【水郷さわら】ついでだからスバラシかった?伊能忠敬ゆかりの街【重伝建】
2019年7月に鹿島線に乗って
「鹿島神宮」に立ち寄ったとき、この「佐原」駅には小一時間滞在しました。
日本を測量したことで有名な伊能忠敬が養子に入って暮らした街。
2年前に(佐原)駅から往復15分20分レベルでちらっと撮ってみた画像がこれですね。
あまり天気、よくなかった???
まあこれはどこ?レベルですな。川があって観光船がいて、落ち着いた水郷の街、
そんな程度の予習でした。
今回も(千葉県からの)茨城県境でこいつらを撮ったろう…てなつもりだったので、
重伝建散策が主目的では全然なかったんですけどね。
ただ1クチコミ18円しかも(今後)自由裁量と投げかけられると
燃えてきてしまいました。
大内宿からわずか2日後のことですわ。
ポイントは歴史ある多くの家屋が「現役」ということですね。
もちろん、商売が変わってしまったケースもありましたけど。
醤油屋さんだそうです。醤油屋さんを始めたのが1832年。
天保年間。建物は築150年前後。
元酒屋さん。奈良漬も売って「いた」と説明にありました。
創業は寛政年間(1794年)。建物は築120年。
元書店。享保(18世紀はじめ)年間から書店でした。
建物は築140年。で、そのとなり、
元蕎麦屋。since1782で建物は築120年。
さらにとなり。
呉服屋さん。since1804(文化年間)で現在も営業してます。
明治7年(1874年)ごろからの雑貨屋さん(現役)。
建物は安政年間(1855年築)。
このお店が目印の場所(忠敬橋・南西詰)にあります。
中央が忠敬橋で中村屋はその左。
小野川沿いのこの6棟は千葉県指定の有形文化財な建物。
とても気に入ったのは朝7時半、
小学生がここを通って学校へ行く絵面です。
そして、
この建物は?と思った ら別に由緒ある歴史的建造物ではなくて、街の雰囲気を
壊さぬようにわざとこうデザインしたビル、とのこと。
さらに
この橋が気に入りました。樋橋(とよはし)。
そもそもは送水管だったようですが、後に橋にして
通れるようにして、あとはこれも雰囲気にあわせて
木造チックにしたそうです。
逆から見ても絵になるし、
真ん中の洋館もオシャレ。
フランス料理店があったり、
このなかにあるのがイタリアン。
まさに時代に逆行してでも、古さの価値を主張していこうという
気概が感じられますよ。努力がなければ、
空き地だらけになるのは必須ですもん。
いつか重伝建比較のハナシを書きたいと思ってますが、
指定された時点で満足していては先がありませんわ。
2日前の大内宿の悲しさが癒えてないので、よけいそれを思います。
この「佐原」の街並みもじゃあ、何万人の観光客が、どれだけのお金を
落としていくかを数え始めたら、先行きが明るいわけではないと思うのですが、
めげずに価値を発信しつづけていくことがだいじだと思いましたね。
早朝散策の所要時間は1時間ちょっと。
野鳥観察から戻ってきて香取神宮を見て、
伊能忠敬像はその足でしたが、
伊能忠敬は
ちゃんと函館山も訪れている、函館ゆかりの人物なんで
そういう「つながり」を気にして旅るのが重要だと思ってます。
しかしここでとても重要なコトに気づきましたよ。
これだけ旅していて、ホントいまさら。
ずっと自分の旅スタイルが平均像からどれだけ外れているのか
気にしていたんですけど、
どうも「旅」と「観光」にはズレがあるらしい。
つまり「旅」=非日常と広義。
「観光」は消費がなくてもほぼほぼ成り立つ。
だって、早朝散策でお店も施設も開いてないのに
お金使います?
新型コロナの時代だとよけいにそれを痛感します。
観光客に使わせたい側と旅に出たい側の利害が
ぴたり合わない。
合わせすぎても、違和感だしね。
それを函館へハナシを戻して転がせないかなー。
というわけでしまっておいたこの共通点。
古民家改造型の宿泊施設。佐原商家町ホテルNIPPONIA。
この流れに最初に出会ったのは御存知・五稜郭設計者・武田斐三郎の
故郷、伊予(愛媛県)は大洲を訪れたときの
これなあに?(NIPPONIA HOTEL 大洲城下町)
これと同じのがすでに函館にできています。
ブログ主、「狙われた街」を旅るの巻、かあ?
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