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2018年8月18日 (土)

思考停止とコミュニケーションの密接な関係

一見これは「老害」のように映る。加齢による劣化ではないのか?

果たしてそうだろうか。こうした経験は枚挙にいとまがないが、

ある種、人間の本能として「理解できないことは拒絶する」がある。

難解だ、と思った時点で心を閉じ、思考を停止する。

あくまで、高齢者に多くみられるが、実は年齢によってくくれるものでもない。

いくつかの例の中からもっとも最近面白かったと思ったもの。

180421karugamo

↑本文のカルガモとは無関係

松倉川の遊歩道を歩いていたら、進行方向にカルガモがたたずんでいた。

水上ではない。遊歩道上。

よく見えると「そっちにいるんだよ!」と訴えている。

このぐらいのメッセージは自分にもわかる。

そっちに誰が? パートナー? あんたは♀で旦那?

すると茂みの中から小ぶりなカルガモが後から後から出てきた。

全部で7羽。親が子ガモに食事をさせていて、それを監視していたのであった。

早朝、人通りの少ない松倉川の遊歩道。夏休みなので通学の自転車も通らない。

ほのぼのしている。

そこへひと組のご夫妻が散歩で通りかかった。

年の頃は70過ぎ、だろうか。

「ちゃんと親が心配して見張っているんだねえ」

と感心しきり。

そこまでは何のことはない。

さて、なぜ自分がここにいたのかというと、最近このあたりに

クロツグミが登場するからだ。カルガモ話に花が咲いているまさにそのとき、

近くでオスが鳴いて、河畔林にもぐりこんだ。

「あの、いまきれいな声で鳴いているのがクロツグミですよ」

ご夫婦はどうせ鳥には詳しくなかろうと思い、レクチャーしてみた。

すると、反応。

「クロツグミって知らないです」とご主人。

知ってるよ。

あなたがクロツグミを知らないこと。

180708kurotsugumi05v

↑これもこの日に撮ったクロツグミではありません

いま、鳴いているのがそういう名前の鳥なんですよ、きれいな声でしょ。

それだけの話です。

でもたいがいの函館市民は「鳥には詳しくない」という。

いやいや。

説明しているのはこっちだ。拒絶するということはこちらが嘘つきだと

疑っているのか?

実に未知のことを受け止められない大人が多い。

知らないのは悪いことではない。

知ればいい。

へえ松倉川にクロツグミ(っていう鳥)がいるんだ…それだけだ。

余裕があればネットで調べる。

(検索してみると、けっこうびっくり)

そうそう思い出した。

根崎のラグビーグラウンドである。

180730uminekoy1

↑巣離れしたばかりのウミネコ幼鳥はけっこう黒い。早く河口デビューしな!

ここにウミネコ親子が来ている。

河口で「デビュー」しないで芝生の上でなんだかくつろいでいる。

あのさ、夏休みだからもうすぐラグビー合宿が始まるよ。

そこに犬の散歩のご婦人が通りかかる。

グラウンドの鳥を見ている。

「あれね、ちょっと前にデビューしたウミネコの幼鳥ですよ」

へえ、と驚く。

無理もない。カモメの類とは思えないほど黒い。

ウミネコ、成長するにしたがって白くなりカモメ配色になる。

「とても悲しい八戸問題PART3」参照)

目の前に起こる自然の事象。

最初は知らない。

興味がない、とシャットアウトすることも可能。

これ豪雨災害がくるかもしれない、大地震が起こるかもしれない、

でも興味がない、のと似ている。

とりあえず知ってみる。それでいいはずだ。

何かが変わる。

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