【香雪園・春の陣】オオルリ劇場編
去年のこの時期の観察成果はけっこう満足のいくものだったので、
さすがに2年連続はないか、と覚悟してました。
しかしながら後半戦はけっこう持ち直し、気分的には前年比で9割近くまでは
挽回したかな、と思います。
たぶん年々欲が深くなるので、そのぶんを差し引けば「じゅうぶんに平均的な年」なのかもしれません。
きょうのお題はオオルリ。
春秋の函館山のルリビタキ同様、青くて人気のある鳥ですね。
青いのはオスでメスはとても地味な色合いです。
道南には4月の下旬に入ってくるのだと思いますが、
香雪園で撮影した過去の記録を見ると、だいたい5月のアタマぐらいからでした。
そして撮影に向いている時期は確実に渡って来たてのはじめの時期。
時が過ぎると縄張りを決めて高い樹の上でさえずるようになってしまい、
せいぜい見上げて白いお腹が見える程度です。
オオルリを撮っていて深いなあと思えるのは、
納得の角度が限られていること、若鳥より成鳥のほうが青がきれいなこと。
目の周りが黒いので光を入れる角度も意識しないといけません。
※背後からの見返りも捨てがたい
さらには感情のばらつきが大きくて「決め」カットになりづらい点でしょうか。
だいたい小鳥の場合、
1・平常心で静止しているとき
2・一瞬枝にとまったとき
3・外敵に緊張しながら餌を拾っているとき
4・興奮している(怒っている)とき
5・お仕事モードでさえずっているとき
などなどいろんな場面がありますが、
もちろん撮りやすいのは(1)です。(2)の場合は撮り手の発見力と
素早いピント合わせの両方が必要なので、20メートルとか、
ある程度距離があるとなかなか骨が折れます。
※全体的に黒っぽくてこれは若鳥です。あっちの枝でちょっとさえずり、
こっちの枝でちょっとさえずり、落ち着きがありません。
にもかかわらず、オオルリはいる高さ、向きに加えて、案外おだやかに落ち着いている
場面が少ない鳥のようなので、まさに「撮っても撮っても」満足しないのです。
距離が近ければよい、というものでもありませんね。
※このぐらいのアングルがいいカンジ?
※このときはかなり離れていたのでじっとしていましたが
※途中で頭の毛を逆立てて
※何か吐き出していました。上から撮ると頭髪?だけ色が
違うんですなあ。
しかしこうしてみると平常心だとなんか羽が全体的にぼさぼさです。
ぼてっとしているまではないようですが、しゅっとしたオオルリ♂に
出会うのは一瞬の偶然に頼るしかないようです。
なので、低めの枝で見かけるとつい追いかけてしまいます。
ことしワンカットだけ撮れたオオルリ♀。
次のカットは17年5月の撮影ですが、せっかくいい距離で会ったのに
背中を丸めて?文句言いたそうな顔つきになってます。
というわけで毎年、チャレンジの楽しさがあるオオルリ、の巻でした。
※オオルリって道南までは(南の国から)団体?で渡って来て、
到着地で「解散」するらしいのですが、香雪園ではことしは5/5が「解散日」
だったようで、この日はオスだけで3羽いたらしいです。去年ワンフレームに
オス2羽収めたのも5/5でした。
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