あとちょっとの踏み込みができないJR北海道…変わらぬ体質(1)
さて、健さんの話に触れたところで「鉄道員(ぽっぽや)」の冒頭で
こんなことに気づいた。
健さん演じるところの主人公「佐藤乙松」は列車運行のプロであるが、
旅客サービスのプロ、ではないのか?
という点である。
つまり昔々、鉄道員は鉄道のプロであればよかった。
そして鉄道のプロはおもてなしのプロである必要はなかった。
JRが分割民営化された際、ホテルマンに転職することに多くの鉄道員が
抵抗を覚えたわけである。
あれから30年、「おもてなしのプロではない」という稔侍が
JR北という会社の中には脈々と流れている。
自分が遭遇した宗谷本線の「臨時」という列車について、
真っ先に書いたのだが、6月の2セッションでそれに続く2つのエピソードを順に
紹介したい。
網走駅での体験である。
網走駅のコインロッカーに荷物を預けようとした。もっと落ち着けばよかったのだが、
ランプのついた「ready」なロッカーに入れなかったらしい。
400円を投入したが鍵は閉まらず、コインも返却されなかった。
この件を駅員に告げると、こう言われた。
「ロッカーの件は改札ではわかりません。駅のレンタカー会社が管理しているので」
乗りたい列車までの時間がなく、自分もあわてていた。
行った先で帰りの列車の接続を確認して、網走駅での乗換時間がないことに気づき、
昼間のうちに電話帳を借りて「駅のレンタカー会社」に対処法を問い合わせた。
すると
「うちは駅前のレンタカー会社ですが、駅のレンタカー会社ではありません。ロッカーを管理していません」
と。
どうも「駅レンタカー」の会社が管理しているのだと。きょうもそういった問い合わせが3件めだと。
逆に
「なぜうちにかかってくるんですか?」と訝しむので、
「改札係が駅のレンタカー会社と教えた」というと、
そこで初めて「駅レンタカー」と「駅前のレンタカー」がまったく違うことに気づくのである。
そして「駅レンタカー」とは、JR北の子会社なのである。
子会社だから別会社、案内はできない。
そういうことである。
実に素晴らしいぞ、JR北海道。
↑網走駅
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