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2024年2月 6日 (火)

【2024観察序盤戦】何年かに一度、わっとやってくる狂気の集団【キレンジャク】

まあ、読めない奴らである。

前回大群で押し寄せたのは2020年2月。

函館山も香雪園も無縁な奴ら。

狙うは市内すべての街路樹ナナカマド。

 

23-24シーズンはいろんな鳥が「当たり」だったのだが、このキレンジャク

4年ぶりに当たり?という感じがあった。

 

見かけた噂を聞いたその当日。12月5日。

230919matoba12_13

このお店を確認にいったら競輪場通り(的場町)に

100超の大群。でもこれが2024年1月末までに出会ったキレンジャクで最大の群れ。

その後は尻すぼみ。

 

シーズン初認ともあって、4年前を思い出し思い出し

いろいろ工夫して撮ってみた。でも基本的に「大混乱」についていくのがやっと。

231205kirenjaku01y

これではしょうもない絵で、

231205kirenjaku02

これも不合格画像。

 

とはいえ、この日は多すぎて

231205kirenjaku_wt13

231205kirenjaku_wt16

リクエスト不能、指定撮り不可なので、ただシャッター押すのみ。

ま、食っては飲み、休んでは食う、が彼らの行動の基本。

 

翌日はナナカマドの多い本通付近が臭いとにらんだが

231206kirenjaku

はぐれが10羽ほど「(どうしたものかと)悩んで」いただけ。

だいたいにおいて、誰か(決して群れのリーダーではない)についていく性質。

どこへ行くにもお互い責任のなすりあい。

このときも飛び立っては追随なくUターンの繰り返し。

 

彼らの体質。食っては飲み、休んでは食うを繰り返し満腹中枢は麻痺。

その狂気モードにほどよくハマるとよい写真が撮れるわけです。

4年前はナナカマド未消化の排泄物を浴びて、洗っても落ちず

エライことになった記憶。なのでとまってる木の下に行ってはいけません(笑)。

 

で、師走の天候の具合もあってナナカマド周辺はこれで終了。

2023年も暮れました。

 

あせらずにいたのは「最終餌場」を知ってるから。

市内のナナカマドが終わるとだいたいここへやってくる。

この勢いならその最終餌場も2月までもたないだろう、そう読んだが…。

案外待ってても来ない。

 

年明け。1月11日。午後。8羽ほどが「どうしたものか」とチルチル相談していたので

足をとめて観察。

すると、最初の1羽につられて、どんどん目の前に飛んでくる。

_240111kirenjaku18_adm

成鳥オス。

240111kirenjaku11_adm

でもL(レ)の折り返しが弱いので2年め(22年生まれ)ぐらいかも。

240111kirenjaku14_adm

キレンジャクは見返りポーズで

風切の詳細(できれば両翼)がわかるように撮らないと

成幼雌雄は識別できぬ。

240111kirenjaku06_y

手前未成鳥オス。

成幼の違い、わっかるかなあ?

240111kirenjaku05f

川で水飲み中。やっぱり食べると飲む。

240111kirenjaku02

そしてバクバク食う。

とりあえずこの日は成鳥オスのベストショットを入手。

 

その6日後。少し散っていたが全部で15羽ぐらい。

最初はチルチル言っていたが、すぐにガマンがきかず、爆食モードに。

さあ、どれから撮るか。

_240117kirenjaku_g4_46_adfe

どうしようか悩んでいるのは成鳥メス。

_240117kirenjaku_g2_46_adf

真後ろショット。

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成鳥メス、もう一丁。

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こちらは未成鳥メス。

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未成鳥メス、もう一丁。

 

画像的にきれいに撮れたのは

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未成鳥オス。

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未成鳥オスもう一丁。

 

さあ、どこで識別するでしょうか?

すでに4年前に見当はつけていたのだけど、

先達からこういう資料もちゃんと読めと言われて

240117svensson

図書館で借りてきました。

標識調査(バンディング)に関わる人が読むガイドブック。

一冊5000円。絶版。

 

成幼雌雄がかなりくわしく書いてある。

だいたいにおいて鳥類は

未成鳥メス→未成鳥オス→成鳥メス→成鳥オス

それぞれの境界を知るのが基本なのだが、肉眼観察はおろか、

写真に撮っても微妙な種もあり悩ましい。

成鳥オス/それ以外

とか

成鳥オス/(成鳥メス/未成鳥オス)/未成鳥メス

とか

2分割、3分割がせいぜいというケースも。

 

キレンジャクの場合は

1.赤い蝋状突起/2.初列外弁の黄色/3.初列内弁の白い羽縁(L字)/4.初列先端部の白色

の4点を見る。

_240117kirenjaku_g2_46_adf00

赤い蝋状突起:左4右6
初列外弁の黄色:明瞭な黄色
初列内弁の白い羽縁(L字):確認できる。細め。
初列先端部の白色:確認できない

 

成鳥オスなら赤突起は5本以上。成鳥メスなら4本以上。

外弁の黄色が確認できないのは未成鳥メス

初列内弁の白い羽縁(L字)が確認できないのは未成鳥。

成鳥メスはL字は細い。ただどの程度を細い、というか。

そして最後の初列先端部の白色。これがあると成鳥オス

240117kirenjaku_adm_mark

赤い蝋状突起:左5右5
初列外弁の黄色:明瞭な黄色
初列内弁の白い羽縁(L字):確認できる。やや細め。
初列先端部の白色:確認できる

この個体はL字は細めなので、ホントにオス?という感じ。

でも先端の「白」が確認できて、若めのオスと識別。

 

これに対し、未成鳥オスは

240117kirenjaku_o5_4_1wm_mark

赤い蝋状突起:左4
初列外弁の黄色:淡い黄色
初列内弁の白い羽縁(L字):確認できない
初列先端部の白色:確認できない

 

未成鳥メスは

240117hirenjaku_1wf_mark

赤い蝋状突起:右1、2つめできかけ
初列外弁の黄色:ほぼ白色
初列内弁の白い羽縁(L字):確認できない
初列先端部の白色:確認できない

 

フィールドでの順序は

L字を見て、赤突起のごつさ(本数)を見ての順でしょう。

 

喉の黒も雌雄で違うと先のガイドにありましたが、

231206made_kiren_front339

まあわかりません。

※境界のぼやけているのがメスだそうです。

2はオス、7はメスか?

 

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