【当たり年の次はハズレ年?】「オオタニサーン」のおかげでプチ奇跡。マジで【10年に一度以上のレア観察】
人生なにごとも予想通りには進まない。
当然、野鳥観察も同じ。
2023年は当たり年。2024年はハズレ年?
どうだか。
12/31まで終わってみないと結論は出ませんよー。
さて、今回のプチ奇跡。
考えようによっては
北海道函館だから、とも思える。
「越冬地」では起こらない奇跡。
全国広しといえども、いままでにこういう体験をした鳥屋さんは
10人いないでしょう。それほど。プチだけど。
単独とすれば、年に2人や3人はいるでしょうが、これを同じ場所で同時にとは考えがたい。
・少なめの旅鳥・冬鳥
・雌雄がわかりにくい幼鳥
・はぐれてそれぞれ1羽
・同時観察
・不明瞭で2時間後に再観察
まずは対岸にいたこいつ。
カルガモより小さい。
そっか、もうコガモが川に戻ってくる季節だ。
そう思う。(=マチガイ)
ほかは…
対岸をずっと見ていると、この個体と全然シンクロせず、
爆睡している個体が1羽。
なんだかわからんが、一応確認しておくか、と対岸へ。
何?コガモの顔じゃないな。誰?
おうおう、行くな行くな。なんもせん。
うわ、鼻先に白い丸は珍しいカモ。
もしかしてトモエガモ?
ま、間違いない。メスか? メスの幼鳥?
気合が入りすぎて、近づきすぎたか。
まわりにカルガモがたくさんいたので安心してたら、
なんか旅のカルガモ軍団で、派手に飛び立ってしまいました。
トモエガモと言えば、2019/1/23に石川県加賀市の片野鴨池(数百羽の有名越冬地)で
こんだけ遠くて(中央のオス繁殖羽)手も足も出なかった思い出。
さすがに面白顔のオス繁殖羽はこの時期、ムリだけど、
今回地元で至近距離でアクセスできました。
6年近く前のこのリベンジと思うと…。飛ばせちゃって申し訳ない。
どっかに下りてないものか?
すると対岸に
顔はカルガモに似てるけど、小さいし、嘴も脚も黒いカモ。
違和感あるなあ。さっきのトモエガモじゃあなさそうだ。
この時点で未だ気づかず。
トモエガモの成幼雌雄が気になって、すぐ家に戻って図鑑で確認。
細かいことはネットで聞いてみよう。カモ類無茶苦茶くわしい人がいる。
で、撮影画像を見ているうちに、まさか最初の、シマアジじゃないだろうな。
ついでにそれも聞いてみよ。
ちなみにトモエガモのほうはこれで幼羽オスだとわかるそう。
※胸にかすかな赤み、が確認できるから?
↓下の画像に引いた黄色い細点線のところがオス特有の
面白模様になっていくらしい。
さて、コガモ?と思ったこの個体は
めでたくシマアジ幼鳥(幼羽)メスということでした。
この翼帯(白線に挟まれた濃褐色)も特徴だそうだけど、
オスの繁殖羽の前兆が判然としないのでメスなんでしょうね。
けっこう近くで撮ったけど、ぜーんぜんインパクトがなく
地味~な感じ。これじゃあ見逃されちゃうよな。
2017/4/26に千葉県習志野市で撮ったシマアジ♂繁殖羽がこれ。
隠れているのを必死に撮って、顔がわかるのはこの1枚のみ。
けっこう「どこに行けば見られる?」と言われても
なかなかむずいカモです。
この日はオオタニサーンが50/50を達成した日で朝からずっとMLBを見てて、
恒例の浜辺(キアシシギ食堂)には早朝出かけず。
午前11時を過ぎて行ったら何も見つからなかったので、
「とりあえず」で近所の河口へ。
それでこんな【事件】が起こる。
これ日本時間11時からのホームゲームだったら、この時間、川になんぞ行ってないし。
しかも最初に見たシマアジをコガモだと識別をミスったからこそ、もう1羽もそんな感じ?と確認したわけで、
最初に「シマアジ!」とわかったら、そっちにコーフンして、トモエガモをしっかり撮れたかわからない。
いやあ、人生紙一重。
7年ぶり2度め、と5年ぶり2度め、両方函館市内初観察を同じ日、同じ場所で成し遂げる
なんてこたあ、今後もないでしょうね。
これを準備して放とうとしていたが、トモエガモのほうは実はずっと川にいて。
9/20以降3回も撮れました。じゃあずっといるのかと思ったら、3キロほど離れた
水辺に移動(10/11)。たぶんコガモがたくさんやってきて、うざくなったのでしょう。
移動先はより広く見つけにくいし、12月には凍るし、越冬の可能性はゼロ、だすな。
ということで本記事放出。面白顔に変わるまでいたらいいのに。
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