【新潟県内・縦横無尽-1】三階櫓に超ガッカリの巻@新潟県新発田市
今回の鬼乗り鉄2019-11の終盤のハイライトとして
現存十二天守コンプリのスタート地点として訪れた
(国宝)松本城の再訪がある。
天気さえ恵まれれば実に美しい城、である。
十二天守をコンプリして数年経つが、現存天守以外にも
地元に愛された素敵な城は数多い。
「現存」天守じゃないということは、お金をかけて復元した、
ということである。
現在修復中の熊本城。2005年撮影。天守は復元。宇土櫓が現存。
名古屋城、大阪城をはじめとして、広島城も岡山城も。
また、天守の現存ではなくても、立派な櫓が当時のまま残っていて
これを「わが城」として市民が愛している。
そんなケースもある。
明石などが好例か。
そこで新潟は新発田城、である。
天守はないけど三階櫓。
江戸に幕府が開かれると、戦国時代は終わりを告げ、
戦いのための城郭は必要なくなっていく。
また幕府は権力の象徴である城の新築・改築に目を光らせ、
天守も作られない時代へと変わる。
そんななかで三階櫓は
「櫓だけど天守の気分」という典型だ。
だから羽越線・新津~新発田、乗りつぶしを機に2時間ほど
時間を空けて新発田へ行ってみた。
これが、もう、がっかり。
雨も降り出して暗かったせいもあるけど、観光する奴なんか
だーれもいない。
そして三階櫓ではなく、表門と隅櫓は国指定の重文だという。
なら三階櫓は復元だっけ?
▲上から順に本丸辰巳櫓、表門(重文)、旧二の丸隅櫓(移築・重文)
その説明がないのだ。いつどうやって復活させたかは大切でしょう。
しかも「日本百名城」!の碑がなかなかいいところにたっていて、
新発田城の看板と三階櫓をきれいに収めるポジションがぁナイ。
何が邪魔、でしょうか?
ええい、邪魔だ邪魔だ!
敷地は自衛隊の持ち物で中にも入れない三階櫓。
しゃあない。行っただけで、満足するか。
観光案内所でもらったパンフにもその記述がないし、ネットで調べてみても、
復元のくだりが見つからず、しかも観光協会のサイトには堂々と
「重要文化財 新発田城」と記載されている。
「国指定重要文化財」とただの「重要文化財」は定義が違うけれど、
なんだかいいかげん。愛がないようだ。
そしてパンフをよく見ると「2018」と書いてある始末。
ダメだ、こりゃ。
別に2018と入れなければ古い資料だって気づかないでしょ。城だし。
ところで新発田藩溝口氏10万石をよく知らない。
幕末にイヤイヤ奥羽越列藩同盟に参加して、さっさと抜けてしまった藩。
同じ新潟でも抵抗して木端微塵に散った長岡藩とは大違いだ。
こうしてダメ新発田市を見ていくと、そういえば…という
ポイントが次々発覚。
▲観光案内所は駅前ロータリーのだいぶ先
▲バスのルートはわかってもダイヤがわからぬ?仕組み。
んなもん10分間隔、のわけはあるまい。
もう少しでお城まで速攻タクシー往復しそうになって、
思いとどまってほんとうによかった。
あと、新発田と言えば駅弁の新発田三新軒と思ったら
駅に売店もなし。
観光客が来ないからそんなもの売れないか。
おかげでこの日day-2は宿泊ホテルのある燕三条に戻って
ココイチ・フルコースの夕食と相成りました。
燕三条のCoCo壱、カレーラーメンをメニューに加えてた。
燕のご当地グルメなのだそうだ。
ま、この日を最後に旅のテンションは順調に上昇していった
ので、このあたりが旅の底。そっから上昇一途。めでたし(?)
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