【2019第5回タビ】そりゃ世界遺産なら驕りも出ますよ@姫路
まったく自分でも見事だと思いますよ。
第5回タビの最初の「ディナー」が素晴らしい出会いだと
思ったら、
翌日はドーンと落とされました。
そんなもんです。
一部の心無い人々の対応。
そしてなぜそうなるに至ったかの精神性。
しかし、各地で観光事情に突っ込みを入れることが
タビの真の目的でもあるんで、あえて絡んでいきます。
ちなみに前日、広島駅の観光案内所ではこんな話をふっかけました。
「広島って川が集まっていて橋が多いのだけど、
地域の舟運を整理して経済圏を確立した歴史的人物は誰ですか?」
▲相生橋からの旧太田川(広島市)
この質問は当然、3月に岐阜城から濃尾平野を見渡して
信長の野望に思いを馳せたことからの連想。
すると広島の案内所スタッフ、
「そもそも広島は瀬戸内の港で、街が発展したのは16世紀に
毛利氏の支配が強くなってから。それ以前は航路上の寄港地として
価値があったんです。」
毛利氏と戦った陶晴賢(すえ・はるかた、大内氏の家臣)の名前が
すっと出てくるあたり、
いいんじゃないの?と好感。
おんなじ調子で姫路の観光案内所で
「姫路市の観光客年間入込数はどのぐらい? 公称でいいんで」
すると、案内所のおねいさん。
「公称って何ですか。入込数って何ですか。人数ですか、人口ですか。
それは役所か何かに聞かないと、ここではわかりません」
へえ。偉そうなんだね。カチンと来たので「勉強不足ですいません」を言わせる
まで強い態度に出ておいたが、ふたりのうちの一人は最後まで、
何でそんなこと聞かれにゃならんのだ!と憮然とした表情。
ダメだなあ、姫路市。少なくとも姫路城の入場者数ぐらいはわかるはず。
でトリップアドバイザー的には姫路城が1位じゃなくて2位。
それは口コミの絶対量を見たらどうでもいい話なんだが、
映画「ラストサムライ」のロケ地などで知られる書写山圓教寺が1位だなんて、
世間は知らんでしょう。
▲観光チラシはもらってきました。ほぼほぼハイキングコースみたいです。
1位が抜けていても、2位3位の知名度をあげて、
市全体の観光施策を進めるのが
観光関係者の務めじゃありませんかね。
自覚のないところは、わが街・函館と共通してるな。
観光に努力しない(お金はかけない)函館といい勝負。
たぶん…姫路城の市民ボランティアはよくやってると思うよ。
日本一の城におんぶにだっこしたい気持ちもわからないではない。
でも世界遺産じゃないだけで、函館山+五稜郭の連合軍なら
魅力にそう差はないと思うね。
姫路2位と函館3位勝負ならどっち?
ここに大沼+駒ケ岳を連れてきたら函館が上。
残念だけど。
姫路もさ、世界○か国語のパンフを作って、
ハイ終わりではいかんでしょう。
これを慢心と言わずして何という。
この瞬間、つい「今回は姫路城パスかも」と一瞬思った。
姫路に連泊しているのに(笑)。
宿泊したホテルのスタッフにその話をしたら、
「なんだか去年は入込数が明石のほうが多かったらしいですよ」
そうでんがな。
明石海峡大橋を通過する車両を数えるから、入込数が伸びるのねん。
ねえ明石。
函館の年間観光客500万って過去最高かあ、じゃなく、
小樽の700万がおかしくね? とならないところがいっしょだあ。
あれ?明石海峡大橋は神戸市垂水区だって?
ま、未確認情報なので大目に見ておいてください。
それより姫路駅前の立ち飲み屋の地元感ハンパねえ。
旅情はこっちのほうでんがな!
姫路のダイワロイネットが高騰しない限り、次回も姫路連泊かな。
ってか、この税込5000円を切る価格で泊まれていること自体、
観光客の姫路滞在時間の短さを物語る、如実な証拠でしょ?
(なんとこの週の金土日は「お城まつり」でした!)
文句をたれつつ、姫路城2回めの登城。どこまで食い込んだかは
また後ほど。
▲しかし駅前からこれだけシンボリックに見えるかね。
この場所から歩くと登城口まで10分以上かかります。
鉄道のバアイもそうだけど、
目指しているのはお城マニアじゃなく
「城好きのキモチがわかる人」なんで誤解なきよう。
そして天下の姫路城の「弱点」もすでに見つけてしまったのだ。
函館よりは人口の多い「中核市」仲間の現在(いま)も
ネオ街歩き、してきたからね…。これもそのうち。
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