とても悲しい八戸問題PART3
八戸おっとっと、のエピソードのオープニングは実は合掌土偶ではなく、
出発前、朝のホテルで起こったエピソードから。
正直、これはないと思う。
泊まったのは駅前のコンフォートホテル。駅近で安価で安心して泊まれるホテルだ。
つい先日もコンフォート帯広のレストラン案内を絶賛したばかり。
これまで苫小牧、八戸、帯広、北見、札幌、鈴鹿、小倉…だいぶ各地で利用している。
コンフォート八戸は駅付近に高い建物がないため見晴らしがいい。
3月だったのでエレベーターホール横の窓から遠くの雪を抱いた連山が見えた。
↑画面中央の遠方
フロントで「見えるのは八甲田ですよね?」と尋ねると
「少々お待ちください。詳しい者を呼んできます」
衝撃である!
「八戸市は意外と広いですよね? JR八戸駅は街の中心でなく本八戸が中心ですか?
隣は三沢市でしたっけ?」
この質問にも正解が答えられない。
「たしかJR八戸線と路線バス乗り放題の1日乗車券がありますよね。どこで買えばいいですか?」
するとネットで検索し始める始末。
ホテルマンがここまで意識が低いと重ね重ね衝撃である。
たまたま新米なら、カバーするベテランが勤務しててしかるべき。
さて、1日乗車券は駅の窓口でしか販売していないのであった。
それでいいのか?
さらにさらに。八戸駅在来線改札はJR八戸線と青い森鉄道線の改札を兼ねている。
そのときの改札の係員はこの1日切符をあまり見たことがなかったらしい。
実は同様な不徹底が他にもあるのだ。
1泊2日の旅の終わり。帰りの新幹線まで30分ほど時間があり、
ここまでのエピソードを駅ビルの観光案内所のスタッフに伝える。
地道に伝える。ただやっぱり案内所スタッフも…。
↑その年生まれの幼鳥も8月には成鳥並みのサイズ(函館市内にて)
最後にこんなおまけの質問。
「(ウミネコで有名な)蕪島のすぐ脇の港でオオセグロカモメの幼鳥がいましたよ。
八戸の鳥として指定されているウミネコですが、市民はウミネコを即座に識別できるのですか?」
すると案内所のベテランスタッフは
「ウミネコは尾が黒いです。他のカモメは白ですからすぐにわかります。」
野鳥に詳しい人なら失笑である。
知ったかぶりの実践が伴わない机上の知識だからだ。
とりあえずオオセグロカモメ、ウミネコの比較で言うと
1.大きさが違う。大型カモメと中型カモメ(ウミネコ)
2.ウミネコは脚が黄色。大型カモメはピンク。
3.ウミネコの嘴は先端に赤点と黒点。大型カモメは赤点のみ。
以上が成鳥での比較。
4.鳴き声が違う。ウミネコだからミャアミャア。大型カモメはクワアクワア。
さて尾だが成鳥ではウミネコ黒、大型カモメ白。
ただし幼鳥はどちらも黒。
幼鳥の嘴は生まれて間もないほど、ウミネコ=先端部が黒、大型カモメ=全体が黒
育つにつれて個体差あり。
大型カモメは4年で成鳥なので、
・生まれ年のコ・2年めのコ・3年めのコ・そのとし成長になるコ
ウミネコは3年で成鳥なので、
・生まれ年のコ・2年めのコ・そのとし成長になるコ
一年の前半と後半でも季節によって印象は変わる。
ま、鳴き声、大きさ、脚の色、嘴で総合的に一瞬でわかる。
尾の色は飛んでいるときに成鳥を識別する方法なのである。
関心を持って実践をしないと、無知も同然、という好例であった。
↓オオセグロカモメ(ほぼ成鳥、4月撮影)…顔つきがまったく違います
旅先でなかなかプロフェッショナルには出会いません。確率30%ぐらい?
せっかくの青森バナシなのでもう少し続けましょう。
ブログ中断中に何度青森に行った? 「6回」。
主目的は津軽海峡フェリーをマスターするため。ま、この話も長いのでまたいつか。
残りのがっかりエピソードもフェリー関連なんで。
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