【山中の秘境駅でのハイライト】備後落合駅の奇跡な「22分」
後から考えれば考えるほど、この駅での乗換は旅のハイライトでしたね。
事前にはこういうことになってると知りませんでした。
あとになってじわり感動がよみがえる、という珍しいパターンです。
というかday-5で木次線から芸備線・広島方面に乗換えたときには気づいていない。
day-9で芸備線を(新見方面から)「乗り継いで」はじめてハッとしました。
木次線の出雲坂根駅でスイッチバックの準備中にこう撮りました。
1日上下3本!(赤字の列車は12月の時点で19年は運行終了)
当然備後落合駅の木次線折り返しも1日3本。
で以前の記事で同じく備後落合駅の三次(広島)方面が1日5本と書きましたが、
逆方向新見方面は木次線と同じ1日3本。
つまり日本海側から木次線で入ってきて、芸備線をひきつづき過疎方向の新見方面へ乗る。
これは日本最大のヤバイ乗継ぎなのではないかと。(しかも乗り継ぎ時間わずか4分!)
いや、ほんとうはダイヤそのものではなくて。
備後落合駅でボランティアガイドをされていた元国鉄職員の永橋さんという人。
自分はday-9にようやく備後落合駅で駅舎を撮ろうとして
改札を通ったときに別のお客さんに、木次線の
出雲坂根のスイッチバックを一生懸命説明しておられました。
「もう同じことを何百人に説明したかわかりません。こないだは香港の人にも
同じことを話しました」
ブログ主は「へへっ。スイッチバックは4日前にちゃんと通ってきたよ!」と
と説明を受けている男性の脇にいて、
いろいろな資料が一面に貼ってある備後落合駅の内部を撮っていて
はたと気づいたんです。
永橋さん手づくりの出雲坂根駅スイッチバック解説ボード。
取材されたときの記事です。
書き出してみましょう。
●木次線:宍道11時18分発、備後落合14時33分着(A)
(折り返し)備後落合14時41分発、宍道17時36分着(e)
●芸備線(1):新見13時01分発、備後落合14時25分着(C)
(折り返し)備後落合14時37分発、新見16時00分着(d)
●芸備線(2):三次13時01分発、備後落合14時21分着
(折り返し)備後落合14時43分発、三次16時03分着(B)
自分はday-5で(A)(B)と乗り、day-9で(C)(B)と乗ったわけですが、
停車時間では木次線8分、芸備線新見行12分、芸備線三次行22分。
(A)(B)と乗ったday-5は乗換時間が10分でかなり慌ただしい。
駅舎よりはホーム上の証拠画像が優先。(撮影できたのはday-9、つまり二度目)
いきなりこの2両を見せられては過疎路線だけにどちらに乗るか緊張します。
右の新見行なら木次線到着の4分後にすぐ発車。
駅舎で永橋さんの説明を聞ける余裕は(C)(e)と乗り継いだ場合は16分。
(C)(B)と乗り継いで(day-9の自分)これが最大18分。
ほんとうに2回通過してこそ、その意味がわかる備後落合駅。
キハ120が備後落合に3両揃うのは1日でたったの8分で、
永橋さんは芸備線新見行が出発する14時37分までに説明を終えて
次に列車を見送る仕事が始まります。
手早く巻き巻きで説明する気持ちがとても伝わりました。
この時間帯が終わるともう備後落合にキハ120が同時に3両揃うことがないばかりか、
2番線、3番線にこうして2両並ぶこともない。先の2両画像は
1日1回わずか16分の風景だったのです。
これを絶景と言わずして何と言いましょうか。
山の中のちいさな駅でのボランティアガイドさんの十数分のかきいれどきと
ホーム上の絶景にもっと注目してほしいなあ、と思ったブログ主です。
永橋さん頑張って!!!
(新見行を見送って、次に宍道行を見送って、最後に自分の乗った
三次行を見送ってくれました、の図。2回通過して初めて段取りを理解しました)
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