Then and Now -函館・あの店は今- 居抜きの誘惑…(1)
2005年に発行されたHakodate Walkers Manualに掲載された
お店のその後を探る街歩き。
本編は実はこっちのほうかもしれません。
14年と言う歳月が流れ、市内掲載店の57%がもうそこにはありませんでした。
ただし、自分の調べたところでは約7%が移転して営業をしていました。
というわけで消滅したお店はほぼ半分。
さすがに「ガイドブック」だけあって、保健所の営業許可の更新確率
(6年で)40%よりはましだとは言えるでしょうね。
それにしてもつくづく函館は飲食店が継続しない街です。
こうして統計をとってみないと、その実態はわからない。
函館でなくても10年続く店は半分はないでしょうから
一般人がその「差分」を実感することはまずないと思います。
どこかの人が「閉店するには事情がある」とほざきましたが、
この低継続率はブログ主には「戦略もなく安易に開店している」結果としか
思えません。
さて掲載店420の中で今回は「居抜き」にフォーカスしてみることにします。
「居抜き」とは以前営業していたお店のあとに次のお店がそのまま入って開業する事。
外観や内装をどの程度変更するか、は千差万別ですが「物件」を賃貸することで
成立するのが原則と言えるでしょう。
厨房の構造など保健所の認可も受けやすいというメリットもあるかもしれません。
ただ思うのは「場所が悪い」という理由で客が集まらなかったケースに対して
無策で開店するお店が目立つこと。
特にラーメン屋さんのあとにラーメン屋さんが開業するケースが目立ちます。
市内に移転して健在なのはこの3軒。
この3軒中2軒は見事にその後の場所には別のラーメン屋さんが開業しています。
(現)保健所認可18/4/20
保健所認可19/10/17
また消えた15軒のうち、2か所には再びラーメン屋さんが開業しています。
保健所認可18/3/27
保健所認可10/2/19
移転は吉と出たか凶と出たか。
まあHWM関連7店だけではサンプルが少ないかもしれません。
HWMのくくりをはずせば、こういう例はまだまだありますけどね。
実際消えた15店のうち7か所は物件そのものがすでに存在していないので、
こうなると場所的に営業が無理だったと結論づけられるような気がします。
まあラーメン分野だけ見ても、開業にだいじな要素がいくつも見えてくるような気がします。
▲港町3丁目で続けるのは大変だと思いました。
HWM=Hakodate Walkers Manual 2005-06
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