【観察記録】だからホントのことは知られていないわけ【函館山2023秋・第二回】
きょうはここから。
旧登山道の三合目と四合目の間にあるパネル。
留鳥。左上から、シジュウカラ、ハシブトガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ。
下段は左からコゲラ、トビ、ハシブトガラス、ヒヨドリ。
秋から冬。左上からルリビタキ、ミヤマカケス、ジョウビタキ、ハギマシコ。
下段左から、ツグミ、シメ、ウソ、アトリ。
春から秋。左上からウグイス、メジロ、オオルリ、アオジ。
コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、シマエナガ。
年によってバラバラなのだけど、2023年は9/27に秋観察を始めた時点で
「紹介パネル」は秋冬版に変わっていました。
ある年は11月いっぱい春秋版のまま放置されていて、まあ施設公社はテキトーです。
自分のような熟練者?はともかく、一般登山者は
「へえ、ここはこんな鳥がいるんだ」と素直に思いますからね。
秋冬パネルにはメジロがないのですが、春秋版にいました。
10月いっぱいはたくさんいるメジロ。。。
こうしてパネル3枚を並べて観察結果(*)と照らし合わせてみると
(*)24/1/2更新記事参照→コチラ
春秋、秋冬を差し替える必要あります? という感じです。
3枚並べておけばいいじゃん。
そういえば、いままで書いてないエピソード。
11月11日の函館初雪のあと、何日だったか忘れましたが、上りの途中、旧登山道・四合目手前、薬師入り口で
小さなデジカメでいろいろ撮ってる男性(アラ50?)がいました。
11月半ばを過ぎて、ここに初観察にやってくる鳥カメラマンは
よほどのトンチンカンか、ダメもとだと思うのですが、
この男性は単なる観光者のようでした。カメラ小さかったし。
市街地見下ろしの絶景ならともかく、
ひとりで来て、登山道の途中でいろいろ撮っているのはかなり変わり者。
ひとしきり自分の観察が終わって下っていくと、
閉鎖されている観察小屋の前のパネル(上記の2枚、留鳥、秋冬)を見ているこの人物に再び遭遇。
思い切って声をかけてみました。
「何かうまく撮れましたか?」
するとアトリを指さし、これかなと思うんだけど、違う気もするんだよな。
あと青っぽいやつ。どれだろう?
画像を見せてもらうと
カケスと
ゴジュウカラでした。
パネル、意味ねえし。
いやあ、まったくもっての初心者。
そして見せてくれた画像はあっち向き、そっち向きばかり。
出会った野鳥をきれいに撮る意識も技術もないレベル。
それでも撮るだけ関心がある、か。
なんか函館にはこういう人いないよなぁ、とその後をついて
さらに下っていくと、駐車場で彼が乗り込んだ車は
静岡ナンバーでした。おいおい。
とりあえずみんな静岡にもいる鳥だけどな。
静岡のどこかにもよるのか。
やっぱりパネル、頼るんですねフツーの人。
あまりに知識がないなら、
グーグルレンズだと、AIがそれなりに示してくれると思うんだけど。
このパネルについて、「おやおや…↓」と思うのは
1.ヒガラ画像が幼鳥
2.トビはほとんど見かけない
3.ジョウビタキはそんなにいない
直前まで山にいるわけねえじゃん、と思ってたトビ。
終盤で現れました。
それにしても草地に着地してるトビは超レアだと思いますよ。
そうそう、コムクドリは函館山には用事ないからな。
人間のすみかの近く、市街地で巣作りするから。
春秋・秋冬ともに載ってないのは
マヒワやイスカですが、個体数のほとんどが群れで飛んでいる状態なので、観察という点では難しい。
※イスカは平地に食堂があるので、山では撮れない。
となると、3枚並べるとすれば、順位はまあこんなもんではあります。
シメは少ないかなあ(位)。函館市の鳥であるヤマガラがほかのカラ類より少ないのは
オンコ好きなので、赤い実がなる秋にはあんまり山には来ないからだと思います。
いやあ9月の香雪園での、彼らの数と冬に備える必死さは迫力もんでした。
ヤマガラ、函館山・秋では標高200メートルではまず見なくて、いるのはだいたい下のほう。
だから重要なのは
「函館山へ行くと見やすい」種と「行かなくてもフツウに下にいる」種を
認識することでしょうな。
第三回からは種ごとに解説してみたいと思います。
このシークエンスの次回更新は1/6 6PM予定。
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