2023年秋・函館山で初めての出会い。ナニ?フロム・イスラエル?【BW後進国】
それにしても函館市の人口ピラミッド。74歳が突出してましたねえ。
となると2024年は75歳が突出するのか。第一次ベビーブームの世代・団塊の世代(1949年生まれ?)
さてよく言うのは猛烈サラリーマンが定年退職して、無趣味がたたり、
生きがいを失う、という話。
自分にはまったく想像できないわけだけど。
根っからのコレクターである自分のバアイ、人生数十年で
モノなら集めすぎて置く場所がない事態を痛いほど体験してきたので、
できるだけコストをかけずに集められるものにシフトしたわけだ。
それが「記憶」と「画像」。いわばこのブログもその一環。
コレクターたるもの、当然そそられるのは「レア」以外の何物でもない。
ただし「レア」を知るためには「コモン(普通)」を集めまくらないと
その価値は見えてこないわけ。
普遍的な原理である。
野鳥観察・野鳥撮影の場合、実に漫然と時を過ごしているアラ70が80%。
人生がどんどん残り少なくなってきてるのに漫然。
いつまでも目と耳が能力を維持できるとは限らぬ。
つまり自分に言わせると幸福・充足の多様性を知らない、ということだ。
これ函館人だからでもないようで。
前段があって日付は10/6。風が強く、雨が降ったりやんだりという天気。
ま、函館山通いはお休みである。
そのときいた場所は本通の某カフェ。なにげなく「eBird」を見ると、
10/6 五稜郭にてアメリカヒドリ観察と記録が上がる。
ナニ? そんなのがこんな荒天に飛んできたのか。午後、小降りになったタイミングを
見計らって五稜郭へ。でもいたのはヨシガモの幼鳥だけ。
いねえじゃん。まあ五稜郭の堀はいても死角があるので見つかる可能性は60%だけど。
それにしてもこんな天気で鳥見しとるやつは誰? と見たら右から左へ読むアラビア文字の人名。
はぁ? 文字化け? てなもんである。
ヨシガモの幼鳥でも価値はあるのだが、アメリカヒドリ、見たかった。
翌日天気は好転。いつものように山へ。千畳敷まで行くと、リュックを背負った
ヒゲづらの外国人青年。年の頃は30代?
四阿(あずまや)でサンドイッチ食ってる。望遠レンズのついたカメラを持ってて
鳥見らしいので、ここはいい場所ですよ、と環境アピール。
するとけっこう鳥に詳しいようだ。
もしやと思い、昨日五稜郭でアメリカヒドリ見た、とeBirdに上げたのはアンタ?と聞くと
「そうそう」
見せようとカメラ本体ビュアーでメモリの中から探して見せてくれた。
なにぃ、画像を切り出さないでビュアー画像をスマホで撮ってアップしたと?
あんたがそうやって焦ってくれたおかげで、出会えたわけじゃん!
で、どっから来たん? 国は? と聞くとイスラエル。
おいおいイスラエル、いまハマスとの抗争で戦争状態じゃん。鳥見てる場合じゃないっしょ。
いったん「グッドラック」と別れて、例のマユミの前へ。
顔見知りのアラ70カメラマンにその青年の話をしてると、当該の青年(以下A.N.)が登場。
北海道を1か月前からぐるっと回ってるんだってさ。
函館山のフィールドをどういうルートで攻略しようとしてるのか、わからんが
標高250mの位置から函館公園上空を指差し、「チゴハヤブサだな」。
はぁん? こちとら飛んでる影さえ見えないのに、識別できんのか。
ハヤブサじゃなくチゴハヤブサだと? 視力3.0なん?
↓以下はA.N.の10/7函館山観察リスト(ただし自分が以後更新してないもののみ)
函館山のどこよ、という怪しいものもあるわな。カワウ、ウミウはどこで? 立待岬?
彼はこの後、フェリーで南へ渡り、日光辺りでその観察データを発見。
異国でそれまでの知識と経験をもとに野鳥を探していく、他流試合根性は
見上げたもの。その若さで豪の者としか言えん。
このときアラ70カメラマンいわく、
「いいねえ、あなた英語話せて。俺はさっぱりわからん」
これ、ですよ。
スマホを駆使してカタコトで鳥の英名を羅列しているだけやん。
この日はムギマキには出会えなかったが、A.N.にも見せてやりたかった。
↑翌日10/8の観察
この日のマユミはメジロばっかりだった。英語で「ワイアイ」。
そ、white-eyesなんだな、メジロ。学ぶわ。
さすがに日本にいてイスラエルにいない鳥をぱっぱっ思いつきませんでしたが、
イスラエルで観察できる野鳥は日本よりやや多いようです。
※11月になるとコクガンやハギマシコを見れるよ、と自慢したら「その頃日本にはいないよ」
それにしても地中海東岸で見れる野鳥のイメージ、まったくわきません。
でも陸の鳥も海の鳥も渡り鳥もいろいろなんでしょう。じゃないと(最大)500いくつにはならん。
自分はA.N.より一瞬早く、マユミ(ポイント)を離れたわけだが、そいつってば後から追い越してきて
挨拶もせずに去って行った。なんだかオタクなカンジでありました。
eBird上で彼は個人情報を明かしていないので、日本での足跡は追えないのだけど、
イスラエル国内Birderランキングではキャリアでの観察種数349の77位。
ちなみに日本の状況と比較すると、自分のデータは
なので、
日本国内63位。日本人限定にすると25位。
※下表赤線の位置
キャリア10年もない、ペーペーが???
あのね、日本はまだまだバードウォッチングレベル低いんです。
某投稿サイトの自分の順位は種数15位なので、全鳥好きのここへの参加率が5%
と仮定すると自分の順位は全国300位。甘く見てもそんなもんでしょう。
↑黄色が自分。
舳倉島に行ったことのあるバーダーだけでも300人はいるでしょうからね。
まあ2019-2021年は「鳥鉄」と称して、全国各地でちらちら武者修行めいたことはしたもんで、
それが少し効いてトータル237種。沖縄その他離島通いをしたら、260、270までは可能性、あるでしょう。
あわせて日本人バーダーのeBirdへの参加率も傑出して低いことも言えますな。
まじで
バードウォッチング後進国。
JAPAN-TOP100のうち、62人が外国人バーダーですからね。近10年投稿してない利用者を引いてみても
外国人53:日本人35。日本の野鳥がこんなに見られてるわけだ。
日本野鳥の会が大々的にeBird日本語版を立ち上げたにもかかわらず、
活用できない力量は国内ではネットに親しめない高齢層がメインということからもわかるでしょうな。
道南支部なんて悲惨なものだ。
バードウォッチングが暇な爺さんの趣味、から脱却しないと未来はないな、と痛感します。
※なぜ暇な婆さんの趣味になり得ないのかも興味深い。
野鳥撮影と野鳥観察の違い。
コレクター傾向のないアラ70カメラマンは時間の消費が目的で、
アーティスト志向の強いアラ70カメラマンは絵が美しければ種は問わない。
ひたすらレア目的というタイプもいますけどね。
いずれも国際的なサイト、eBirdとの親和性は低いのでしょう。
こうして大半が除外されれば自分の実質全国100位も夢じゃないかも。
ここに漠然とした目標ハッケン、みたいな。
次回は函館という環境の価値について数値で立証です。
データが多いのでさらに2回に分けっか。1/12 6PM更新予定。
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