脱・イナカモノのススメ[第一回]
ほんとうのタイトルは
「田舎者が世界を不幸にする」ですが、ちょっと攻めすぎなので
緩くしておきます。
函館から外へ出たことがないと、街の魅力に気づかない。
これは他の地域でももれなくあてはまります。
おもてなし度の低い地域は自分がもてなされた経験が乏しいのです。
特に顕著なのが東北。
東北人の我慢強さは長所で語られることも多いのですが、
あの8年前の震災を経て何を教訓としたか。
厳冬なるがゆえに内に籠る傾向はいかんともしがたいと思いますが、
外出しないせいで内向的となり、外から来た人間とうまくコミュニケーションが
とれないのは昔と変わっていないようです。
人間、何事も慣れ。
ただ慣れずに30年生きてくれば、次の30年でガラッと変われるはずは
ないでしょうね。
鉄道関係、タクシー関係、ホテル関係、飲食関係。
接客する仕事です。
観光客、旅行客の矢面に立つポジションで、あまりな力量不足が目立ちます。
自論は「知らないことは知ればいい」。
ですが、彼らは「知らないので責めないで」と言います。
XXって〇〇な街ですよね!
これを責めてると受け取る人々に自分は「慣れる」ことができません。
被害妄想が強すぎるのでは?
初回は青森県H市のタクシー運転手さんのエピソード。
ひとりめのドライバーとの会話はここから入りました。
場所はH市中心街。夕メシを食べてホテルに戻る流れ。
面倒なのでタクシー拾っちゃおう。駅近のホテルまでは約2000円。
繁華街の一通の通り沿いにタクシーが客待ちしていて、どうも定められた「乗り場」は
ないらしい。
1台のタクシーに近づくもその運転手気づかない。
振り返りつつ、その前にいたタクシーに乗る。
「お客さんがいるという前提の客待ちじゃないんでしょうかね? 後ろのタクシー」
「後ろのクルマも教えてあげればいいのに、しないですね」
すると
【そうだなあ。黙ってみているだけかも…】
【この商売は運だから準備して待っていてもうまくいかないことが多いんですよ】
「H市って繁華街と駅が離れていて慣れるまで大変ですよね。道も狭いし。でもそのぶん商売が成立するでしょ?」
【なんともいえないっすね。こないだなんか、どうして駅まで2000円もかかるんだ!なんてお客さんに責められちゃいました。そんなの自分のせいじゃない。】
【そんなこと言ったって、キホン漁港なんで、そんな機能的に街ができてないんです。鉄道は後から引いているし。駅を中心に発展したんじゃないので。】
「やっぱり県庁のあるA市とは仲が悪かったりもあるんでしょ?」
【こないだなんかあっちからきた人がA市が市役所なのに、どうしてH市は市庁なんだ。おかしい、なんて自分に文句言うんですよ。そう言われてもねえ】
この後ろ向きさが出色です。H市は南部藩の城下町で道が狭い。でもプライドは高いので市役所じゃいやだったんじゃないですか?
新幹線の駅から乗り換えて2つめの駅を降りると、中心街に向かうメインストリートが
北口か南口かわからない街のつくり。
これを慣れないとわからないでしょうね、では観光客がリピートしません。
そういえばH市について18/7/21-23にこんな記事も書いています。
18/7/21
とても悲しい●●問題PART1
18/7/22
とても悲しい●●問題PART2
18/7/23
とても悲しい●●問題PART3
おっと三部作だったんだ!!!
もちろんここだけではないですが、コノ話を始めるのにいちばんふさわしい地。
かつて新幹線の終着駅だったこの町の教訓を果たして函館は活かせるのか、
活かさないのか。興味深い。
学ぶ姿勢がないのは内向的だから…と東北人を定義したらそれは誤りだと思います。
でもそういいたくなるエピソードに最低1日1回は出会う。
世の中、悪気はないけどで済んだらケーサツは要らない。
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