【世界遺産対決・群馬vs栃木】拝観料と国宝の多さで優先順位決定の巻
ホントは昨夜更新予定だったが忘れてもうた。
日光の東照宮には2015年に一度訪問しています。
ただそのときは陽明門が修復工事中。
記憶にあるのはこの五重塔のみ(笑)
おまけに輪王寺の本堂、三仏堂も修復中。
これでは拝観料は出せないなあ、と
さっさと入り口で戻ってしまいました。
(その後、明智平、華厳の滝、中禅寺湖、戦場ヶ原、竜頭の滝と進行)
あれから5年。(国宝)陽明門もすっかりきれいになったということで
日光再訪。
世界遺産=日光の社寺とは
東照宮、輪王寺、二荒山神社、この二社一寺なんですが、
訪問の順序、時間を比重を測っていたら、
最初のもやもやがコレでした。
3か所の共通拝観券って以前はあった説をネットで見つけたんですが、
真相はこれなんです。
明治初期に神仏分離になるまでは「一体」だったそうですが
複雑な事情がいろいろあるらしい。
そもそも東照宮が1,300円で、二荒山神社が境内無料、神苑の中が200円。
輪王寺は三仏堂の中が400円で、大猷院が550円。両方だと900円。
ギャップが大きすぎてびっくりですわ。
順序よく発想すると、
まず陽明門を鑑賞するためには1,300円。じゃあ二荒山神社よりさらに奥の
大猷院を見ますか? 三仏堂の中は? 二荒山神社の神苑は?
この順で検討するでしょう。
マイラーとしては当然「有料エリア」に入ったらそこに何があるのか?
考えます。もしかしてすべての観光客が万能に信心深いと思ってます?
当然拝観時間を消費する最優先は東照宮なので、
東照宮をちゃんと見たらどんだけの時間と労力がかかるのかが
予想つかないとプランニングできません。
鳴き龍を見ようと薬師堂の小学生の大行列。萎える…
で、結局東照宮には小学生の軍団が複数校訪れていて、最低でも1時間はかかりそうな
雰囲気。となると効率的に二荒山神社のほうが登録ポイントが多く、大猷院はカットになり、
三仏堂の中もパスという結果になりました。
なんかこの二社一寺が仲が悪いのか、呼吸が合わないのか、
三か所セットで距離感がどの程度か、所要時間がどれくらいかが実際に行ってみないと
想像がつかないわけです。
駅の案内所にある日光の案内図はこれですから。
世界遺産めぐりバスのバス停の配置が
9→81→82→83→84→85→
なので、さあここから東照宮だぞという■の位置から
均等に遠い(笑)。
そして駅前の案内板は
こうして南北が逆でさらにわかりづらい。
アップダウンがあってそれぞれそれなりの距離感なんだろう…しかわからんのが
痛いところ。
もちろんこの二社一寺に一日かけますよ、という余裕のある人はかまいませんけどね。
実際にトータル3時間でギリと読みましたが、駆け足でも足りませんでした。
でもだからといってリベンジしようとは思わないんだよなあ。
※建造物レベルで東照宮は陽明門含め国宝8棟だそうです。
本殿の前の唐門(正面)…迫力十分
複数の小学生の軍団が東照宮の奥の「本殿」の中をぞろぞろ歩いていましたが、
「靴は靴袋に入れるんじゃなくて下駄箱を使いなさい」と東照宮スタッフに怒られてました。
それって添乗員、コーディネーターが仕切ることでしょ?
子どもたち、人数多いし、靴をお互い間違えたくなくて、そうするんでしょうけど、
そのあたりで東照宮の「勝ち組」感を受け止めた次第です。
東照宮がなくては日光は成り立たんでしょ?というスタンスみたい?
それに対して必死に追い上げる輪王寺。
これがザ・輪王寺という絵面でよいのかな? 右側に植えてあるのは
とてもよい「桜」のようです。
でも輪王寺が見せたいのはいちばん奥にある三代将軍・徳川家光の廟所
大猷院らしい。
この気合を見せつけられた時点でお腹いっぱい。
いっぽう
二荒山神社はもう何でもアリアリ、御利益万能の構え。
令和二年の干支のキンピカねずみ。
それと最近「恋人の聖地」に指定された、と自慢気でした…。
その前に「世界遺産」だってばさ。どっちに集客力がある?
世界遺産の真実、ココにあり!を実感した
日光(二社一寺)での3時間。
そうそう神橋もこれマイナスポイントでしょ。渡るだけで有料の施設だし。
なりふりかまわぬ印象です。
ナントカ若い層に訴えようという魂胆?
いやあ、待望の陽明門のほうは季節や天候のせいもあるんでしょうが、
撮るより肉眼で楽しんだほうが素敵でしたけどね。
陽明門だけで拝観料の50%ぐらいの価値はあると思いました。
で、裏側も撮らせていただきました。
あとは三猿10 %、眠り猫10%、あとは鳴き龍に唐門含む
本殿etc.けっこう小学生が多いとこっちも集中力がつらかったりして。
無料ゾーンのかもしだす雰囲気はよいんですけどね。
東照宮から二荒山神社に向かう途中の道。下新道。
たしかに法隆寺に行ったときも国宝だらけで拝観料1,500円は
トップクラスだったし、拝観料は国宝の数に比例するの法則、
がある気もします。
でも冷静に「歴史の古さ」は聖徳太子と徳川家康では段違いではあります。
とにかく当事者の皆様が長年それでいいと思い続けている
現実が日光にはあったような気がします。
「インバウンドの高評価」が足を引っ張っている好例かも。
ま、勉強になるので「一度は行っとけ」名所かな。
しかしJR、東武の両駅前に妥協できる食事処がなかったのも
哀しかった。駅舎はそこそこなんだけどなぁ。
↑東武日光駅、↓JR日光駅。どっちも立派。
ランキングサイトに参加しています。上のシロフクロウ・バナーをポチっと、よろしくお願いします。
« 【函商クラスター収束見せず】正月休みはPCR検査もストップ@函館 | トップページ | 【1/5の新規発表は3名】函館市、全道平均値を上回る感染拡大つづく »
「旅で思う」カテゴリの記事
- 【再掲モード】なかなか出会わぬ感動の赤…(ベスト紅葉2020)(2024.11.20)
- 【ようやく鹿児島編(2)】日本をつくった薩摩の人脈。その厚み、尋常じゃない【維新のふるさと】(2024.06.15)
- 九州の鉄道2024春(JR九州、DSトレイン編)【主にかわせみやませみ】(2024.06.03)
- 【ようやく鹿児島編(1)】なぜそこまで力強いのか。桜島と西郷どんがいるからさ?【維新のふるさと】(2024.06.08)
- 【やっぱり加藤清正はすげえわ】熊本城で目からウロコ【天下の名城ここにあり】(2024.06.02)
« 【函商クラスター収束見せず】正月休みはPCR検査もストップ@函館 | トップページ | 【1/5の新規発表は3名】函館市、全道平均値を上回る感染拡大つづく »
コメント