【集める旅・つながる旅】西国三十三か所に日本人の信心と観光を知るの巻
旅の中にはどこかスタンプラリー的発想がありまして。
函館山にある西国三十三観音であれば、まる一日たっぷりかければ、
網羅することは不可能ではないです(でも大変ですが)
で、そもそもは20年3月近畿旅で誠に偶然
岡寺(no.7)、葛井寺(no.5)、青岸渡寺(no.1)に足を運んで、
ほほぅホンモノはこうなっているのか、と思ったわけです。
こりゃ函館山の石でできた観音様ではイメージできないリアルが
そこにありました。
江戸末期に北海道にやってきた人々が
函館では遠くて「何かあったらお参り」ができないので、函館山に置いた
三十三体。
いわば近畿地方に数多あるお寺の中から選ばれた三十三か寺です。
令和二年ラス旅ではせっかく滋賀・京都を通過するんだから、
チャンスがあれば足を運んでおこう、そう思いました。
昨年暮れに本ブログに早々アップしたのが(no.9)奈良・興福寺の南円堂
3月タビではここだけ写真を「撮り忘れた」ので、ともかく撮っておきたかった
わけです。
こうしてつながると楽しいかな。
猿沢池越しの興福寺。
もう1か所、印象に残ったのは(no.14)大津の三井寺。
三井寺も興福寺同様とても大きいお寺で本堂とは別の場所に観音様がいます。
それぞれ行った感がありました。
西国三十三か所でもある、という立ち位置。
(no.16)の清水寺や(no.11)の醍醐寺もそういうタイプ。
でも、今回いろんなパターンがあることを知りました。
三十三か所めぐりのハードルがこれだけバラバラだと知ることこそに意義がありました。
四国八十八か所がこんなだったら絶対イヤ(笑)。
行く予定はないけど。
さあ三十三か所をコンプリするぞ、と思わない理由がそこにある。
苦労した割には報われない的な。
もしかしたら「時代に合わない」的な。
自分の内面と向き合うのが目的だとしたら、
別に観音様めぐりじゃなくたっていい、
と思うわけです。
「終活」なんて定義するといかにもそれっぽいけど、
それもまた高齢化社会を泳ぐひとつのマーケティング。
お寺さんもマーケティングを意識する時代で、
歴史が深いほど背負うものが大きく、
ライバルが多いほど洗練されていく。
これ観光価値の本質かもなあ。
というわけで京都市内であと3か所ばかり回ってみた実感を
次回の記事で。
(no.17)(no.18)(no.19)
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