【熟読不要のマニアネタ】萎えないうちに先に書きます!
久々に鳥ネタ。興味のない人を別に責めない系の話なので、
さくっとスルーしてくださいな。
第8回タビはたぶん哀しい話の連続だと思うので、このオチは
通常の順序を変えて先に書いておく。
哀しい話のオンパレードをド頭から予告して
どんなにつまらない第8回タビだったかというと、
ぜーんぜんそんなことはないのである。他人の感じた
この大きな大きなギャップを受け止めることのできる読み手の方は
分別のある度量の大きな方でしょう。
って、あくまでもここは徹底して自分目線なので、御容赦を。
もうここまで書けば予防線は十分か(笑)。
2018年に「この場所」を教えてもらい、早速行ってみての
感想が「これは毎年合宿だ」そう思った。
ここを上回る観察地は東京湾だろうが、この時期まだ暑いし、
広いし、人が多い。
次に素晴らしいのは伊勢湾だろうが、これまた地形が複雑で
移動も距離も荷が重い。
函館から東京湾・伊勢湾と紋別のどちらか行きやすいほう、
落ち着いて観察できるほうで年に1回合宿だ。
そう心に決めた。結局どちらも遠いのだが、多くの鳥撮りが
関東に注目するぶん、北海道のほうがその特性が出るだろう。
▲こういう鳥は珍しくない完全なオマケレベル。偶然近いか近くないかだけが問題。
この場所を教えてくれた人は、詳細は公開しないように
依頼されていますといい、エリアと観察記録だけ部分的に資料を
コピーしてくれた。種数にしても函館山を軽く上回る厚みであり、
函館ではまず出会わない鳥たちのオンパレード。
それほど聖地なので人が集まらないほうがいいのである。
どうしても人が増えてしまうと、マナーうんぬんではなくなる。
そこが自然観察、野鳥観察(撮影)の難しいところ。
自分的には他の鳥撮りを気にせず落ち着いてじっくり構えられるのが
いちばんと思うのでここが気に入っている。
だからホテル側が「ことしからはレンタサイクルなくなりました」
を聞いて正直コノヤローだと思ったのだ。
▲こちら側は未開拓
広い地域をめぐるには足は不可欠。
だからことしはチェックインするときに
「チャリないなら、滞在を短縮するかも」と怒りをあらわにした。
で。
冷静に考えてチャリで80分かけて行くのと、
バスで30分乗って30分歩くのだと、後者のほうがラク。
交通費はかかるが、今回そう感じた。
なぜならベストポジションは(その時期は)そこだけだと
思うから。広範囲を歩き回る意味はほとんどない。
▲大ヒント、ここから徒歩5分。もう目印いらないから撤去して!(笑)
こんなに広いオホーツクなのに、ベストポジションは
限られていて、それ以外に可能性があるとすれば人間が行かない場所。
入れない場所。他人の土地。鳥撮りが行かない場所、じゃなく
人間そのものが立ち入らない場所、データのない場所だけ。
そこは「ザ・北海道」の威力。
これはご近所に住んでいてこまめに調べていかないと
さっぱりわからぬ。だからここのバスターミナルにつけている
地元のタクシー運転手さんも「あれ?そこはどう行くんだっけ?
次までに調べておきますね」
と、知られてないことは逆に望ましい。オッケーなのだ。
わかるものには論理的にわかるんだけれど…。
たぶん、タクシーなんぞ使ったらそこは往復12000円コース。
なんせバスで30分+徒歩30分の距離なので。
だからクルマを持っている他県ナンバーに知られないほうがよい場所。
まあ、そこまで秘密の場所ではないのだが、熱望しない人に
教えるようなポイントではない。
そういうわけで公共交通+徒歩30分ならチャリ探鳥派でも
じゅうぶん楽しめた、がオチである。
朝8時からみっちり4時間撮っただけで、バッテリーが切れることも
今回初めて知る(笑)。ほとんど待ちの時間がないから
自分の性格にも合っている。
あいにくの天候でことしの成果はまあまあ前年並で進歩はなかった
と結論づけようとしたら、今回初めて出会った野鳥が2種類もいて
亜種レベルでの撮影リストは212に!
去年のように途中でメモリーカードがパンパンになって、
シャッター数を抑えなければならないこともなかったし。
4泊もして2日間たった8時間の観察だったが、こんなものは飽きない
程度がよいかもしれない。
案の定、1日めは伊豆ナンバーのクルマが来ていたり、忘れたが関東ナンバーの
カメラマンに「もしかして○○さんでしょうか?」
注:○○さんはこの地区の総元締めで生息調査責任者でもある人物
などと質問され、ほんとうに本州の方々は毎度毎度おわかりになって
らっしゃらないのであきれた次第。
ふつうね、こういう場所で人を見たらクルマをどこにとめているか、
見てから話しかけるでしょう。
徒歩で来てる観察者なんて地元だったら余計にありえない。
もうクルマの中から望遠レンズで何狙ってんの? 遠くの遠くのタンチョウさん?
ですか、と。
そんな中で遠くから見てフィールドスコープ+オリンパスで観察されてる方がいて
鳥撮り<観察者とすぐわかったので、しばし楽しくお話をさせていただいた。
波長の合うヒトを見つけて現地で情報交換するのはだいじである。
そのぐらいこのギョーカイには困ったちゃんがうようよいる。自分も含め
変わり者ばかり。その観察者の方には
札幌から行くとあるポイントもここ同様に重要だと言っていたので、
隔年ぐらいで足を運んだほうがよいかもしれない。
とても長くなったが、アニメファン等々でもわかるように
その他大勢が価値を感じない場所でのツーリズムも貴重であって
実はそれってメジャーになってしまうと終わる。
だからマイナーな観光客も受け止める土壌がもっと日本にあればイイと思う。
自らの土地の価値を知らず、「こんな場所に観光客来るとは思ってない」は
愚かすぎる発想だということである。
というわけで来年はさらに素敵な出会いがあるといい。期待感でいっぱい。
2週間ほど時期を早めたら、天気はもう少しマシだろうか。
なお【成果】については分別のない30代を中心に
ブログ村の面々は興味がないであろうからスマンです。
まず楽しいのは流木に座って待っていると、右から、左から
やってくるトウネン(スズメ大の小型シギ)たちの運動会。
ちっこいのがみんな「トウネン」。ここから寄ります。
波が引いた場所に餌取りに行き、
波が来ると戻ってくるとひたすら繰り返す。
泳げないので波に間に合わないとジャーンプ!
(上の画像で1羽だけでかいのはトウネンじゃなくミユビシギ)
トウネンだけをアップにすると、こういう微妙な地味系。
特に冬羽だと特に地味。
まとまって飛ぶと意外と迫力。頭上3mを何度も飛ばれてゾクゾク!
ハヤブサなどの天敵を警戒してすぐ飛ぶ。気のせいでも一斉に飛ぶ。
連動性のない反射神経が鈍い個体は生き残れない。こいつら、フツウに
東南アジアや遠いのはオーストラリアまで南下するですわ。
浜辺とは反対側では…
この1羽ずつのスリーショットはまあ尋常じゃない。
(ソリハシシギ、オオソリハシシギ+エリマキシギ)
キリアイ(左)がハマシギとツーショット
去年これだけたくさんいたオグロシギはことしは出会えず。
まあ飽きない場所。レギュラー何種か以外は、
その日、その時間帯に誰がいるのかは運次第。
出演予定はないステージ。誰が出てるか調べるだけでも楽しいわけだ。
このために1年に1回の合宿。そういうわけで、街歩き&観光論は
すっかりオマケ。
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