【賀茂川】22/6/18O.A.ブラタモリ京都・鴨川の回を見ていてチョット残念【鴨川】
6/18O.A.のNHK「ブラタモリ」#206
「京都・鴨川~川をたどれば京都がわかる!?~」
先月見てきたばかりの場所がいくつも登場してたので
ふむふむ、とうなずきながら視聴していたのだけど。
番組には「尺」というものがあるのでね。制約もあるわけ。
じゃあ2回に分けるか、としてもそれも中途半端で難しかったのでしょう。
このテーマなので、「京都の街と水」ということなんだと思うわな。
なんとここで疏水が語られなかったのでした。(理由は後述)
スタートは自分が2015年11月末に訪れた貴船神社。
地域名は「きぶね」だけど神社名は「きふね」。
このくだりは復習として必要ね。
この標高だと11月末で紅葉は終わってたっけ。
当時のちゃちいカメラだとろくな画像残ってないけどね。
「平安京以前から」という話になると「京都が都になるべくしてなった」
という方向に話が進んで箔がつく感じがするのだけどもね。
「賀茂氏」の話になると当然登場するのが
上賀茂神社。正式名を
賀茂別雷神社(かも・わけいかずち・じんじゃ)ですね。
なかなか覚えられない(笑)。
立て砂が印象的。
全国に126の重要伝統的建造物群保存地区が指定されている中で
「社家町」という区分になっているのはここ(京都市上賀茂)だけ。
神社の神職関係の方々が住まっている町、という景観。
実に豊かな水が流れてました。
ウィキペディアによれば、
雲ケ畑川と中津川と出合橋で合流し、その後、貴船川と鞍馬川があわさって
賀茂川(鴨川)になり、加茂大橋手前で高野川と合流して
いわゆる鴨川になる、というのが通説。
その説によればコチラは賀茂川で
高野川が来て
合流地点の鴨川デルタがここで
この加茂大橋を過ぎてよく知られた鴨川になっていくんだよね。
番組ではこの後、高瀬川が出てきて角倉了以が出てきて
大阪へ向かう物流の大動脈として機能していたことを語ってた。
最後に京都の夏の風物詩「床」のために鴨川本流を改修後、
高瀬川から流れを分けて「みそそぎ川」を作った話もでてました。
とりあえず「高瀬川」は角倉了以が私財をなげうって開削した「高規格水路」と
解釈してよいみたい。
あちゃあ、下鴨神社は出ないのか。
※下鴨神社の正式名は「賀茂御祖神社」(かも・みおや・じんじゃ)
こちらも「賀茂氏」の管轄ですよ。
御手洗社の水みくじは人気なのになあ。
てなあたりはおいといて
疏水ですよ、琵琶湖疏水。
祇園の情緒を演出する
白川もこの疏水からの分流でしょ?
「京都と水」の風景は欠かせないだけに
鴨川が京都の水のすべてではありませんよ、な印象が残りました。
とにかく、ここまで広げていたら1話の尺に収まらないし、
ロケ部分もこぼれちゃうから。
まあ、そんだけ京都はいろんなことが深い都だっちゅうことなんだけどね。
↑琵琶湖疏水、滋賀県大津市内(20/12撮)
で、琵琶湖疏水を調べてみたけど、京都に水を供給しているというよりは
まず物流という側面が強くて現存している蹴上のインクラインは
船をかつぎあげて線路で運んで次の水路に移す施設だったのね。
まったく道民には想像つきませんよ。
あと疏水の役割は水力発電。
だから
「琵琶湖の水止めたら京都は干上がる」という滋賀県民の持ちギャグは
実はかなりビミョーなものなんじゃないだろうか。
ところがです。
鉄道が発達して舟運の時代は終わり、水力発電では電力がまかないきれなくなった
その痕跡を「観光資源」としてうまく活用していく懐の深さに感じ入るわけですよ。
人に歴史あり。街に歴史あり。
当時はそれがメジャーだったのにいまではね、というノスタルジーも込みで
「京都は神社仏閣」という先入観から解き放ってくれる痕跡だよなあ、というのが結論。
というわけでブラタモリには「琵琶湖疏水」の回(2015/1/6 O.A.)を
再放送していただき、あらためて「復習」放送をお願いしたい。
もう2015年の放送なんて、一般視聴者は記憶してないっしょ?
京都は切り口が多すぎるからしかたない、とでもしておきますか(笑)。
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