【2019第8回タビ】幻の興浜線トレース(3)…枝幸町編

 

興浜線トレースのバス旅、今回は枝幸町編。

「えさし」って道南桧山だけじゃないのヨ。

浜頓別ターミナルから枝幸ターミナルまではバス乗車時間40分で720円。

枝幸から雄武までは67分の乗車で1990円。

それにしてもあまりに違うと思いません？

これは興浜線がつながっていなかった北見枝幸～雄武は

そもそも「鉄道路線の代替バス」じゃないからなんでしょうね。

行きは乗換がわずかに５分しかなかった枝幸。

帰りは80分もあいたのでがっつり街歩きしてみました。

▲1985年に廃線になった興浜北線の終着・北見枝幸駅跡。

いやあすごかった。

観光協会で飲食店マップを作っていたのでそれにそって順番に町内一周。

この中で

「申し訳ありません、ランチタイムは終了です。夜の営業は○時から」

となっていた飲食店はただの一軒もありません。ただの一軒も。

時間は午後３時なんで昼夜の営業時間の狭間というのはわからなくはないのですが、

蕎麦屋も喫茶店もまったくやっていない。

やっていたのはスーパーの中にある町内唯一のファミレス。

なんと枝幸町には聞いたことのない名前の立派なスーパーがあって

中にファミレスがありました。

もうね、ここに一極集中でほか全滅。

他の飲食店はがーんとシャッターが下りていて、

準備中が出ているお店もわずか。

その多くはこれはやめちゃったでしょう、という雰囲気で

店名がわからない店まである始末。

特にここがやってたらゼッタイ試したい強烈な個性の食堂で

創業70年はくだらない老朽家屋。店の前に太った黒にゃんこがいて、

「写真撮んの？早くしないと行っちゃうよ」だそうです。

この建物で現役なら、ここも現役か？と思ってしまいました。

旧駅前食堂…あとからネットで調べると昼しか営業していないとか。

「一級食堂」というイケてる店名でしたよ！

ここでラーメン400円だったら話のタネに絶対食べたい。満腹でも！　

浜頓別はTA登録飲食店が13軒しかなかったので

街歩きのヤル気が起きませんでしたが、

枝幸は40店ほどあったので面白かったです。

いやあ観光協会も一生懸命ランチマップ作ったんだけど、

営業時間のデータがないもんだから空振りの連続。

ていうか北オホーツク各町は

セイコーマートのホットシェフが最大の押えなんで、

食事的にはなんの問題もありません的な素晴らしい展開なのでした。

いちおうＴＡランク的なことを意識してランチ店？を中心に網羅すると

こうなります。すでに単独紹介したお店も重複しますが、紋別を

上回る「勢い」なのがわかると思います。フツーのちゃんとした飲食店で

このサイズの街でＴＡの40店に入ってないのは何か理由あり？と思うじゃないですか。

左上から40軒中、4位、6位、8位、9位。

3位の店があったのに撮りこぼしてしまいました。ザンネン。

町の名誉のために書いておきましょう。

左上はランチなし、夜のみ。

左上から10位、11位、16位、未掲載ランチ無寿司屋。このへんは

店名だけは読めるレベルです。

お菓子屋さん２軒とケーキ屋さん１軒（左下）。そして喫茶店。

喫茶店なのに中休みなのか定休日なのか不明、という…。

この街でケーキ屋さんをがんばるパティシエに拍手です。

唯一新しそうなお店。これを買いました。

で、あとは…ほぼクチコミなし店。

TAにほぼクチコミがないラインとなると、もはや定休日や

営業時間を記載しているお店は皆無。

左上は新しそうですがＴＡ未掲載。右下は終わってるかも。

見てわかるのはどの店もレベルを周囲に合わせるということで、

自分だけ努力しても結果は伴わない諦めを感じます。

もうスーパーの中のファミレス以外は実は終わっていても

うなずける店頭でしたねー。

でそういう雰囲気の中で町役場は立派だなあ、と思うわけです。

（左側で耐震補強工事中）

それにしても16時10分発雄武行宗谷バスに

高校生が20人ぐらい乗りこんできましたが、みんなオンデマンド、

自宅の前を指定して降りていくので路線バスに送迎される

高校生活なんだなあ、と感心。

全員町内で降りたので越境して通うってこともないんだぁ。

それにしても部活どうしてるんだろう。16時10分の次は18時40分だもん。

枝幸…わずかな時間で意外と街を見れました。

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