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2020年6月11日 (木)

【令和二年・第四回タビ】コウノトリの郷・豊岡へ

日本海側のイイ話。

うーん。これかな。

昨日の記事と重複なのだけど、day-8は下関からずっと日本海側を進んで

鳥取で小休止。

でも雨が降っちゃって夕方すぐホテルに直行。

翌朝、始発で出たはいいものの、狙ってた絶景ポイントが濃霧。

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待っていたけど霧はすぐには晴れず。

その後、霧が晴れたら…

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じゃーん。けっこうな絶景でしょ?

日本海に注ぐ円山川。けっこう川幅あります。

城崎の温泉街自体はしおしおだったわけですが、

第一の目的はそこじゃなく。

駅前で自転車を借りて向かったのはこんな場所でした。

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探していたのはコウノトリ。

城崎温泉を含む豊岡市にはコウノトリがたくさんいるわけです。

一時国内で絶滅したコウノトリも中国から連れてきた個体を

念入りにケアして、育てて放鳥を繰り返し、

いまでは千葉だ福井だ徳島だと

日本全国を放浪するようになったそうです。

で、この場所はハチゴロウ戸島湿地と呼ばれるエリアで

2002年に大陸から飛来した野生コウノトリの「ハチゴロウ」が大好きだった場所とのこと。

「円山川下流域・周辺水田」として2012年にラムサール条約で認定されたエリアに含まれています。

その意味では道南「大沼」と同格ね。

行ったときは隣接地でいろいろ工事をやってて、こんな場所がラムサール…?

と思いつつぐるっと見て回りましたが、いい場所なれど結局コウノトリは見かけず。

※人口巣塔の位置を知りませんでした。

しかたないので県の保護施設・コウノトリの郷公園まで行けば、

飼育個体がおるじゃろう、といったん城崎温泉から豊岡までJRで進行して、

豊岡駅からタクシーで公園に向かいます。

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ちょうどこの日からこの公園は営業再開。ジャストなタイミング!

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公園は県営。このコウノトリ文化館は市営。

 

着くなり「さあ保護スタッフの説明が始まりますよ~」と言うのであせらずについていくと

ほらあそこにと指さした人口巣塔に野生のコウノトリの親子がおるでないの!

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200519kounotori_oyako_zu2e

安直とは思いながら、スタッフの説明もそこそこにパシャパシャ。

雛は親に近い大きさになっていて、

きょう明日巣立つぐらいの勢いで羽をバタバタさせておりました。

横で親鳥がのんびり見守っております。

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すると巣塔の下には1羽の成鳥。

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途中で飛び立ち優雅な飛翔を見せてくれました。

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エリアの奥にもう1か所、人口巣塔があるというので目指していくと

その脇に民家の屋根に巣があって1羽のコウノトリが怒っています。

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あとで聞いたところによると、足環がなく大陸からやってきた個体だそうです。

繁殖がうまく行かずイラついているらしく、他のコウノトリが近くに来ると

嘴をカタカタ鳴らして威嚇。

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↑飼育個体はきわめておざなりに撮影(苦笑)

コウノトリの郷公園では(屋外の)「飼育エリア」の個体に毎日給餌があり、

それを知ってて過去に放鳥された野生個体もけっこう訪れるらしいです。

帰りがけにはコウノトリが5羽、6羽

上空をぐーるぐる回っているのにはびっくりしました。

タカ柱ならぬコウノトリ柱。

まあいるところにはいる。

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アジアのコウノトリはヨーロッパのコウノトリ(シュバシコウ)より

圧倒的に個体数は少ないようです。

 

現在豊岡盆地には50羽ほどの(放鳥した)野生個体がいて、

公園の飼育エリア・保護エリアにはその倍ほどの個体が待機しているとのことでした。

血統を把握して血が濃くならないように配慮して日本各地での放鳥個体を選んでいる

そうです。

そういえば去年、道南にもコウノトリが現れたようですね。

見つけることはかないませんでしたが、上磯イオンの近辺で目撃されたそうです。

昔は珍しくもない野鳥だったコウノトリ。

都市化が進み、水田が減る過程で一旦絶滅。

それが手をかけることで個体数が再び増えているのですから、

人間と自然との共生の概念を学ぶにはもってこいの題材です。

保護スタッフが言ってました。

「コウノトリが棲む郷・豊岡」じゃなく、

「コウノトリも棲む郷・豊岡」が大事なんだと。

果たして豊岡市民の心にどれだけコウノトリが深く棲みついているかは

知りませんが、日本全国こういう街が各所にあると素敵ですよね。

単なる観光資源に終わらせず、エコツーリズムの核になれば

いいのに、などと思った豊岡でした。

 


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