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2024年10月 1日 (火)

【2024年版】函館市内「シギ」「チドリ」事情=第一回=【旅鳥たち】

あーあ、10月になっちまった。

 

鳥見を始めてようやく8年め。

いったい年間で何種類ぐらいの野鳥が函館にやってきているのだろう、と

コツコツ数えてきたわけですが、

何月にどこに何が来るか、だいたいおおよその限界点はつかめてきましたね。

まめにフィールドに出ていれば【年間120種】。調子がよければ+15ぐらいが「函館市」の値です。

※コレ頻度・密度的にけっこうイイ値らしい。

 

ただ相手は自然なので、年によって会えたり会えなかったり、

何年かに一度は「そんなの来てるの?」というケースもあります。

まあ、野鳥観察歴キャリア20、30年の観察家なら、そこんとこの感覚は心得ているでしょうが、

周囲を見渡して野鳥観察歴キャリア20、30年の観察家、心当たりないです。

残念な函館。というわけでこうした記事を書きます。

 

2024年は初めて函館で会った!という種がここまで6種で、9月に入ってから「5種」も

増えました。情報は刻一刻更新されてます。大谷翔平の記録のように。。。

それにしても6種ともいままで日本国内のどこかで会っていた、というところが興味深い。

もちろん7年ぶり2回めと5年ぶり2回めに同時に出会うというプチ奇跡もありました。

まあそのうち書きます。

240421kochidorif4e750

コチドリ成鳥(24/4/21撮 @松倉川)

というわけで?

ここからは「函館市」がニガテとしている「シギ」「チドリ」について書き進めたいと思います。

シギ・チドリ各種おおよそは繁殖のために春夏に南から北へ向かっていき、

終わると夏秋にまた南へ帰っていく「旅鳥」というタイプです。

「道内」で繁殖していると「旅鳥」ではなく「夏鳥」という分類になるわけで、

函館市内で見かけるシギチの仲間ではコチドリイソシギなどがそれにあたります。

ただイソシギは道内はともかく「市内」では繁殖してるかなあ。通るだけ、かも。

ほかの種は北方、道外まで行き、秋になると、そこから南へ向かって旅をします。

「マジメ」タイプはオーストラリアまで旅します。たまにあっちで足にフラッグつけた個体が日本にやってきてます。

 

種によって「マジメ」度はさまざまで、一部が

「関東地方で越冬しちゃうもの」「九州あたりで越冬しちゃうもの」

「沖縄あたりで越冬しちゃうもの」などいろいろ。

 

筆者が想像するにその年生まれた若い個体は旅慣れてなくて「仲間」が過ごしている干潟にずっといて

気がつくと新年を迎えてしまうのではないかと思います。

そして4・5月にずっと南から仲間たちが北行してくると、いっしょにまた旅を始めるのではないでしょうか。

有名な【待ち合わせ場所】としては東京湾・伊勢湾付近・有明海が日本三大です。

 

さて、自分が7年間で函館で見れたシギチはどのぐらいいるのだろう?と数えてみました。

大したことはありません。レア度をなんとなくイメージしていただくところで、初回の本記事は終了です。

※【S】投稿サイト・日本の野鳥識別図鑑投稿数 【E】世界的野鳥観察サイトe-bird・北海道内観察記録数(投稿画像数)

1.コチドリ+ 毎年(春~夏)【S】496 【E】360(38)

2.キアシシギ+ 毎年(春<秋)【S】373 【E】371(36)

3.トウネン+ 毎年(春<秋)【S】405 【E】372(76)

4.イソシギ ほぼ毎年(春<秋)【S】444 【E】317(40)

230730isoshigi06r750

※イソシギ(23/7/30)落ち着きがなく、決めポーズが

なかなか撮れない。

5.キョウジョシギ+ 隔年?(春<秋)【S】282 【E】132(19)

6.メダイチドリ+ ?'24集中遭遇 (秋)【S】378 【E】148(25)

7.ミユビシギ+ 隔年?'24 3度遭遇(春<秋)【S】405 【E】70(22)

8.オオソリハシシギ+(2回)(秋)【S】219 【E】92(9)

230927oosorihashi5_750

※オオソリハシシギ幼鳥(23/9/27撮)

幼鳥のせいもありますが、夏羽に比べるととんでもなく控え目な色味ですよ。

 

9.ミヤコドリ(2回)(秋・冬)【S】213 【E】71(7)

10.ソリハシシギ+(1回)(秋)【S】183 【E】110(18)

11.ハマシギ(1回)(秋)【S】400 【E】318(41)

12.タカブシギ(1回)(春)【S】186【E】146(26)

13.セイタカシギ(1)(春)【S】374【E】56(15)

14.シロチドリ(1回)(秋)【S】383 【E】54(8)

240910shirochidori13_750

シロチドリ(24/9/10撮)

15.ダイゼン(1) 【S】256【E】80(10)

16.ムナグロ(1) 【S】224【E】52(10)

17.アカエリヒレアシシギ(1) 【S】59【E】129(30)

18.オオジシギ 毎年(陸シギ)【S】87 【E】722(75)

19.ヤマシギ 隔年?(陸シギ・夜行性)【S】45 【E】132(11)

(+)は函館市以外の道南で観察歴あり

陸シギ2種含めても、やっと19種。

これまで自分が各地で出会ったシギチのうち、函館でも会えたのは48%どまりです。

陸シギ以外は投稿サイトに200カット以上投稿されている、

そんなに珍しくないシギチであることがわかるかと思います。

で結論としては道南はシギチ不毛の地ということになります。

それでも秋に立ち寄ってくれる、ただただ本能で南を目指すその年生まれのチビッ子

なかなかにいとおしい存在です。

240906tounens1_750

トウネン幼鳥(24/9/6)

 

190506tounen_rr750

トウネン成鳥夏羽(2019/5/6)

成鳥夏羽だとシギチ最小なトウネンでもなかなか精悍ですな。

でも春夏はあまり会いません。

 

ここまででなんとなくわかったかとも思いますが、

シギ・チドリ類は成鳥夏羽・成鳥冬羽・幼鳥・第一回冬(幼鳥の数か月後)で

見た目が違います。種によっては雌雄で見た目が違うこともあります。

きっとここが観察・識別を難しくしているのでしょうね。

 

コレクター的にそれぞれの外見をコンプリしようとすれば「沼にハマる」状態になるのでしょう。

 

また数百分の1の確率で普通種の群れに混じってくるレア種の存在があります。

これら情報ナシに狙って会うことはなかなか不可能ですが、函館でも確率はゼロではないと思われます。

道南でも10年に1度はどこかに立ち寄ってる、ぐらいの心構えがよいかもしれませんな。

おいおい、そういう話もしてみたいと思います。

 

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