岩手県県南のとある店頭から「混迷の東北」連想ゲーム
観光に疎い街。
これも絶対的な基準があるわけじゃない。
でも田舎度からの脱却を判定するためには「人口」という要素は
大きいのね。これは周辺地域からの流入と大都市への流出のバランスの結果。
さて、2019年にナント4泊、もした岩手県一関市。
ま、とある「目的地」へ実は仙台より近い、というのがその理由ですが、
岩手県内の序列を見てみると、
人口は県内2位(国勢調査2015)。
3位の奥州市とは僅差ですが一応県内2位なんですねー。
世界遺産のある平泉町は隣町。
けっこう観光客の宿泊も多いのかと思いきや
東北新幹線の威力であまり多くないらしい。
そんな一関のJR一ノ関駅西口を出て徒歩1分。
2月に見つけたこのお店が、
11月に行ったときには影も形もなくなっていました。
最初この店頭が暗くていかにもやってなさそう、
なこの店にリニューアルされたのかと事実誤認しましたが、
こちらの店は印象が薄すぎて2月に訪問したときに
記憶されてなかっただけ。まったく
駅前の賑わいが薄くて、閉店や空きテナントが多い。
つまり人口10万超でも、駅を中心に発展してきたわけじゃない。
駅から徒歩30秒、正面じゃなくて右手のお店2軒↑も
もうやってないし、そこそこしっかりした和食処も午後7時に閉店。
わが目を疑います。居酒屋で午後9時閉店というお店も見かけました。
だからこういうチェーン居酒屋も貴重。フツウ「観光客」が撮るお店じゃないけどな。
地元民が利用しない駅前で、観光はなかなか楽しめませんね。
地元民が利用しない駅前で、観光はなかなか楽しめませんね。
地元民が利用しない駅前で、観光はなかなか楽しめませんね。
あれ?なぜこのフレーズを繰り返す?
一関4泊のうち、2回の夕食はコンビニめし。
1回は4回泊まったホテルの食事処で中はずし。
なのでこの11月はあえて「駅前チェーン居酒屋」で予算3000円で
こなしてみました。
接客は頑張ってましたが、チェーン感がにじみ出ていて
「満腹になったから許すか…」
いかにも骨せんべいのこれは多い。エンガワonly!
夕食予算1500円ならいざ知らず、3000円だとやはり一食損した気分になる。
でもそれしか選択肢がないんだなあ。
掘り出し店はないものか、20分ほど駅の近辺を放浪してこの結論。
こうなるとトリップアドバイザーも役には立たない。
岩手の良さがほとんど伝わらない。
とりあえず地酒が飲めればそれでOK???
翌日、乗る予定の早朝の列車に乗り損ない、北上駅で乗換が2時間空く。
粉雪の中、駅前散策。北上のほうが一関より飲み屋街が発達している。
北上市、人口9万。岩手県内5位。
それでも朝8時に開いている喫茶店は見つからない。
ベーカリーカフェなんてしゃれたものはない。
ローソンでコーヒー。少し歩くとファミマもセブンもある。
ただ駅前ビルはwifiシールが貼ってあっても電波は微弱。つながらず。
地域FMが寂しく聞こえている。
想起するのは売り上げ10%アップでも、売り上げ倍増でもかける手間はいっしょ、
という発想。頑張っても報われない的な。
令和時代。新幹線が止まる駅の正体は実はこうなっている。
雪降りしきる中、由緒ある神社を参拝。
みたいな感じで時間をつぶして午前10時ようやく北上線で横手へ。
ことし2回めの北上線&横手。
山間部はかなりの雪。岩手県から秋田県へ進む。
横手駅前。ここでも30分の乗換の空き時間。
小さな小さな駅ビルの休憩コーナーにはwifiが飛んでいて、
ことしの横手焼きそばイベントの順位が掲示されている。
限られた数の飲食店しかないのに、毎年毎年、それぞれのお店の
工夫が表彰されるしくみ。
2月に自分が食べたお店は四天王常連だったが2019は「推奨店」に降格。
そして、強い店はいつも強い。
横手市。秋田県内人口2位。8万。
実質観光最弱of東北の秋田県からは
ナントカシタイの気持ちが少しだけ伝わる。
何が欲しいのか、何をしたらいいのか。
ブラタモリもようやく秋田&男鹿にやってきたばかりだ。
2019年第10回タビ。ことし2回めの混迷の東北編。
見慣れて見えてくるものも、ある。
というわけで次は「再び能代」の話になる。
やっぱりあの店は只者ではなかった。いい予習ができた。
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