【2019第二回タビ】<8>達観の街、秋田県能代をゆく
そろそろ【2019第二回タビ】も締めにかかります。
旅に出て何を面白がるか。
圧倒的な絶景でなくても、未体験の地元グルメでなくても、
温泉もなくても、その街独特の「味」を楽しめたらタビビトも一人前。
だから野鳥観察を主目的の旅でありながら、鉄道に会い、
駅に会い、人に会い、山を眺め、川を眺め、海を眺めて、
街を歩いて感じて、人間を磨きます。
さて秋田県能代という街は木材の積出港として栄えてきた町。
古くは斉明天皇の奈良時代に阿倍比羅夫(あべのひらふ)が蝦夷征伐に八郎潟付近まで
遠征してきたときに記述した「淳代(ぬしろ)」がなまったのだという
説が有力なのだそう。
市域すべて併せて人口約5万。
何もないなりに面白い町だと思います。
大きな米代川が流れていて、大きな防風林・風の松原があります。
さて能代の街を歩いていてまず「!」となったのはこの市場。
とんでもない?ナツメロが流れてきました。
「悪魔がにくい」by平田隆夫とセルスターズ。
女性のツインボーカルバンドでしたね。1971年の曲って、
48年前の曲じゃん! ちなみにこの曲、直近人生30年間で
多く見積もっても2回しか聞いたことがないはずです。
それでも覚えているんだよなあ。なぜか。
思わずチェックインするときホテルのフロントマンに
「あの市場は何?」と聞くと、
【安いものは安いけどあまり行かない。行くのは飲食店関係者が仕入れに行くぐらいかなあ】
ええ?それで大規模スーパーに負けずに昭和平成が乗り切れるハズないでしょ?
そう思ったので試しに入ってみました。
↑みかんは1袋270円だったので買った
まあ値付けも雑だし、買いにくい。ただ地元函館で鍛錬してますから、
ストロングポイント、ウィークポイントはなんとなくわかります。
それにしても…単に40年物のナツメロミュージックを
店頭で流しているお店、なのでした。
いまどき店舗内の中央に「事務所」がある形態なんて残ってない。
富町市場「能松」。夜8時には閉まってました。
実はこれが能代最大のインパクト。
また駅前の交差点を少し進むとダイエーがあります。
夜になると市役所がライトアップ。
能代市随一の観光スポットは「旧料亭金勇」(きゅう・りょうてい・かねゆう)
旧なので料亭営業はしていません。
昔の栄華をしのぶ立派な建物、というだけ。
これが青森県五所川原(金木町)の斜陽館なら入場料をとって威風堂々なのですが、
ここは予約すれば入館できる程度。能代市の管理の問題でしょう。
すぐ隣接しているホンモノの料亭…はTAレストランではランク外、というのが泣かせます。
そうそう能代のおばちゃんといっしょになった風の松原手前の「はまなす号」バス停。
写真は撮り損ねましたが酒屋の前にあるバス停で、日本酒のオリジナルラベルを
制作する酒屋でした。
お祝いごとのお酒は当店におまかせ!
そんな文化、北海道では見かけないっすね。こちらの人はお祝い事でさぞ日本酒を
やるんでしょう…。
で、風の松原近くのこの下浜バス停先の寿司屋さんと民宿。
これで廃業してないらしくいわゆる放置系でもリビングデッドな業態。
そうそう繁華街の雑居ビル、であるべき建物がみんな同じ不動産屋さんの
軽い造り。
他人の事には無関心、とは別格の達観した市民性。違うかなあ。
最初からのど田舎とは違って、一旦発展期があったけど、その夢を追わずに
淡々と生きていく…外から人は来ないけど淡々と。
↓目的を達成するまでここには繰り返し行くけど…。そのためには循環バスをマスターしないとな。
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