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2017年12月 1日 (金)

函館山は「野鳥の宝庫」説を追う=第四回・最終回=

めざせ150種というつもりも、めざせ100種というつもりもなく、

可能性を知る、というだけの話です。

ピーク時に観察頻度を上げれば遭遇率は当然高まります。

その折り合いをどう読むか。

そして、予期しない出会いが発生する確率をどう感じるか、です。

函館山で出会ったある観察者に、「何狙い」と聞いたら

「出るもの全部」と答えた人がいました。

「ここは何が出てもおかしくない」

しかしながら、ことしの秋冬、函館山に通った複数のカメラマンが

撮影に成功した鳥は「確実にいる」ということになるのがこの世界。

上級者が絞り出した結果は、

行ったら撮れるとはまったく別の次元です。

でも、いないものは撮れません、見れません

秋冬のこうしたニュアンスを春夏の山林性の夏鳥飛来に

あてはめて考えるとこんな感じでしょうか。

■(秋冬に函館山で出会ってない)夏鳥
キビタキ☆※
オオルリ☆☆※
コルリ×
コサメビタキ☆※
サメビタキ××
エゾビタキ××
センダイムシクイ☆☆※
エゾムシクイ×
メボソムシクイ×
ビンズイ×
ヤブサメ×
ノビタキ☆※
ホオアカ☆※
コムクドリ☆☆※

170503kibitaki4

↑5月のキビタキ(♂)

170518kibitakif

↑5同じく月のキビタキ(♀)

■(12月以降に数が多くなりそうな)冬鳥

シメ☆☆※
ツグミ☆※

170517shime

↑シメ(5月・見晴公園にて)

×印はブログ主未識別、未遭遇、ただし××印は2017年函館市内で

観察記録確認済

前記事の46種と併せて65種となります。

100種のハードルもかなりマユツバであることがわかる事例です。

ブログ主よりもさらに腕の立つ観察者が5年間、計300回は通って、

達成できるかできないかという数字が100種だと思うわけです。

しかしながら仮に64種が現実だとしても

「野鳥の宝庫」説は成立です。

ほかにこれだけの種類に遭遇できる可能性のある場所は

市内にはありません。あってもアクセス不能な場所では野鳥観察になりません。

そして最大の問題は「探鳥地」として成立はしがたい、という

もうひとつの問題。今回は工事車両と人間(登山者)に悩まされました。

登山道以外で観察できればいいのですが、面白いことに野鳥は

人間の登山道を無視して斜面を上下したり、谷筋をたどって移動します。

人間(やクルマ)の通り道を横切るから観察可能なケースが8割です。

それでも「野鳥の宝庫」だから行ってみたいと思うか、

「じっくり観察できない場所でがっかり」と思うかは個人の自由。

ありふれた公園よりは観察のハードルが高いということを申し添えておきます。

171114kannsatugoya

↑今回、雨宿りには使えることがわかった野鳥観察小屋(四合目~五合目の間)。確かに谷筋なので野鳥は近づいてくる、ことを否定はしません。

使われていない野鳥観察小屋でお茶を濁すよりも、観察者が集中できるスペースがあると

すごい場所になる函館山ですが、だからといって保護区ですから開発して

新たな施設を作るわけにはいきません。

じゃあどうすればいいのか。

ここまでしっかり読まれた方にはある程度察しがつくと思います。

それにしても今回の調査、〇番から〇番の間、そのちょっと先で

異なる★★★★★☆☆に出会いました。そしてかなりの確率で

人間の声(クルマの接近音)が聞こえたところで観察終了となりました。

そこは野鳥観察者だけの函館山ではないですから、あきらめるだけの話です。


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