愛のない函館の根源はまさしく…第二部【ハザードマップ問題】
函館市が9月に入って各戸に配布したハザードマップ。
ニュースにもなっていたけど、ああやっぱりって感じ。
まず、ハザードマップのイメージは対津波だと思うけど、
今回のは局地的豪雨のときのもの。
いやはやズサン。市民軽視の姿勢に思えるね。
前例のない局地的豪雨が来たらどうなるか、備えておくこと、
あらかじめ知っておくことは大切だし、実際に浸水被害が
どうなるかはなってみないとわからない。
自治体としてこういうマップを作っておくことができるだけ、
潤沢な予算があるということで、道内自治体の中では
それさえままらないところは多いはず。
その点、函館市は模範となって、こういった施策を進めておくことに
何の疑問も持たない。
とにかく有事にどうなるかはわからないので、浸水想定の真偽を問うレベルの話、ではない。
ただね、記載した町名がデタラメ、というのはいかがなものでしょう。
ざっと見ただけで欠落していたのは、
湯浜町、湯の川1丁目、榎本町、本通3丁目
五稜郭町、神山2丁目、陣川町
の7町。このうち五稜郭町は「五稜郭」と記載されていて、
湯浜町の位置に駒場町とある。
そもそも地図の文字位置はかなり難しい校正で
自分の高校時代の地理の恩師は帝国書院の地図帳に数百か所の間違いがある、
と毎年指摘の手紙を送っている、と胸を貼っていたので、
文字が2ミリずれているレベルの話を間違いに含めるとかなり制作サイドが
かわいそう。
ただね、町名ヌケはどうなの?って話。
1丁目、2丁目、4丁目とあって3丁目がなくても気づかないというのは、
その部分の校正作業そのものをし忘れたということ。
これは元プロの目から見れば、時間に追われて
徹夜作業が続き、結果手抜きになったと言わざるを得ない。
一部のスタッフに負荷がかかり、
制作側の責任者が目を通していないということだ。
最大の問題は発注者の責任。発注者がろくにチェックもせずに
OKを出して、右から左に印刷に回したことで、すべてやり直し、となった次第。
これで制作会社の利益はきれいにぶっ飛んで足が出た。
制作サイドからすれば、市の責任者からちゃんとOKを貰った、と言いたいところだが、
間違いは許されず、正しくないものを制作した責任は免れない。
ほら、誰が悪いかわかると思う。
「町名のヌケがあるから、もっと精密にやって」のひと言が欠けた市の責任は大きい。
どスルーなのだから。そして製版→印刷のコストを認識していない担当者の
罪は問われるべき。これ以上、市民の貴重な税金は使わない、とか
言ってる場合じゃないのである。
10万部の印刷だとしても1000万に近い損失だと思われる。
もっと言えば業者としては1回作っておけば、2回め、3回めで元の版が活きて、
利益率が上がる、という読みがある。
だから、この仕事をあと5、6回は受注する必要があるはずだ。
ひとつ、ちなみに。
このハザードマップ、オモテはかなり想定以上に豪雨があった場合、ウラ面は
想定以上に豪雨があった場合の2段階。同じもののコピー。
だから、すべて間違いはダブルカウントである。おお、こわっ。
そういえば以前駅前広告でコンビニの住所が「若林町」となっていたケースがあった。
直るのに半年ぐらいかかったっけ。函館市民かそうでないかとは無関係に
雑な仕事がまかり通っているのと同時に、他者がやった作業に目を配らない
その姿勢が最悪だと思うのだ。これが愛がない、という真相である。
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