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2020年2月23日 (日)

【貴重な自然】松倉川をバカにしたらあかんて!

例のキレンジャクたちはまだ居座っているようですが、

(不思議なことにヒレンジャクは1羽も混じっていません)

「流れ」があるみたいなので、久々ですがこのタイミングでこのネタを書きます。

多くの人に認識されないコトは不憫なので。

 

昔からベースが多少あるとはいえ、野鳥の観察撮影をし始めたのは

2016年の春先ぐらいからなので、キャリアとしてはちょうど丸4年ぐらいですかね。

松倉川で撮影して某サイトに投稿している人を知ってから、

撮影用に5万円台の安いカメラを買ったのが2017年4月。

そこから数えたらまだ3年にもなっとりません。

とりあえず、この3年でいろんな場所でいろんな野鳥に出会いましたが、

画像の良し悪しは別にして、

完全にビギナーズラックと言えるのは2016年のこれぐらい。

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ジュウイチ。いまのカメラで撮り直したいけどこれきり会わん。声も聞かん。(2016年5月)

松倉川でコイツにあったときは、猛禽かと思ったくらいの無知でした。

でもそこまで珍しい鳥じゃなくても、けっこうな野鳥が川には訪れているので、

【松倉川流域限定】(河口から3km程度)で少し紹介してみます。

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ノゴマ♂。函館は単なる通過ですが、これも一度きり。もうここの樹は切られています。

(2017年10月)

本州の野鳥好きが「北海道いいなあ」とヨダレを流す鳥もすこしは

含まれていますかね。

では、さほど珍しくない…年に数回レベルから。

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オオルリ♂。こいつもあまり川には寄り付かないタイプですけど、

この日はたまたま。河畔林があるおかげ。(2018年5月)

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クロツグミ♂。この樹も伐採されてしまいました。

この時期にまだ子育てが続いていて縄張り主張して囀っています(2018年7月)

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オオヨシキリ幼鳥(2018年7月)。河畔林伐採前は多くの

オオヨシキリが繁殖していて、大きくなった子どもが巣立とうとして

出てきたところです。成鳥♂が5~6月にギシギシ鳴いているのは

まったくもって日常茶飯事。

170606kakkou3

カッコウ。気配を察して?ちょうど茂みに隠れたところ。

初夏に声はよく聞くカッコウですが托卵の機会を狙って河畔を徘徊しています。(2017年6月)

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ノビタキ幼鳥。カッコウの托卵の対象になる鳥。

こちらは巣立ち直後で河川敷でトレーニング中。

親と同じで好奇心が強いので、見えるところへよく出てきます。(2017年6月)

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頭が黒いノビタキ父さん。ノビタキの夏羽は

本州では高原に行かないと会えないとのことですが、

北海道ではどこにでもいます。松倉川流域での子育てはせいぜい

ひとつがい程度。でもほかにいそうな場所が3、4か所あります。(2018年6月)

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アリスイもなかなか珍しい。時代劇でその鋭い鳴き声がよく効果音で

使われている鳥(2019年4月)

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イワツバメ。川で巣材を調達するので松倉川の野鳥です。

この年はさすがに大出遅れで営巣失敗のようす。(2019年7月)

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コチドリ親子。親が呼ぶと一目散に親の翼の下に隠れようとします。

まだ目はよく見えないようですが、走るのは一人前。(2018年6月)

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イソシギのカップル。もう一羽近くに求愛中のオスがいたのですが、

無視されてました。このあたりで子育てはしないようです(2019年6月)

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カワガラスが下流にやってくるのは冬が近づいた11月ごろ。

これは若鳥のようで大物をつかまえて得意そうにしてます。

上流で繁殖しているんですね。(2019年12月)

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カワセミも月イチぐらいのペースでわりと頻繁に見かけます。(2019年10月)

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タカブシギ。淡水好きのシギですが、松倉川に来るのは珍しい。

あまり記録はないようです。北の繁殖地へ向かう途中のようです。(2019年5月)

あとはこんなのとか、

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オシドリ♂。この時期メスに子育てをまかせて自由の身です。夏過ぎは

幼鳥が数週間滞在することも。(2017年6月)

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河口のユリカモメ。滞在してもせいぜい3~4日。毎年見かけるわけでも

ありません。ウミネコに両側を締められてあせってる様子。彼らも

これから北へ向かうようです。(2018年5月)

 

あとは冬の定番は

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オオハクチョウ。黒っぽいのが幼鳥。まだ越冬地が決まって

ないんですかね? 立ち寄りです。(18年12月)

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カワアイサ♂(手前)とウミアイサ♂。まるで常駐しているひと回り大きい

カワアイサの子分みたいです。北帰行に出遅れ?(2019年4月)

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北帰行の途中で滞在が長くなったハシビロガモ♂のコンビ。

パートナーを見失ったか、ことしは諦めたか(2019年3月)

タイミングと時期もあるので

なかなか狙って撮れないパターンも多いですかね。

ことしは沖合の波が荒れている日に

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色のきれいなシノリガモ♂が登場しておりました。(2020年2月)

 

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ゴイサギ幼鳥(通称ホシゴイ)。南へ帰りそびれて滞在。

成鳥含め越冬説も聞きますが、この場所はすでに伐採されてしまっています。

ま、夜行性なのでポイントが判明しないと昼はなかなか会えません。

(2019年10月)

 

北海道では珍しくても、本州ではなんも珍しくなかったり、

その逆だったり、ギャップを知ると自然観察の面白みも倍増するのでは?

なんて思いますけどね。これは観光もいっしょ。

温泉に泊まって朝さんぽでこれだけいろいろ出会える場所は

日本広しと言えども、まずないはず。

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温泉の排水を飲むキレンジャク。彼らは悪食なので、

温度も水質も頓着しないようです。同じものを食べていても

ツグミやヒヨドリはまず飲みません。(2020年2月)

 

ほかにあえて載せませんでしたが、

冬のレギュラー組としては

マガモ、コガモ、キンクロハジロ。ホオジロガモ、ヒドリガモ。

ツグミなど。ことしはカイツブリやオオバンがずっといます。

全然珍しいカモではありませんが、オナガガモはめったに

ここには来ませんね。

ジョウビタキやホオジロ、ベニマシコも見かけることがあります。

ミソサザイは冬だけ低地にやってきます。留鳥のハイタカも冬は餌が

少ないので川で狩りをするようです。コウライキジが川にやってくるのも

冬が多いようです。

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ハイタカ(2020年2月)

通年のレギュラー組としては

オオセグロカモメ、スズメ、ハト、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス。

ハクセキレイ、カルガモ、アオサギ、ダイサギ、トビ、ノスリ、アカゲラ、コゲラ。

海の近くにはウミウなど。

シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラなど松が目的の小鳥も飛んできます。

ウミネコもほぼ通年観察できます。あと渡れなくなったカワアイサが2羽常駐してます。

夏場にはアオジやカワラヒワ、モズ、ホオアカも珍しくありません。毎年ツバメも川の上を飛ぶし、

魚を捕る猛禽ミサゴも定期巡回。松倉橋より上流にはキセキレイも姿を見せます。

コムクドリもメインは住宅街ですが川の近くに来ることがあるようです。

イソヒヨドリを見かけるのも夏場が多いですね。

カワラヒワも春夏いて10月ごろにはいなくなります。

さあ、ここまでで(=たった4年間で)何種類観察できたことになるでしょう?

100は行きませんけどね。

 

それにしても…

200205matsukuragawa

土砂の撤去と言えば聞こえはいいですが、その前に

河畔林を伐採しているわけで、野鳥の隠れる場所を

どんどんなくしているだけです。

200222matsukuragawa

これを見て、ああきれいになった、すっきりしたという感想は

見事なポンコツの発想。画像右側も2年前にすっきりしていたんですからね。

自然の回復力に驚くとともに、北海道の(函館)建設管理部の無知無配慮にも驚きますが、

予算がつけば工事をやる。つかなければやらない。

そんだけの話でただただ業者のメシの種になっているのが現実。

安全な河川管理とはかけはなれていた工事であるのは明白です。

クロツグミやノゴマやゴイサギがとまってた樹がなくなっても

広くなった河川敷でコチドリの雛が駆けまわっているのを見ると、

逆に自然の懐の深さを感じますね。

そういうことでまた機会があったら鳥撮りバナシを。

ま月イチも無理だと思いますが。

 


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