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2018年7月22日 (日)

とても悲しい八戸問題PART2

サッカーの話に例えてみよう。日本はサッカー後進国である。

サッカーが文化として根付いていないのは明らかだ。

それはブラジルなどと比べると国民の意識に決定的な差がある。

サッカーについてはそれが良し悪しの話ではない。

単に歴史的背景であるのかもしれない。

あるCSの専門番組で指摘されていた。代表の帰国会見で、最終戦、ベルギー戦の

戦術について、メディアからひとつの質問も飛ばなかったと

(↑理由は「代表よくやった!」とメディアも満足しているからにほかならぬ)

監督本人が「あの事態は想定できず、無策だった」と正直に発言してしまっている。

「もう1点取れると思った」は「2-0からどう勝つかを知らなかった」という意味で、

「汚いサッカーで辛勝するより、潔いサッカーで敗北して去る」というサムライの美学と

曲解する向きもある。

またセルジオ越後氏いわく

「ブラジル、ロシアでのワールドカップ7試合で、日本代表は10人のチームに1勝しただけ。

1勝2分4敗だ」

こうしたエキスパートの鋭い視点にどう呼応するかが「レベル」である。

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さて八戸へ話を戻す。

是川縄文館。訪問したのは閉館間際の30分。合掌土偶は良いが、展示がまずい。

これは函館の縄文文化交流センターの展示をふまえた上だ。

縄文時代のうち、周辺の遺跡はどの時期のものか。どのぐらいの期間、継続したものか。

またそれに伴う遺跡の分布、地区ごとの所在はどうなっているのか。

文化財展示館であるからして、ある程度広い地域の出土物を集めた施設であることは当然。

だから何をどうまとめたか、が明示されているべき、という基本的なハナシ。

是川縄文館のスタッフからどんな答えが返ってきたか。

「きょうはボランティアガイドが帰ったので答えられません」

そのスタッフの技量がどうあれ、展示が不十分だからこうした質問がでる

確か南茅部の中空土偶は出土したときはいくつかに割れていて、

その一部は最初から破損させていたのでは?という説が出ている。

つまり土偶はリアルな人間の身代わりとして不備が起こらぬよう、

一部を欠けさせて埋めた説があるのだ。

そこで縄文館のスタッフに

「左の膝が割れていますよね」と尋ねると

「そうなんです」

「わざと、という説がありますよね?」

「知りませんでした」

でも割れているのはご覧のように右膝である。

つまり国宝土偶を見て「すごーい!」という来場者しか相手にしていないということである。

自分たちも理解していないし、理解させるのはどこかのボランティアの仕事、という構図。

つまり、国宝という権威づけをして、税金をかけたハコに収めれば、

それで完了という意識の低さなのである

それにしてもイモヅル式に八戸はネガなエピソードが湧いてくる。

函館を超えるものがある。

ただ観光都市としての実績は今のところ雲泥である。

いまは観光意識が低くても許されるのかもしれない。

(さらにつづく)


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