【2019第7回タビ・鬼乗り鉄】DAY-4…ナント、五稜郭のなかに小学校!!!
さて、今回は信州の五稜郭探訪計画。
もう始点の小諸駅の小海線案内にばっちり載っている
「名所」のようです。
最寄り駅はJR小海線臼田ですが、ひとつ手前の龍岡城で降りて
歩きです。
駅から距離にして約2キロ。
公共交通などクルマ以外の交通手段はありません。
事前の情報は、
- 城郭の中にいまは小学校がある。
- 全景を俯瞰できるポイントがない。
ぐらいでしょうか。
10分ほど歩いてようやくこうなります。
へえ、日本で一番海から遠いと観光スポットになるかあ。
その先にすぐにこれを発見。
これがまず入口だな。
石垣も撮っておくか。
歴史の里…なーんか違和感のあるネーミング。
たったこれだけでも曲がり角にはちゃんと案内を!
しかーし、ここから迷います。
真っすぐ行って着かない。
絶対通り過ぎている。
正確にはこの道ではない、という…。
一本ズレてしまいました。
前記事でもちらっと書きましたが、
臼田町のときは自慢の五稜郭でしたが、
2005年の合併で佐久市に編入されてからは、
すっかりいまいちになってしまっていると見ました。
合併あるある。
三重県松阪市の松浦武四郎記念館や
兵庫県洲本市の高田屋嘉兵衛公園のときもそうだったっけ。
もちろん大きな期待は持っていないのですが、
果たして現状は?
城址の正門のまえに「であいの館」があって、
史料館みたいになってます。まずは入ってみるか。
奥のほうに年配女性が3人ほどいて、
「お茶でも飲んでいきます?」
この時点で次の小海線の列車の時刻まで30分ちょっとだったので、
丁重にお断り。
「函館から弟分のいま、を確認しに来ました」と言うと
ぽかんとしていましたが、
「きょうは(平日なのに)お客さんが20人も来たよ」と
話している声が聞こえてきました。(午後3時あたり)
ほんとだ。城跡の中に小学校がある!
正門と小さな濠にかかる橋を撮っていると、
ちょうど中の小学生(低学年)の下校に出会いました。
この五稜郭…最初はそう呼んでいなかったはずですが(だから駅名は龍岡城)
ちょうど函館の五稜郭が造られたのと同じころ、(元治元年=1864年)
奥三河の大給氏(田野口藩)が藩庁をここに引っ越して洋式城郭を築いたのだそうです。
想像通り、この小さな藩主は洋学に詳しくて、これからは洋式だろう、と
特定の敵を想定していたわけでもないのに、見よう見まねでこれを造った。
もちろん予算不足でいろいろと小規模。
あとから函館の五稜郭が戊辰戦争で有名になったことから、
龍岡城=五稜郭として地元は名前を出そうとしたわけです。
函館の五稜郭だって最初は亀田御役所土塁ですからね。
ここも戦前に文部省から史跡指定を受けましたが、
そのままで目立って整備されることもなく。
ふつう史料館(ふれあい館)に空撮の1枚ぐらいあるはずですが、
本家と並べて飾られていたのはコレでした。
よく見ると初代・五稜郭タワーが確認できますな。
古ッ! 函館に対するリスペクトが感じられないぞ!(笑)。
↓こっちが龍岡城。同じ桜の季節で並べるとかないのかよ。
うーぬ、言いたくはないけれど、一種の便乗商法。
★の場所がこのときいた「であいの館」。
これも築城当時じゃなくて後世の誰かの模写、だな。
いちおうお濠も残っていて一周はできるらしいが、
散策路が整備されているわけじゃなく…
(小学校のまわりを観光客がぐるぐるまわったら逆に迷惑…)
いやあ、ゆっくり時間をかけて、列車を一本遅らせるまでもなかろう
と判断したので30分に満たない滞在で去りました。
いやあいまどき観光パンフがモノクロ!
まずは訪ねて満足した(笑)。
施設にも地名として五稜郭のネーミングは…違和感あるのう。
この1.5kmが道を知らないと案外迷う。
ほら、地元はこれを五稜郭と信じてる。
もう少し函館からの来客にリスペクトが欲しかった、というのが正直なところ。
なので、函館市民も一度行ってみればいい、ほどの価値はないと思います。
小藩の藩主の道楽。
ちなみに大給氏は松平氏の流れを汲みますが、徳川氏のもっと上で分かれているので
系図的にほんとうかどうかはわかりません。
ルーツが奥三河なので松平に依った可能性は否定できないと思います。
とりあえず大給=おぎゅうとようやく読めるようになりました。
というわけで2019第7回タビにも、函館ゆかりの地めぐり、
ちゃんと織り込んでいたのでした。
函館のヒトがめったに行かない場所めぐりもまたネタになって楽しいかな。
さて、小海線まで来たせいで都内へ戻るのが大変になりましたが、
翌日、翌々日は都内で移動せず休息日なので、もう早く着きたい!
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