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2019年1月29日 (火)

函館を代表する老舗も今ではすっかり…【前編】

実はこの五島軒については、正月の「おせち」について書こうと準備していた。

しかし、その内容は自分が危惧したものではなく「とりあえずセーフ」という結論に。

和洋二段の15000円のおせちの内容をリーズナブルかどうか論じても

たいして意味はない。

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ここ何年か五島軒にはおせちを予約しており、昨年11月にとうとうDMが来ていたので、

いよいよ自分も顧客リストに載ったかな、と思いきや、おせち予約の電話対応が

さっぱりで、どなた様?状態。

「去年の客にことしも申し込んでほしい」と思ってのDMでは

なかったようだった。サイトにはチラシを画像化したパンフがただでかでかと

アップされており、記載されている連絡先は0138を省略した、市内固定電話型。

いまどき…というのがそもそものきっかけである。

 

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明治12年創業のこの老舗のおかげで、自分の「洋食」感は形成されたと

言っても過言ではなく、函館駅前の旧たくぎんビル、

現北洋銀行のビルにあったレストランには

子どもの頃、よく連れて行ってもらった。

幼稚園児のころはこのレストランのメニューを暗記、

家で再現しようとしていたくらいだ。

最盛期は7階にも8階にも営業フロアがあったものだ。

五島軒がここから撤退して20年余り。

個人的には洋食からも撤退と受け取っていて

いまや五島軒は立派な「カレーの店」である。

非常に残念なことではあるが、

洋食のカレーは、カレー全体の部分的なジャンルにすぎない。

その中で「五島軒」ブランドを活かして、細分化して

食いつないでいるように見える。

驚くことにこの函館を代表する老舗レストランがかのトリップアドバイザーに

掲載されていないのだ。(雪河亭は掲載あり)

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↑雪河亭

つまり一般には本館レストランと雪河亭の区別がついていない。

かくしてネット上には「五島軒でおいしいカレーを食べた」クチコミが氾濫している。

全盛期を知るものとしては寂しい、寂しい現実である。

【後編】へつづく。

 

 

 


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