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2021年9月29日 (水)

【令和三年・初「鳥」鉄】第一弾(道内にて)・成果発表

 ようやく、このシークエンスがスタート。

 

令和三年・鳥鉄…。

プレッシャーありましたね。

不要不急の外出は自粛というムードの中、

出るか出ないか。

あのですね、これ不要不急じゃなくて

「いつやるの?いまでしょ!」

なんですよ。

8月あたりに始まって9月半ばで終わるシギチの渡り。

函館市内にぼーっとしていれば、努力しても数羽レベルしか

出会えません。頑張って見に行ってもいるかいないか。確率せいぜい70%。

それより複数の種に確実に出会える場所に行くのが絶対手っ取り早い。

試されるのは函館を出る勇気。

 

リスクを調べて、注意をして、覚悟をして。

それで結果が出たということでメデタシメデタシ。

観光なんて二の次、三の次。可能な限り「移動だけ」して、

クチコミを集めて、後々の楽しみにとっておく。

210902nakajima_kouen

まさに目的は「サイクリング?」

 

外食は避け、一切飲まず、テイクアウトに徹する。

おかげさんで駅ビルテナントに詳しくなりました(笑)。

というわけで

まずは第一弾、鳥鉄の「鳥」編です。

 

いやあ第一弾からちょっと驚きましたよ。

毎年こうだ、と思うのは甘い、でしょうね。

 

ちなみに4日間での体力消費の目安はこうでした。

210830_901walk_run

210830_901walk_run2_

歩数にしてMAXが1日37,493歩。4日合計123,252歩。

もちろんチャリ込み。片道20キロを3日で3往復。

(最終日はサボリ)

 

とにかくこれは第一弾。

新型コロナの状況によっては第二弾以降キャンセルか?

直前までずっとそう思いながらできうるかぎり

その瞬間瞬間を大切に思ってました。

日々全国の感染状況を確認してた甲斐がありましたね。

では、想定表を最初にお見せして、

210926kansatsu11_2

その後実画像が続きます。

1.アオアシシギ

210831aoashishigi5

よく会うのでこの時期彼らがいないとン?となります。

 

2.エリマキシギ

210831erimakishigi13e

基本、この時期会うのは幼鳥なので、夏羽のエリマキ姿は見られません。

タレ目な感じ。

 

3.オオソリハシシギ

5_210831oosorihashishigi05e

このシギには自分はこれまでよく会っています。

 

4.オグロシギ

6_210831oguroshigi02u

問題はこのオグロシギとオオソリハシシギ、いずれも幼鳥が同じ場所で仲良く餌を食べ

ていたこと。似ているのでどっち?と迷いに迷い両方、というオチでした。これで二度と

見間違わない!

 

5.オジロトウネン(初見)

210831ojirotounen09u750

オジロトウネンはトウネンより小さいぐらいで脚が黄色く

トウネンに比べると背のコントラストもいまいち地味で、しかも海水(浜)には

来ないので道内で出会いにくいです。脚も泥で真っ黒?

と思っていたのですがきっちり橙色でした。

 

6.オバシギ

210831obashigi07v_1509

オバシギかコオバシギか。大きさが違うのですが1羽でいると確信が持てません。

幼鳥だとすると、1枚の羽の模様がコオバシギのほうがT字っぽくて独特なのだそう。

じゃないのでこれ、オバシギ幼鳥。

 

7.キリアイ

210901kiriai10u

まだ観察3回めですがすぐ識別できるようになりました。トウネンより気持ち大きい程度で

すが、後頭部+背中に白線が明瞭です。

8.コアオアシシギ

210901koaoashishigi12u

これもアオアシシギに似ているので迷うのですが、大きさがはっきり違います。

近くにアオアシシギがいたのと、もう3回めなので大きさと同時に幼鳥の顔の感じがわかるようになりました。

 

9.コチドリ

210901ikaruchidori_susp5

どこにでもいるコチドリ。冬羽や幼鳥は特徴のアイリングがないので、もしかしてほかのチドリ?と

思ってしまいますが、胸の輪っかの切れ目と眉班のできぐあいが…やっぱコチドリ幼鳥だな、という結論。

 

10.ソリハシシギ

210901sorihashishigi2

1羽でいて、近くには寄ってきませんでした。3日めにフィールドを一周してみたら、反対側でじっと休んでました。

こいつ、餌取りに動き始めるとせわしないんですけどね。

 

11.タシギ

210830tashigi1

タシギはこういう開けた場所は大っ嫌いでハスの茎や葉にすぐ隠れるのですが、もうその時期も過ぎたらしく

ノーガードな開けた場所で初めて出会いました。ただし近くには来ませんでした。

 

12.タカブシギ

210831takabushigi03e

珍しいようなそうでもないような。淡水志向なので出会うチャンスが少ないだけ、って説も。落ち着きのない幼鳥が中心でした。

 

13.トウネン

210831tounen2

シギチ界ではいちばんちびっ子で常に多数派の小型シギ。トウネン300の中に少なくとも1羽はヨーロッパトウネンが混じるので油断せずに観察すべし。ただしレア種ヨーロッパトウネンの識別はそう思って観察して「やっぱりちゃうか」を3年ぐらい繰り返さないと見につかない、とか。

・初列(風切)が尾を越している ・前傾姿勢が深い ・喉が白っぽい ・背にV字の線が入る(幼鳥)

・軸斑(1枚の羽のいちばん黒い部分)がしっかり黒い

この5条件のうち4つを同時に満たすのが1/300のヨーロッパトウネンなのだそうです。こりゃタイヘン。

 

14.ヒバリシギ(初見)

210831hibarishigi2e

会いたかったシギのひとつ。トウネンサイズで茶色っぽい(夏羽がずっと残ってるような感じ)。幼鳥は背中にV字がはっきり。もうね、手前に近づいてきすぎて、こっちが背伸びしても死角に入っちゃうぐらいで楽しませてくれました。こいつも淡水限定です。

 

結果は第一弾はこうでした。

210926kansatsu12r

いきなり14かあ。しかも、

これまで経験数が少ない種類に数多く出会えたことがわかるかと。

 

特にオジロトウネン、ヒバリシギ、ウズラシギに会いたい!

と念じていた最初の2種にあっさり2日めの序盤で出会いました。

(3日めも会いました)

 

第一弾の時点ではウズラシギがなあ…

見たよ、という人がいたのに運が悪いのかなあ…という感じでしたが、

冷静に考えてこれはできすぎです。

 

そして。

このできすぎのフィールドの価値を大半の近場の観察者は理解していない。

つまり野鳥撮影お爺さん野鳥観察&撮影マニアでは

コミュ力レベルが雲泥だ、という真実。

函館を離れてもこれは不変でした。

 

もう一回つまり。鳥の観察もワクワクドキドキですが、

人間観察も興味深いのですよ。

この観察地Aポイントで、会話してないすごそうな人(男性)が1人。

会話できた経験ある人(女性)がひとり。ストーカーする価値がありそうなのは2名のみ。

 

あとの数人は「何か知らんが懸命に撮っている」タイプの永遠の?初心者みたいでした。

レンズが立派でも双眼鏡を携帯してない人は雑・観察レベルですよ。

 

ちなみにこの時期、このクラスの仕上がりで出会った同業が3日で10人というのは

北海道のレベルの低さだと思います。いくら平日でもね。

次回、第二弾。


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