【2024序盤の観察記】ド迫力な1月の「カモメ」PART2【第五弾】
【第一弾】では、すげー大群だ!だけ強調しました。
あと入門編でカモメの顔の話をしました。
ここでは種カモメ、亜種カモメ(kamtschatschensis)、を中心にお届けします。
まずは標準的な亜種カモメ(成鳥冬羽)
頭が丸くて、嘴は黄色。黒斑がないと成鳥判定。脚が黄色いと成鳥判定です。
次が亜種カモメ(第一回冬=1w)
前年に生まれたちびっこです。
第一回冬も後期には雨覆にグレーが出始めます。
これも1wでだいぶ雨覆がグレーなので1w後期でしょうか。
ここまでがよく見かけるタイプ。
続いて亜種カモメ(第二回冬=2w)
(中央)
なぜかとても少ないです。遠目では成鳥タイプに見えますが、
翼を広げると褐色が残っているのですぐバレます。
あと嘴は先端だけ黒、です。
続いて亜種カモメ(第三回冬=3w)
ほとんど成鳥と変わりません。嘴にわずかに黒斑があるか、脚の黄色が鈍い。
もうすぐオトナ、の若い個体です。
成鳥でしょ、と思ったら脚色が薄い。嘴の黒斑は手前はなし、後ろはあり
成鳥?と思ったら、嘴と脚からして3wのようです。
頭が丸くて、かわいい印象は「虹彩が暗色」であるためです。
亜種カモメも年齢を重ねると「虹彩が黄色みがかって」きます。
すると目つきが鋭く見えてきます。
3wのはずなのにそういう個体もいました。なので、変化は個体差があるようです。
ちょっと目が小さく見えて、目つきが鋭い。脚色から成鳥。
脚色で判断すると3w
次は種カモメのうちの亜種コカモメ(brachyrhynchus)。
新しい鳥類目録で「検討種」となっているカモメです。
近年はDNA解析等が進み、種から亜種へ格下げになったり、その逆があったり、
諸説いりまじってますので難しいです。
コカモメの特徴は
・種カモメの亜種のなかでも小さめ。
・頭も嘴も小さめ
・前半部より後半部が長い
。頚の後ろの斑がもやっとしている
だそうですが、フィールドでぱぱっと識別するのはかなり難しいです。
頚の後ろがもやっとしている個体は多く、換羽の遅い個体ほどその傾向があるので、難しい。
一応、このポイントには1,000以上の種カモメがいたので、怪しい個体をピックアップしたら
こんなのが当たりました。
(中央)後方が長い
頭が小さい
嘴が小さい?
北海道は広いのでなんともいえませんが
亜種カモメがこれだけ集結するポイントはそうそうないと思います。
それが市内にあるのは誇らしいことです。
最後に種カモメのメンタル。
・体の大きいオオセグロカモメには勝てません。
・便乗が巧みな地元慣れしたウミネコ(同じ中型カモメ)には押され気味
・対ユリカモメなら優位。
よってウミネコはテトラにとまって平然としてますが、種カモメはぎりぎりの度胸でテトラのはしっこにいる
ことが多いようです。
いろんな大きさのカモメがいる集団を見かけたら、陰のほうか、奥のほうかにいることが多い
控えめな種カモメ、なのです。
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