【聞く耳】新白河でのがっかりと函館山でのがっかりが同質な件【あります?】
ここ数年、撮り鉄ならぬ「鳥鉄」を続けてきたので、
日本各地の「観察の名所」はほとんどインプットされてます。
そしてそういった「観察の名所」ではネットを通じて
日々「結果」が報告されてます。
道南の野鳥もかなり魅力的ですが、それを上回る刺激的な出会いが
日本各地で毎年繰り返されています。
ところが。観光不毛の地があるのといっしょで
野鳥観察不毛の地、というのもあるみたいです。
観察者の人口がかなり少ない。
自然に親しむ習慣がない?
せいぜい山登りどまり。
「日本野鳥の会」もほぼほぼ全国に支部がありますが、
その力量にばらつきがあるのと同様、
あんま、珍しい鳥いないのか(来ないのか)、と思える場所もあったりします。
例えば東北地方。
けっこう隣県、青森ではたびたび野鳥観察しています。
秋田でも宮城でも楽しい経験がありますが、
岩手・山形・福島からはさほど吉報が訪れた記憶がありませんね。
そこで、令和三年タビでは
東北本線各駅停車の旅の乗換時間に
新白河で途中下車して
駅の観光案内所で10分ぐらいの「雑談」を試みました。
↓広域って書いてあるよなァ。
白河…に何があるかというなら
小峰城があるんですね。小峰城は白河だったんだ。
それと白河の関。
そりゃ駅前に松尾芭蕉の像があるわけだ。
そして南湖公園。
寛政の改革で有名な老中・松平定信は白河藩主で
立派な庭園をおつくりあそばした、そうです。
それはよいのですが、観光案内所で
「福島ってどっか野鳥を見れるところはあるんですか?」と
無茶ブリをしてみたら案の定
「さぁわかりません」の答え。
マニアックなタイプじゃなくても
冬にハクチョウとか水鳥が訪れる場所でもいいのですけどね。
南湖公園って冬に水鳥も来ないようなところなん?
福島県の構造は浜通り・中通り・会津と3分割されていて
白河は中通りかつ県南エリアだけのことしか担当していないのかもしれません。
「猪苗代湖」が出るかと思ったら、猪苗代湖は会津なのでエリア外。
それにしても行ったことがあればカモ類が来るか来ないかぐらいは
わかりますけどね。その価値にまったく自信がないのでしょう。
例えば皇居のお堀、二重橋前。こちらはヨシガモがよく撮れます。
清澄庭園(江東区)ほかの大名屋敷跡の庭園の池には冬にかならずカモ類が訪れますね。
キンクロハジロ、ホシハジロ。ヒドリガモ。ヒドリガモが多ければ多いほど
アメリカヒドリが期待できたりします。
水戸偕楽園近くの千波湖にはカンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、コクチョウ(篭脱け)まで
いましたね。
小田原城の堀ではユリカモメが餌を待ってました。
珍種はいなくてもそれなりに和みます。
こういう「感覚」に接した経験がない、のがその
新白河駅の案内所スタッフだったわけです。
函館山のふれあいセンターの内勤スタッフと大差ないって?
まさにその通りです。
自分で担当範囲を狭めて、聞く耳を持たない姿勢こそ
劣化への道、衰退への道なんだな、と思います。
「観光」産業が地元の人々の生活とは距離がある。
もちろん地元の人々も旅、しない。
一連の旅でひと回りすると、どこかの街で
「こりゃ遠いわ」という感触を得るものです。
そ、他山の石。
福島県が震災でハンデを負ったことに言い訳を求めるのは
間違いかと。
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