【入院率という概念】人流を抑えるメッセージとなるか?ならんか?
まずは4/9のニュースとしてちらっとフォローしたこのニュースから。
厚労省の「分科会」で、病床のひっぱく度合いの指標として
「入院率」を加えることにした、とのこと。
これ、ぱっと見わかりにくいように思えるのは
数字が低くなったほうが病床ひっ迫を示す、という論理でしょう。
よく考えるとわかりますが、
「すぐに入院できない状態」が進行しているということは
それぞれの地域の保健所や病院で調整ができない状態、ということであって、
空き病床が見つからないばかりか、ひいては宿泊療養施設と自宅療養の振り分けすら
滞っている状態を指しています。
それにしても気になるのはこのメッセージの発信先ですなあ。
これが
「わが県は危機的状況なので人流を控えてください」
と県民に伝わればよいのですが
ブログ主は見ていて(安易に)
自宅療養>宿泊施設療養にシフトしているのは自治体の努力不足では?
というメッセージにも思えます。
もちろん「現場」は必死に調整しているはずだけど、
それが「人流の現場」に伝わらない不条理。
コロナ病床が簡単に増えないのと同時に、特定のホテルに
「明日から借り上げます」とは言えるはずがなぁい。
事前に余裕を持って契約しなくちゃだよね。
先週金曜の記事の
「函館市の入院率40%」はステージ3の際で
特殊な場合(過去にクラスターが発生した各種施設がその例)
を除いて函館市は自宅療養ナシの方針なので、
この40%を切らないように指定ホテルと振り分けようとしているんでしょう。
ただ新規感染者がピークを過ぎつつある全国5位の宮城県と
いまだ頂点が見えてない全国2位の沖縄県では
それがどうなっているかグラフにしてみました。
療養者数の減少はご新規より解除・退院のほうがやっと
多くなってきたということなんですが、入院数の微増傾向には
変化ナシ。調整中も一時期の600人より半分以下になっとり
ますが、1日のご新規の倍以上滞留しているのは問題。
宿泊療養の推移を見てみるとここもテンパっていて
仙台圏として「泣き」を入れているのが現実。
いっぽう沖縄県は
こちらは療養者数がどんどん貯まって、入院数も自宅療養も増えてます。
それに対して宿泊療養は頭打ち。
病床のひっ迫率は(最大確保病床のレベルでも)どちらもステージ4で
入院率は宮城県が17.7%でステージ4、沖縄県は30.4%でステージ3だわ。
テレビのニュースショーでは沖縄は病床ひっ迫率が90%超えていると
伝えられているのに、日に日に入院者数が順調に?増えていくようすは
なかなか不思議としか言いようがない。
あと沖縄県は入院患者中の「中等症」の比率が高いんだよね。→32%
若年層の感染者比率が高い割に軽症とは限らないのもこれ不思議。
入院時点で中等症なのか、してから悪化なのか、自宅療養急変組なのか。
なーんか相変わらずここは発信内容と現実にギャップがあるような、そんなカンジ。
現状認識を疑ってしまうわけッス。
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