
144種プラス(極まれ)15種。あらあらどこが「149」?
数もちゃんと数えられない?
※あ、わかった144+ホオジロ科5で「149」か。
こういうルーズな「研究」をろくに校正せずに【地域史料アーカイブ】に送り込んでしまう
あたりがいかにも函館だな。そして長年の放置。
ちなみに函館山の西側断崖を船で定期的に周回観察してればいつでも新たなことがわかるに違いない。
一般人がどうやって?
函館山に限らず自然は「歴史」ではなく流動していると知るべし。
ちなみにmy best年間値は函館山=69、松倉川下流=84、香雪園=61なので
この3大スポットにどのタイミングでどこに顔を出すかが肝心。
そしてことしのササゴイ発見で市内観察累計は「177」となる。
一生のうちに市内で「200」見たいもんだわ。フェリー乗りで「外洋」を稼ぐ?
いずれにせよ道内他地域で見られてるのになぜ市内で会わないか。
どんな属性が函館にはないか。
ソレを考えることから環境を学ぶ手掛かりになるのでは?
最後にこの55年間のサボリ?について言っておきたいことがある。
それはまた次回以降だね。S氏問題。
数十年続くせっかくの調査は非公表なのは「理由」があるわけだよ。
というわけで55年のツキヒについて再度まとめコメントしなくちゃ、だ。
最後に函館山ガチデータ「101」のうち、ジブンが「26」をプラスしたことを
つけくわえておく。鳥見キャリアたかだか8年がその期間で+26だから、誰にだって
出会いの可能性はあるのが函館山。ま、あと10年で自分以外も含めて+15が
目標ラインかも。だと「116」だな。
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