【集めるタビ・つながるタビ】今回のテーマは「隅櫓」
集めてつながる要素が多岐にわたっていますが、
今回は隅櫓編。
隅櫓…もちろん本丸や二ノ丸なんかを取り囲むヤツ。
たまたま令和2年のラス旅で3組アクセスしたもんで。
基本、明治の廃城令で多くの建造物が解体されたのだけど、
そのあとの復原も含めて、ペアで鑑賞できるケースは
なかなか少ない。
特に方形で囲まれている南面の(東南=巽・たつみ)(西南=坤・ひつじさる)が
ペアで残っている(復原されている)ケースって意外と少ないと思うんです。
もっとも城郭が方形であるとも限らんけど。
最初は駿府城のペア。こちらは復原です。
駿府城坤櫓。しっかり破風がついていて偉い。
駿府城巽櫓。駿府城も家康の城なんで東が正門?
次に名古屋城のペア。こちらは現存で重要文化財。
(本丸じゃなくて深井丸だけど西北にも隅櫓があります)
名古屋城西南隅櫓。南面の破風の重なりが個性?
名古屋城東南隅櫓。
せっかく唐破風+千鳥破風なのに木の陰が邪魔で引きで撮りづらいなあ。
3か所めは二条城のペア。現存で重要文化財。
二条城西南隅櫓。西側に唐破風がありますな。
二条城東南隅櫓。こちらは破風が千鳥破風。
天守が国宝であるお城は日本に5か所あり、その国宝天守に付属している櫓も
国宝というケースはあるのだけど、
櫓単独で国宝はなくて、重要文化財どまりなのね。
しっかし、似てるけど微妙に違う3組の隅櫓を一瞬で識別できるぐらい
でないと城ツウぶっちゃいけないのですわ。まだまだ「にわか」な自分には無理。
戦国時代が終わり、戦わなくなったら、もう櫓はほぼほぼ倉庫と化している
わけだから、そこまで大切に愛でてこられたわけじゃないぜと。
二条城では出入り口に近い東南隅櫓だけがフィーチャーされていて、
西南のほうは同じ重文でもあまり観光客が来ないので、ちょっと不憫。
そこで思い出したのが19年5月に訪れた明石城の三重櫓のペア。
明石城巽櫓の正面。隅櫓だけど唐破風+千鳥破風のデザイン。
明石城坤櫓は左手の西向き。何気に巽櫓と向きが違うところがオシャレ
こちらは天守のないお城につき、隅櫓というよりラインが美しいことが
比べてみてわかるかな。
明石は姫路の少し東なので、あの白亜の大天守と比べると、天守もなく
しょぼく見えるけど、三重櫓でもあり、他所の隅櫓とは一線を画す
美しさ、だと思いますね。
ホント、実用的なお城は画像で映えないけど、
見せる城は初心者にもウケがいいと思います。
そりゃ自治体が天守を復興する財力があればいいけど、
下手な復原をするより、どこをいじったら、地元のシンボル的な
アピールができるか、愛を持って真剣に考えた結果が、
日本各地に残されています。
もちろん「それは…」という失敗作も中にはありますかね。
次回はそういう話でもしてみるとするか。
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