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2021年9月 2日 (木)

人口激減の函館。その実態を誰もが理解しようとしない。だから最悪も続く。【PART4】でした。

210823asahi_803hakodate25man

函館の人口の減り方(比率)が「全国1位」というのがショックだぁ、

という話をしました。

日本という国は都市部で人口が増え、地方、田舎にいくほど人口が減り、

トータルすると人口は減少の一途で、その中身は少子高齢化。

そんなこたあダレでも常識として知っているでしょう。

問題は具体的にどこならどのぐらい状況が進んでいるか。

人口25万クラスの地方都市のなかでは全国1位の函館も、

実数としては函館よりもっと規模が大きい、

北九州市、新潟市、長崎市、横須賀市、いわき市


では、減少の実数はもっと多い。という話もしましたし、

人口10万以上というラインで切れば、比率として

小樽市(北海道)、一関市(岩手県)、桐生市(群馬県)、呉市(広島県)、

日立市(茨城県)、酒田市(山形県)、鶴岡市(山形県)

 

が、函館市よりも減少率が高い、という話もしました。

下には下があるって慰めてもしゃあないでしょ?

 

ハイ、ここまで復習でした。

 

最初「函館人気質」というのを考えていたわけですが、

そもそも函館生まれ、函館育ちで「函館人気質」を語れる層が

いまやめっちゃ少ない。1割いるかいないかじゃないか?

ということから、

函館生まれで函館に長く住んでいる層をA属性。

函館の近隣、函館よりも人口の小さい街から映ってきた人々をB属性。

函館よりも規模の大きい本州の街から移ってきた人々をC属性。

こう定義したとき、現在の函館では

B属性:C属性:A属性の比率が

6:3:1もしくは6:2:2あたりなんじゃないかな?

特に積極的に社会で動ける60代以下の層に限定したら、

間違いなくこの比率に近くなる。

 

というわけで、その裏付けの数字がどこかにないか、いろんなところで探しました。

前回、

ついに函館の人口が25万を割った!というニュースを引用しましたが、

210823asahi_803hakodate25man

年間、函館に転入してくる人口は何人ぐらいだと思います?

改行

改行

改行

改行

改行

驚くなかれ、こうなってます。

210829hakodate_tennyuu_1620_

少なく見積もって年間8000人。5年間で4万4千人。率にして3.23~3.54%。

もちろん4年間しかいない学生さんや、転勤で腰掛的に住民票を移す人もいるでしょうから、

毎年8000人のペースですっかり人が入れ替わるはずもありませんが、

もし「10年前も函館に住んでいた人」で絞り込めば4割を切っても驚きません。

※住民票移さない学生もけっこういる気もするな。

そりゃ「函館人気質」が幻化するわけですよ。

函館は人口が減る街であると同時に

たくさんの転入者がいる街、なんですね。

ほんとうに?

それって、どの程度どうなんだろう?と思ったので

沖縄県・沖縄県うるま市・沖縄県豊見城市・札幌市・福岡市・弘前市・秋田市・浜松市など

ささっと人口動態を調べてみましたよ。

函館市の転入者率はこれらの街と比べてどのぐらい違いがあったでしょうか。

人口が増加している沖縄県、そのなかで増加率ワンツーのうるま市・豊見城市。

札幌市福岡市も人口が増加してるし、浜松市は人口が78万。

秋田市は県庁所在地で人口が30万…楽しみ、ですねえ。(いつか先の記事で)

その前に。

2015年の国勢調査と2020年の国勢調査の結果として

函館市の人口減少がマイナス5.3%ということだったので、

市内の町別の人口増減(15.12-20.12)を発表してみます。

あなたの想像したとおりだったか、それとも意外な結果か…?

ちなみに函館市内には人口ゼロという町を含めて206ありますので、

誤差を排除するために、15年12月で人口500人以上の138町に絞って抽出です。

まず5年間の人口減少率。上位30町。(人口の数字は20年12月末)

グラフA

210828hakodate_chou_lowp1520_30

続いて5年間の人口減少率。下位15町。

グラフB

210828hakodate_chou_highp1520_15

ぬあんと、函館に人口減少でない町が11もありました。

まあ、集合住宅のできぐあいとか、細かい要素もいろいろあり、

138町中の11はめっちゃ少ないことは間違いないですけど。

グラフC

210828hakodate_chou_setai

あと世帯数が併記されているので、こういうのもわかります。

1世帯あたりの人数。2020年12月末時点で、世帯ごとの人数はこうでした。

3人以上の家族多めの地域VS1人ぐらしが多めの地域。グラフC。

続いて5年間の変化。

ファミリー層が増加している地域。1人ぐらしが増加している地域。グラフD。

210828hakodate_chou_setai2

グラフCとDで重複したのは昭和町だけ、かあ。

人口増加トップの石川町はもう「家族増加」じゃなくなっているんですね。

 

こうしたエリアの特性も意識して飲食店や商店を出店することも

マーケティングの発想としてはだいじでしょうね。

つまりは函館駅の近辺で「地元民を意識した…」商売が成り立ちようがないのも

一瞬でわかりますなあ。

行政と住民が結託して「取り返しのつかない街づくり」をした結果を

ちゃんと受け止めることをしないと。ねえ。


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