【2019第10回タビ】能代・三度目の正直PART3…まさにここだけ!白い鳥
最近の観光トレンドは
「なぜかマニアな人々が集まる」
だと思うわけです。
とはいえ、マニアを自覚する自分もここは
秘密の場所のままで、マニアにも集まってほしくない
とも思うのね。
人が集まると必ず【分別ナシ】の比率が上がるから。
さて鳥鉄を自認するブログ主、事前に周辺情報を調べた上で
ハズス確率を最低限にしてから現地訪問する。
ところが、この秋田県某所。
昨年12月は「時間帯で大マチガイ」
ことし2月は「季節で大マチガイ」
2回の失敗を踏まえて19年11月は三度目の正直だったのである。
会いたかったのはハクガン。
まあ、函館周辺にはコクガン(天然記念物)がよく来るよね、ということすら
知らない函館民が9割以上と思うけど、
それよりも希 少な白いガン。
ま、同じ白い鳥でもこの(オオ)ハクチョウと区別がつかない方々は
ど素人以前のやる気なしレベルなのでお引き取り願いたい。
調べていくとこの時期、ハクガンは繁殖地の北極近辺から北米・メキシコ湾へかけて
越冬のために飛んでいくのが主流。
ただし一部の群れは北海道を通って南下し、秋田まで降りてくるのだと言う。
それが見事に人のいないところ、いないところ(十勝沿岸部~津軽西部)を
選んで渡ってくるので、なかなか目撃されない。
この画像は宮城県内での画像(11/19撮)だけど
数千羽のマガンの群れに1羽だけ混じってた。超幸運。
とにかく目立つので何千分の一だろうが、いればわかる。
いないとわからない。そういうキャラ。
そのハクガンが秋田県内のこの地には数百単位で現れるというので、
3回もチャレンジしたわけ。
▲画像が粗くてもイイ高感度にしているのでこうなっているけど、まだ
かなり薄暗い状態(午前6時ぐらい)
沼は夜が明ける前からずっとざわざわ鳥の声がしてて。
少し明るくなってくると万単位のガンたちがバサバサ飛ぶ音が聞こえる。
▲こうなるとどれがハクガンやらわかりゃせん。
こういう絵(塒立ち・ねぐらだち)は道内の宮島沼でも撮れるので
風物詩なカットなんだが、そんなのを撮りたいために早起きしているわけじゃないのね。
2万とも3万ともいうマガンの群れの奥に、確かに300羽ぐらいの白いのがいるいる。
結局、近くには来ないので望遠ズームの限界を超えてしまうのだけど、
他の場所では数千羽に1羽でラッキー!が300もいるかと思うと、
大自然の不思議を感じないわけにはいかないのね。
なぜここだけに?なんで?
どうも生態が深く知られていないらしく、グレーの幼鳥のほうが真っ白な
成鳥よりもどう見ても多い。
イコール、1年ではまだ成鳥にならんちゅうことですな。
そうじゃないとハクガンは増えすぎてしょうがないということになる。
マガンやハクチョウの場合、いったん群れが崩れると
家族単位での行動が多いのだけど、ハクガンは見てると
幼鳥同士でけっこうつるんでて、「両親」をあまり意識していない様子。
最初は手前のマガンの向こう側にいるが、飛んでいるうちに
分離していく。
とはいえ、これは幼鳥のかたまり、かな?
朝の7時を過ぎると、マガンも含めて皆さん餌場へ飛んでいってしまう。
だから特定時期の特定場所の特定時間帯だけ100%の観察が可能なのだ。
八郎潟近辺は広くて天敵も少ないのでそっち方面で散っているらしい。
裏を返せば餌場から30キロは離れた結氷前のこの沼が「塒に最適」という
ことなので、かなり希少な風景を見られるスポットなのである。
この週はずっとガンを観察していてとても面白かった。
場所によって人間への馴れもさまざまみたいだし、ハクガンのような
マガン以外の希少なガンはそのマガンの大きな群れを巧みに利用していることも
興味深い。千羽単位のマガンの中に混じる違うガンを探すのは
けっこう骨が折れて楽しいわけっす。
ホント「そういうもんだ」とわかったあとが旅は楽しいね。
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