【食べログ・都市別ランキング】函館市は大健闘30位!でした【何を以てグルメ・シティ?】
いやはや、年末に食らったインフルからの回復がこんなに長引くとは思わなんだ。
ていうか中途半端な回復でむりくり再開するのもいかがなものか、と思ったら
結果的になかなか復活できず。3日で7割復活。7日でやっと8割。
まあ2025年ものんびり行きましょう、かい。
で、年末の続きはここから、でした。
函館「30位」なんですが、この順位に函館市民は何を感じるでしょうか?
まさか「そんなに上なの?」が多数派?
直前まで人気「TOP5」で集計するか「TOP10」で集計するか迷っていたので
個人的には当初「ちぇ30位台かあ」というのが正直な感想でした。
何を以て函館より上で何を以て函館より下なのか、
総合100位がほぼ固まった後も引き続き集計中であります。
というわけでTOP10で集計しなおしたらジャスト30位だったので、
とりあえず胸をなでおろし。
でも問題はその内容ですけどね。
とりあえず、各数値についてコメントしておきます。
もちろん「TOP5」「TOP10」はクチコミ投票数総計。
これも日々刻々増えているのでランキングするときは近い順位をまとめて
同時期に確認しています。でも1位と100位は同じ日付で
見てません。要注意。
続く真ん中の数字は「TOP10」/「TOP5」の値。
1.70以上は粒揃い。
全体上位では「高レベル」となり、中位下位では「五十歩百歩」を示します。
大都市圏ほど粒揃い傾向は強い。函館市はどっちつかず。
1.40以下はTOP5に突出した人気店があるせいで、そこで都市として総合ランクが押し上がっているパターン。
例えば伊勢市は「赤福」が突き抜けていてTOP10集計では総合15位で、TOP5集計だと10位圏内。
右から2番めは「人口」(令和6年1月1日時点総務省統計)。
函館市より人口が少なく、上位にいるのは
武蔵野市、千歳市、鎌倉市、伊勢市、小樽市、廿日市市、小田原市。
右端の数値はそういった「観光指数」を示します。
「人口」/「投稿数」つまり、投稿1票あたりの当該地の人口です。
この値が「15未満」だとかなりの観光偏重、観光依存。でしょうかね。
「27.2」を他の29都市と比較してみるとよいでしょう。
ただし、食べログなので飲食店以外の「お土産ニーズ」も含まれているわけで、
このほか得票を集めやすい「ラーメン」「うどん」偏重や「新千歳空港」「アウトレット」「PA(パーキングエリア)」などの
集客施設の存在も影響してます。
さてTOP30のなかで東名阪の大都市圏「以外」でのランクインは
福岡市・札幌市・高松市・千歳市・小樽市・金沢市・鹿児島市・広島市・浜松市・廿日市市・盛岡市で
さらにのうち新幹線が通っていない都市という観点で見ていくとぐっと少なくなります。
アクセス要素は無視できません。
ちなみに「人口」では3万以上の都市は「町」も含め689都市。
TOP100位内で人口3万未満は
箱根町(神奈川)、軽井沢町(長野)、富士河口湖町(山梨)、那須町(栃木)、湯河原町(神奈川)。
「やはり首都圏から行きやすい」という要素は大きいようです。
金沢市・函館市を比べても東京から新幹線なら1時間半以上違うので、首都圏から見た心理的な距離は
金沢のほうが断然近い、と。いうことです。
北海道で100位内ランクインは札幌、千歳、小樽、函館、旭川、帯広の6都市。
富良野がわずかに及ばず。
もちろん「北海道」という魅力はあるわけですが右端の「人口」/「投稿数」には
「拠点都市」「ターミナル都市」という要素も含みます。首都圏でも「乗換駅」としてメジャー
な場合は駅前(駅ビル・商業施設)発達で飲食店が豊かとなりますね。
1都3県では「さいたま市」「川崎市」は政令指定都市でもパンチが弱いものの「ラーメン」中心に軒数は多く、
「千葉市」(35位)ははっきり劣ります。
あまたある県庁所在地でも人口は必ずしも県内最多とはなりませんが(福島・三重・山口etc)
佐賀市・鳥取市・島根(松江市)・大分市・山口市は総合ランクで150位以下。
出雲市・別府市・下関市は県庁所在地より上位ランクですが、
佐賀市・鳥取市は県内最上位なので訪問人口・観光人口が直結していることもわかります。
また歴史的に工業都市の性格を持つ北九州市(50位)などはグルメ指数がさっぱり伸びませんが、
自分がいちばん驚いたのは県内人口40%が集中する大分市の順位が200位近いこと。
2024年は山口市がニューヨークタイムスに取り上げられて話題でしたが、
現時点の集計で県庁所在地中最下位の山口市よりも、大分市のほうが悲劇ではないのでしょうか。
どう考えても「食」だけの問題ではなく「食べログ」との親和性も隠されているような気がしてなりません。
つうわけで日本の1,700を超える市町村中「30位」は評価できる、というか
よそからうらやましがられる順位なので、今後もその魅力により磨きをかけてほしいと思うのです。
ラッキーピエロもハセガワストアも「個性」でよいのですが、なにかだいじな軸がいくつも欠けている、
そんな気がする函館です。「田舎舌」に評価された結果のこの順位にはさらなる伸びしろを感じてしまうのですが。
フード・ツーリズムも一定の成果を収めてはいますがB級グルメでは限界が明らか。
昨今言われる「ガストロノミー・ツーリズム」などという高レベルではないでしょう。
2025年はそんな方向にも話を進めます。
次回記事更新予定は未定。
とりあえずいま気にしているのは金沢・仙台・広島あたり、ですかね。
その前に年末の道内局購入番組「ラーメン関連」の疑問な実力にアプローチしてみようと
思ってます。再びモノサシは食べログ。
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