11月4日…ルリビタキとの約束の日【思い込みは大切】
記憶と記録。主観と客観でもあります。
とっても大切な要素ですよ。
秋になるとたくさんのルリビタキが通過していく函館山。
ことし生まれの未成鳥は♂も♀も外見が変わらないので、メスタイプと呼ばれます。
年を経て徐々に青くなる♂ですが、この季節にはなかなか青い個体には会いません。
♂は2年めに半分青い? 状態。3年めにはなかなか青いが黒っぽい部分がけっこう残っている状態。
4年めの春夏の繁殖期にようやく完全に青くなるそうです。つまり外見の成熟には3年かかるようです。
10月観察で2年め以降の♂は遭遇比率として15~20%ぐらいでしょうか。
函館山通過のピークは10月下旬から11月上旬なのですがことしは初認(初撮)が
10月11日。
でも「自分の場所」じゃないので、顔を出してさっといなくなりました。
ことしは早いのか?と思ったわけですが、
2回めが10月17日
これで遠い上に「来んなよ」とニラまれました。
さあ下旬が本番と思っていたら、さっぱり会わず、撮れず。
とうとう11月を迎えてしまいました。
ことしは4月下旬に
香雪園の芝生で撮れているので、秋はダメかも。
とあきらめかけました。
2022年は11月4日に
キャリアハイな成鳥♂を撮れていたので、毎回ああはいかないか。
このときの成鳥♂は何羽が引き連れていて、リーダー(親分)然としていて、
10メートル切っているのにこの態度。
影が気になるし、正面だけ、は勘弁と念を送ったら、
これならよかろう、というポーズ。
アップも撮りたくなる近距離(ノートリ)。過去イチの態度のでかさ、でした。
あの11月4日からちょうど1年、と思いその日の探鳥最後に「出現情報」があったポイントへ何気なく足を運ぶと
いました。
なんだかこの個体は午後の男らしく、10時には下山してる朝型の自分とはウマがあわなかったようで。
この日は早朝のコンディションが良くなかったので、遅めに始めて、時間は
午後2時でした。
すっかりこちらには気づいていて、枝の陰に隠れようとして、それをこちらもそっと隙間から狙う態勢。
これなら撮れんだろ。これでどうだ。動き回る相手とそんなやりとりがしばらく続き、
しつけえなあ。めんどいわ。そういう表情に見えました。
ま、遊んでくれてありがとうです。
成鳥、特に♂は未成鳥のチビたちとは度胸が違います。
もちろん「態勢」がハマらないと、鬼さんこちら、状態でバカにされて、
どんどん先へ飛んで行ってしまう鳥なんですわ。
その4日後。
♀が登山道の真ん中で餌を拾っていました。
♂とはまったく動きが異なりますが、成鳥らしく、こちらも自信満々。
10メートルを切っても逃げる気配ナシ。
これまた珍しいパターン。なんだかんだで15分も遊んでもらいました。
ツンデレというとちょっと違いますが、うまく機嫌を損ねずに対峙すると
なかなか楽しくしてくれるのがルリビタキです。
でも、チビたちはひたすらちょこまかするだけで、それが成鳥への試練・トレーニングのように
思えます。
観察する側、撮る側もあまり力まないのが吉。7年めにしてようやくその境地に達しました。
個体数的にはトータル130羽遭遇して、撮影チャンスは10回未満でもあせらないことでしょうか。
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