【2019-11鬼乗り鉄】境界駅で出会う風景、そして人々
というわけで、すぐ【2019-12ラス乗り鉄】へ突入するわけですが、
その前にちゃちゃっと【2019-11鬼乗り鉄】で印象深かったことをまとめておきますね。
今回特に意識したのは境界駅。こんなに境界を意識して画像に収める旅は
二度とない!と断言してよいかな。
こーゆー塗り分けがコレクター心をくすぐる(なんちて)
東日本の新潟支社・長野支社の境目(戸狩温泉駅・飯山線)。
東日本・西日本の境目(南小谷駅・大糸線)
そして東日本・東海の境目(塩尻駅・辰野駅・中央線)
それに東日本としなの鉄道の境目というのもあった。(豊野駅・長野駅)
ほんとうにふだん乗り慣れてないと「あれ?」ということが起こっている。
まあ、そこが旅なんだけど。
いちばんびっくりしたのはこの4つめの辰野駅。
駅画像が合成でしょ?
なぜか。
このサイズの駅舎で「辰野駅~!」とどこにも書いてないように見えたのね。
何かの工事中?
駅務スタッフにそう聞くと
「知らない」「見たことがない」
もう珍対応にびっくり!
調べてみると、駅舎の管轄は東日本で業務委託駅なので、JRの社員じゃないから
そんな回答になるようだ。
さらにさらに調べてみるとかつてここに「リュシオール辰野」という駅ビルが
存在していて、その名残らしい。
辰野が中央線のメインルートから外れた見返り、とウィキペディアにはある。
34年前の話だ。
今回のがっかり旅情、新発田についで2番めだな。
飯山線の境界駅「戸狩野沢温泉」(最初の駅画像)もさびれていてトリップアドバイザー掲載の飲食店が
1軒しかなく、それも昼はやっていないようだった。
まさかこの戸狩野沢温泉のつぶれたスナック画像をブログに使う
とは思わなかったが、ナント2日後に同名のナイスな洋食屋さんに
松本で遭遇してる(だからどーした…笑)
で、この戸狩野沢温泉の駅務員に
オトキューパスでしなの鉄道区間(豊野~長野)を通過できるの?
と聞く。
精算は必要? すると「長野駅で聞いてください」
わからないんか!ってね。
JRから見ると上のような路線図でピンクのラインが第三セクターの
「しなの鉄道」。
でもしなの鉄道側から見ると、
こんな感じでJRに分断されてる。
この区間は名古屋、新宿から特急がやってくるから、
北陸新幹線開通後も東日本は第三セクターに譲渡しなかったのね。
だからJR在来線は長野が終着扱。
でもね、自分は長野を過ぎて篠ノ井まで行くので降りないんですよ…。
これはオトキューパスに限らずでしょう。精算ホントに必要なの???
運賃計算はしなの鉄道を経由しても通算営業キロなんで、そのまま乗れちゃうんじゃないかなあ。
ただでさえ、長野近辺はこんなふうにややこしくなっているので、
篠ノ井線だと思って篠ノ井駅で待っていると、
名古屋方面から東海の特急しなのが来たり、しなの鉄道の115型が来たり、
戸惑うわ。
で、ホーム的には
篠ノ井駅は信越線のホーム。となっている。
速達系はJRで(「あずさ」も来るので東日本・東海が混在)、
普通列車はしなの鉄道とJRが混在。来たのに乗れば長野に着く。
まあ運賃は路線に依存して発生するのが原則で、列車の種類はどうでもいいんだけどね。
なかなかこのエリアはエゴイスティック。
こんなことがあるかと思えば、先に紹介した大糸線のアンケート。
がんばれ大糸線のこのチラシを見ても
糸魚川~南小谷の西日本の区間が非電化だし、苦しんでいるように見えるから。
南小谷~信濃大町~松本の東日本区間は電化されてE127だもんね。
糸魚川駅の大糸線ホーム(西日本)
南小谷駅の電車E127(東日本)
大糸線のバアイは南北格差。
それにしても東日本の路線図はいかにも他社のことは知らん!
というスタンスに見えて不便と思うのは自分だけ?
つまりは中間点の住人は都会に出るとき、どっちが便利ですか?
大糸線沿線は新幹線が来ている「糸魚川」より「松本」が便利。
同じようにday2の磐越東線沿線は「いわき」より「郡山」が便利。
こうして人の流れが偏っちゃうと、より激しい過疎現象になっちゃうわけで。
実はローカル線乗りつくしはこうした温度差格差を確認する旅とも
言えるのでした。
それにしても最初のエピソード。「なぜ?」「知らん」は見事に
復元不可能な状況を象徴しているような気がしましたね。
手遅れ感がひしひし感じられました。
行政の努力もあるんでしょう。
それにしても
辰野駅…二度と降りないだろうなあ。
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