【2019第二回タビ】<2> ゆるゆる…いやジュルジュル@横手
ここをどう評価するかで旅人の真価が問われます。
自分のバアイはけっこう主観的に辛辣に書くので対極だと思うのですが、
自分はこのやきそばはイイと思います。
単なる目玉焼きのせのソースやきそばかと言えばさにあらず、です。
旅行者の皆さんは、たかが「焼きそば」に何を求めているのでしょう。
「非常によい」はつけませんが「非常によい」に限りなく近い「良い」
だと思います。さまざまな味覚の持ち主がいても、
ここの平均評価は4.02あたりが妥当なのではないかと思うのです。
富士宮やきそばとはまったく違う焼きそばです。
焼きそばの奥の深さ、地平の広さを知り、自分も
焼きそば道に精進したいとさえ思わせてくれます。
ただね、食い道楽の接客はイタイ秋田レベルです。
なぜならここは「居酒屋」なんです。居酒屋のやきそばです。
横手やきそばのコンテストに参加している総店数はナント43店!
この中から「毎年」「予選」で10店が選ばれ、
さらに審査があって四天王が選出されるのです。
そんなん出来レースでいつも決まった店が選ばれるのでしょう?
そう思ったアナタは甘い。過去に四天王に選ばれても徐々に味や
接客を落としていく店が存在するんですから、油断できません。
そして43店の営業時間がバラバラ。
食い道楽は11時営業開始で14~16時が中休みです。
(ってか横手やきそばのためにランチやってる居酒屋???)
自分は中休み終了直後に訪問。
ほかのお店は昼のみ、とか宴会メニューでリクエストがあったら、とか、
現在休業中とか、その時間帯、横手へ行ってすぐ食べられるお店は
案外少ないようなので事前に調べてから行ったほうがいいと思います。
けっこう汁だくです。
これはソースをそれぞれお店こだわりの出汁で割るせいです。
麺はゆで麺。自分はいつも岡田製麺の丸豆印(写真)を愛食しているので
蒸し麺には慣れていますが、もっとゆるゆるです。
なので横手やきそばの最大の特徴は見た目の目玉焼きではなく、
このジュルジュルッとした食感なのではと思うのです。
というわけで「こんなの焼きそばじゃねえ」と思えば評価はダウン。
「こんな焼きそば知らなかった!」と思えば◎な評価。
つまりはローカルツーリズムに対するスタンスの問題。
自分は郷に入りては郷に従えだと思うわけです。
タビビトの順応力が求められるメニュー。大げさですが。
そして43店のなかには人数合わせで
いやいや取り組んでいるお店もはっきりあります。
町おこしのために「一応」メニューに置いている系。
43店すべてが真剣に競い合うというのは現実的ではないからです。
もし次の十年を横手やきそばがどう生き抜くかを考えるなら
「日本焼きそば党」総裁に有名人を起用し、
毎年違う審査員でガチで審査。定番編とチャレンジ編と2タイトルにして、
「横手はやきそばの街」ではなく「横手は日本のやきそばを仕切る街」
として旗揚げすべきでしょう。
いろんなやきそばいろいろオイシイ、やきそば普及協会的な
取り組みをしたら横手自身の名も上がると思いますがいかがでしょう。
そこまでイメージできるような意外なやきそばでした。
横手やきそば。百聞は一見に如かず。
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