テレビでは素人ほどカッコつける…はずが???
田舎者の不幸の話。残念ながらほぼエンドレスである。
せっかくなので印象深い「きっかけ」について書き記したい。
実は日本人が日本のことをさっぱり思っていない、という大きなテーマだったりする。
いや愛国心とか、そういう話とも違う。
サステイナビリティ(持続性)という横文字に頼って、成長を捨てた
そんな現代日本を俯瞰する、とても大きなテーマ。
そもそも函館には愛がない、など、それに比べれば矮小に過ぎない。
NHK総合に「鶴瓶の家族に乾杯」という番組がある。
簡単に言えば「芸能人が田舎に行く番組」。
個人的には数か月前の吉岡里帆の回が印象に残っている。
録画しておけばよかったと思っている。
人気商売の芸能人にとって、俳優だろうが芸人だろうが、
ズブの素人さんとガチでどれだけ絡めるか、のアドリブ力は
バラエティの仕事がくる生命線。バラエティの仕事が来れば
いざというときの番宣対策もバッチリである。
吉岡里帆レベルの若手女優が、しっかり顔と名前が一致していない
小学生相手に見事な仕切りを見せた。鶴瓶も関心。
まあ小学生がカメラが回っている時点でテンションが上がるから、
場を盛り上げるのは簡単でもコントロールは難しい。
これと対照的だったのがBS7の「ローカル線ききこみ発見旅」の
由利高原鉄道編。ことし放送されたバージョンの前のバージョン、
内藤大助がキャスティングされた回。
秋田県本荘を起点とするこのローカル線、なかなかの鬼門である。
1泊2日で知られざる名所を探す、という番組コンセプトにもかかわらず、
宿泊施設は起点の本荘市にしかない。
途中で一泊は不可。そんな苦境の中で、内藤大助が
「この近くに名所はありませんか?」と聞こうとした地元の人が
逃げた。取材を嫌がったのであるが、ガチで逃げた。
ボクシングの元世界チャンプは必死で追いかけた。
でも逃げ切った。
ここまでシャイだと、素朴を通り越して無礼である。
もちろんテレビ番組は勝手に来て「取材OK?」と聞くので
問題はあるが、メディアの暴力、拒絶すれば地元の印象を悪くする。
だいたいはど田舎なら胸を張って「名所はない。見どころはない」
ときっぱり答えるのが通例。
これなら悪印象にはならない。
そうかあ、田舎者はテレビが怖いんだ…。
あのね、BS7(BS-JAPAN)はそんなに視聴率高くないの。安心しな。
東北でも秋田・山形の県境は特にやばいエリアである。
そうそう鳥海山のエリア。
いる限り、秘境を求めて芸能人たちは過酷なロケに耐えて、
分け入るのである。
それに比べたらいかに函館の人々が慣れ切っているか、
想像に難くないだろう。
先日の「熱烈ホットサンド」…必殺ローテ谷間企画
函館編…函館の価値も考えずに「イカダベッサー」
には失笑であった。あれ、有名? すでに誕生して5年めらしい。
イカの街はこだての現実を知っていてあえて?
田舎は素晴らしい。田舎者は恥ずかしい。
とそういうことになる。
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