変わりゆく函館…ホテル事情【PART3】
ホテル事情PART1とPART2はあくまで前段。
伝えたかったことは函館のホテルの経営姿勢。
ネット予約を駆使し、クチコミサイトをフル活用する風潮の中で、
どう生き残っていこうとしているのか。
例えば湯の川温泉から地元の個人経営のホテルがほとんど消えたのは
20年以上前のこと。
外部資本の大型ホテルの進出と言ってしまえば簡単だが、
その市外の資本のホテルが昨今逆に苦戦しているように見える。
クチコミサイト・トリップアドバイザーの市内ホテルTOP10にランクインしているのは
「渚亭」1軒だけ。続くのは「ホテル万惣」の14位…
これは駅前~十字街にどんどんホテル新築が計画されているのとは全然別の問題。
というわけでは【PART3】ではホテル側のクチコミサイトの活用ぶりに注目した。
たとえば今年になっても
ネッツホテル五稜郭→マイステイズイン五稜郭
アクアガーデンホテル→アパホテル
など既存の大きめのホテルの売却(経営母体の変更)が相次いでいる。
全国チェーンはさすがというべきか、トリップアドバイザーの登録も自ら
早速変更しているようだ。
しかしいっぽうで旧名のまま、クチコミを受け付けているホテルもある。
朝食無料の新築ホテルなのにBB&インと格下カテゴリーで
10位以下に甘んじているホテルもある。
宿泊者にとって幸せなことはいったい何なのか。
消費者は何をクチコミサイトから何を読み取って選ぶべきなのか。
やっぱり飲食店と同じで、函館の宿泊施設、特に地元の経営者は
「従来通りで変えない」
「外部資本の侵入をただ嘆く」
姿勢が見てとれる。努力はしないのだろうか。
なおかつネット予約とクチコミサイトの連動に疎く、
あたかもこのご時世に「インバウンド拒否」にさえ見えるホテルも多い。
というわけで2017年前半からトリップアドバイザーのクチコミ数と評価の推移を
観察していたのだが…
18/08/27時点で市内のホテル1位はラビスタ函館ベイではなくなった。
ラビスタは4位へ後退。
こうなると、トリップアドバイザーの「ランキングの特性」も気になってくる。
たぶんランキング1位のホテルのことを函館市民の多くは知らない。
そして「良い」「悪い」の評価分析をしてみると、今度は驚くべき不誠実も
露見してくる。クチコミ代行疑惑である。特定のホテルのクチコミが
急速に伸びている。自分が見る限りはまったく不自然である。
低価格帯のホテルが「とても良い」が急増する理由がわからない。
なんだか面白くなってきた。
PARTいくつまで続くことやら。
●2018年上半期に市内で新規に営業申請された宿泊施設は13、ホテルが7、
簡易宿所が6。新築開業はこの中にひとつもないようだ。
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