【にわか城好き】名古屋城はやっぱり「がっかり名城」だった!
別に名古屋市民にケンカ売るつもりは毛頭ありませんが。
正直に書きますわ。
うーん、名古屋城も2回しか行ってないんだけど、ちょっと
「奥行」に難がありますな。
そもそも「にわか城好き」は現存十二天守から入って、
現存天守以外の復興・復原天守でも、地元に熱く支持されているお城は
優先的に見るべき、と思っておった。
しかしながら、現在の名古屋城に対する地元愛はいかほどのものなのか、
ちょっとひっかかるものがある。
まずはこの画像。
え?これは名古屋城じゃないだろ?って。
もちろん!
これは大阪城の六番櫓。この櫓の東側に並んでいたはずの複数の櫓は
いまや現存してないけれど、石垣の高さも含めて「絶景」な感じがする。
抜群のスケール感。秀吉の大阪城をぶっつぶして徳川家が造った大阪城。
いっぽうそれを名古屋城に求めて…も、報われない。
本丸二之門。
本丸の正門にしては…威厳が…
本丸二之門を入って復元された本丸御殿の脇を抜けて、
天守がこうそびえると、当然、名古屋城にキター!という感じになる。
でもこのアングルからは鉄筋コンクリートで復元された現在の名古屋城の
「エレベーター」(天守の右側)が目に入る。
まあバリアフリーの世の中だから、お城にエレベーターがついていても許すのだけど、
耐震性の問題やら何やらで木造天守に作り替える計画があるといいつつ、
いまだ手がついていない。いまあるエレベーターをどうするか、も結論が出ていない。
入場料を払って名古屋城に入っても、現在は天守に上れない。
別に天守から見下ろすのを楽しみに訪れるとも限らんが、
新型コロナのせいで入場NGなのではなくて、
要修復であるという理由で入場NG。
そして案内図はこうなっている。
天守南側の建物は何? 小天守が記述漏れ。
この案内図は入場門の外側にあるんだよな。
入場したあと別の案内図を見るとこうなので、
天守の南側の建造物が「小天守」であることは
いろいろ参照しないとはわからん。
よくわからず聞いてしまった。
でさ、名古屋城の正面ってどこよ、である。
南側が「正面」じゃないわけ?
実際西南隅櫓からだとこう見えるのだが、その西側を北へ向かっていくと
天守はこう見えてくる。何かがジャマ。
実際にこの場所で「結婚式の記念写真」を撮っている人たちが
いたので、いちおう名古屋城天守のベストアングル???
気になったので帰り際、正門のところにいたボランティア(ガイド)さんに聞いてみると…
「実は本丸御殿の東側を過ぎないで、車寄せのところから西へ入ると、天守正面に出られます。案内しましょうか?」
ん? そうなん?
オレンジの矢印の順路に逆らって、青い矢印に沿って
隙間に入り込むとよい、とのアドバイス。
右手じゃなくて左手にビューポイント?
本丸御殿の車寄せから西への順路なんて誰もたどってないけど。案内板もないし。
で、あとでネットで調べてみました。
やっぱりこの配置じゃ、本丸御殿の西端(濃緑の□)が
小天守に対してジャマ。小天守(?)は天守の下層部を隠している。
ドローンを飛ばすならいざしらず、いくら天守正面にまわっても、
すっきりは見えん、が結論。それにしても
観光名所でベストアングル→知る人ぞ知る
てなんやねん。
そう思うといろいろアラが見えてくるのが名古屋城。
午前9時開門と調べていって、東門前で8時51分。
すると「検温しま~す」というので、してもらい入ろうとすると、
「どちらへ行かれますか? 開門は9時からです」
本来の東門の枡形(画像)を形成していた石垣のところに説明はなく、東門=入場口で
建造物としての鑑賞は軽視。
たった9分ももったいなかったので、すかさず正門側に回ると、
正門はこうなっている。まさに「城内整理優先」
整列させるためのコーンが延々並んでおる。
だから正門(オモテ側)、引いては撮れないぞ。
そもそもこの門は「(旧江戸城)蓮池門」を移築しての便宜上の正門。
オリジナルじゃない。
昭和20年の空襲でいろんなものが焼失したので、オリジナル愛がよくわからん。
正門をくぐると「原寸大のシャチホコと写真を撮りませんかぁ」
ホントどうなんですかね?
現在天守の屋根にのっとるのを見ればそれで満足なのだが…
本丸二之門が先に来て簡素な高麗門。で枡形の奥にあるはずの櫓門な一之門は
未復原。
まっすぐ天守に向かわず、旧二之丸東二之門を見に行くと、
この場所は本丸東門の二之門。
二ノ丸東門を本丸東門の場所に移築したのだそう。でもこれは二之門で
一之門の櫓門はここでも失われたまま。
つまりせっかくの櫓門は正門に使っている「(旧江戸城)蓮池門」だけらしい。
でもちゃんとは撮れない。
戦前の国宝第一号の名城は灰燼に帰し、蘇らなかった無念はわからなくないけど、
(木造)天守再構築問題にいろいろ象徴されているかな。
駿府城も山形城も天守のないお城はメインエントランスの枡形を復原して、
お城らしさを出そうとしているけど、名古屋は先に天守を復原しちまったので、
それで満足ということか?
それより金ぴか本丸御殿には「お宝イッパイ」という誘導みたいです。
天守に入れないぶん、御殿に入るでしょうという目論見?
やたらと整理用のコーンがジャマ。それにしても
こう見えたら「小天守って?」と思わないかなあ。
連立に見えない小天守だけど。
姫路城を見てみる?
連立感バッチリ。
尾張名古屋は城でもつ
うーん、真意がわからん。
そして最終的にひっかかったのはローカルヒーローの存在。
加藤清正の銅像が2か所にあるのね。
加藤清正、石曳きの像
清正石。お約束のでかさ。
特に2つめ、正門前、三の丸にある像は見事なポジショニング。
天守のヌケが抜群ね。三の丸だからこそ?
尾張徳川家は確かに将軍を輩出していないんだが、それでも愛される殿様はいたはずで。
でも銅像を作るまでのこだわりはないらしい。
かろうじて初代・七代の名まえがお城まわりの飲食ゾーンに残されている、
とイチ観光客は感じました。さすがに名古屋市民は初代・義直から
十七代・慶勝まですらすら言えるんでしょう。仙台でも同じこと思ったけど(笑)。
聞くところによれば和歌山には「暴れん坊将軍」徳川吉宗の立派な騎馬像があるらしい。
同じ御三家でも紀州には完敗?
それにしても、もっとも印象に残ったのが清正公の銅像のポジショニングという
名古屋城探訪でした。
こういうズレた感じが気質なん?
(補足)清正公は熊本でさらに愛されているそうなので、熊本城が直ったらぜひ会いに
行くつもり。
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