【令和二年・第四回タビ】高田屋嘉兵衛に次ぐ「函館の恩人」の故郷へ
いろいろあったなかで、この街についてまず書きたいと思ったのでした。
同質なモノは他の地でもたびたび目にしましたが、
ここは「ゆかりの地」なので余計気にはなりましたが、
その部分(街の衰退)はまた別項。
前日、鉄道で近くを通ったときに
こうしてお城が綺麗に見えたんですよ。
シャッタースピードを間違えていたんですが、よく撮れました。
そんな名城だっけ?
で、この街は川がイイ。肱川(ひじかわ)。
肱川あらし(もしくは肱川おろし)という盆地を覆う朝霧が有名。
まあそれより流入河川が多いために
水害の多い土地で2018年も大規模な被害が出たそうです。
それを知らなければ、ちょうどいいサイズの広い川とお城で絶景。
一度画像を出しましたが、お城の脇の広場から
予讃線の鉄橋を渡る列車も一望。
中井精也クンになった気分です。
惜しむらくは橋か列車かのどちらかが赤だったらいいんですけど。
キハ54でステンレスボディに水色ラインなんで目立ちません。
駅からお城まで徒歩15~20分。
でも途中の商店街があまりにも。
こういう醸造系の古いお店が向かい合っている絵面は
いかにもな城下町ですが、
ほかのお店があまりにも。
当然天守は閉まってるわけですが、復原天守の割には見栄えがするなあと
思いきや天守を囲む各々の櫓は国指定重要文化財なんですって。明示して
ないから気づかんわ。
でもこんだけ立派にしておくというのは地元の思いがあるはずなんだけどね。
で、ゆかりの地なのに痕跡がどこにも見当たらない。
当然のごとく観光自粛で観光案内所は閉まってる。
ひととおり散策して、駅まであと数分、というところで
スマホを取り出して
「オレなんか勘違いしてたっけ?」
で。
最後の最後にこれがありました。
かの五稜郭を設計した蘭学者の大先生・たけだあやさぶろうの出身地なのでした。
へえ、こういう街だったんだ!
でも肖像は函館から連れてきたのね。里帰りしてないのか。それとも大洲に写真屋ナシ?
もうね、これに会いにわざわざ愛媛くんだりまで来たわけですからね。とりあえず
「函館観光の父」と呼んでいい人物ですから。
高田屋嘉兵衛が函館と言う街づくりの祖なら、写真家・田本研造は古き函館の広報(記録)マン。
かの新島襄だって斐三郎センセイに会いに函館までやってきたんですから。
会えずにアメリカに密航しました。
そのセンセイの扱いがたったこんだけ?とも思いますけど、
そこが人口わずか4万のという街の現状。
坂本龍馬とのゆかりもあるかつての大洲藩6万石も
市勢では見る影もないのが残念でしたね。
あの「いろは丸」は大洲藩から借りたんですよ。事故って大藩・紀州藩から損害金をせしめた
龍馬の交渉術は有名。現地鞆の浦は瀬戸内の対岸、現福山市。
だいたい函館にゆかりのある人物の故郷って、痛々しいと相場が決まってます。
もう少し連携してナントカならんもんですかね。
さて、次回の「ゆかりの人物の故郷シリーズ」は離島です。
ただ理由あって、モチベーションがわかないので、そっち方面に運よく気持ちが
むいたときにでも…ですかね。
しかし大洲の街を歩いて完全スカだわ、街はしょぼくれているわ、人はいないわ、
どうなることかと思いましたが、最後に案内柱ひとつで救われました。
まあ、郷土資料館みたいなところに何かはあるかもしれませんが、みんながみんなそこへ
行くとは限らないので、市としては龍馬と斐三郎センセイをどーんと駅前にアピールしておくべきでしょう。
ゆるキャラぐらいおらんのか!です。
あんなにお城に必死にお金かけたのに、お城の存在感と街の勢いがあまりに釣り合わない
伊予大洲。なのでした。
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