トランスイート四季島@函館…その魅力は行先よりも…
オンエアからだいぶ経ちましたが8月下旬にNHKBS103で
遼河はるひ&紺野まひる出演で、JR東日本の豪華列車
トランスイート四季島試乗記をオンエアしていました。
その流れで、
「さよならトワイライトエクスプレス」「さよならカシオペア・はまなす」の
再放送をやっていました。
乗り鉄くくりかと思いきや、その異質な番組の作りに少々驚きました。
同じ週に「六角精児の呑み鉄本線・石勝線&根室本線」もやっていたので、
四季島の番組の違和感がますます大きくなりました。
まずガチじゃないです。四季島の番組。
元宝塚2名が試乗したのはトレーニング運行ですが、番組は本番取材と
クロスして作られていて、ただただラグジャリーな四季島を強調していました。
その中でわが函館も登場するわけです。
市内随一の歴史と伝統を誇る割烹「富茂登」で「朝食」を食べる。
ふだん店を開けていない時間帯にバスで乗りつけて、ぜいたくに。
でもそれ以外の函館観光は市電に乗ることと、朝市近辺でお土産を買うことだけ。
お昼(12:28)には函館を後にします。
よーく考えてみましょうよ。
2泊3日の旅程で初日のお昼(11:40)に上野を発って、日光を経由し、
青森を経由して、とりあえず北海道の地に立ち、復路は
鶴岡や新津で楽しんで3日めの夕方には上野に戻る。
行く先行く先で関係者が大歓迎をしてくれる。
「次にお越しの際は、もっとゆっくり観光してくださいね…」
そういって大歓迎してくれる。
奥羽・羽越方面にそれだけの大きな目玉があるか?
ということになります。
特に2日め午後10時の弘前駅での20分間のお出迎えと
3日め早朝午前5時20分の鶴岡駅での歓迎には頭が下がりました。
番組では遼河はるひが午前6時にクラゲで有名な加茂水族館へ。
いやあお出迎えするほうもタイヘン。
だって3日め早朝プランは4択で34名のうちの4分の1が水族館を
選ぶ?わけだしね。
朝食前のひと仕事? タレントさんはそれが商売だから
いいんですけど? 早朝4択のうち
「どこにも行かない。列車に残る。起きれない」
というのが最高のゼイタクのような気もします。
おもてなしをすべてすっぽかす…(笑)
当然JR東の持ち物である四季島ですから、エリア内で完結させねば
ならないわけで、とりあえずでも函館朝市は組み込んでおかないと
文句のひとつも出るのではないでしょうか。
こうして主眼は旅そのものではなく、ぜいたくな特別な体験という
わけです。
「豪華列車いいですね。自分も一度は乗ってみたい」
社交辞令でなく本気だとすれば、旅行が別に好きじゃない人なんじゃ
ないでしょうか。高級フレンチばかりが御馳走じゃあありませんよ。
さて、これだけ書いて貧乏人のひがみと受け取っていただもご自由ですが、
何が不憫って、わずか34人のぜいたく者のために、各所で駆り出されている
かもしれない地元の方々が不憫です。
これで2回目があるなら、四季島の乗客1人が近い将来10人連れてきてくれるなら、
張り切ってもいいと思いますけどね。
いろいろ大人のしがらみがありそうです。
↑この貸切530は四季島メンバー使用時のものではありません。
さて、ノービジュアルでこの話はきついなあ、と思っていたところ、
先日、真昼間にこいつが老骨に鞭打ってお仕事していました。
通常運行じゃないよね?
はい、NHKの番組で見た、見覚えのある四季島のロゴをくっつけて、
貸し切り運行でした。
ということはいま四季島が駅にいるわけだ…。
ということで入場券170円をはたいて、資料画像を収集してきた次第です。
7番線のスーパー北斗の陰に隠れて、8番線にシャンパンゴールドの車体を
横たえていました。
スーパー北斗の先頭車両を映しこもうとしたら、黄色いヘルメットの係の
方々とか駅員さんも映ってしまうので断念しました。
いやあ、左の車両に乗り込む人、右の車両に乗り込む人、自分のように
単に記念写真だけの人。
人生の明暗ですかね(笑)。
さすがに何度も乗る北海道新幹線にはそんな気はおきませんでしたが、
99%乗らない四季島は見物に行ってもいいのかな?と
そういう心境でした。
↑5号車ラウンジカー。ここに出入り口があります。
でもシャンパンゴールドのツルピカがちょっと過ぎる気がしたのは
気のせいでしょうか。
まあ、乗ってしまうと印象も違うんでしょうけどね。
それにしてもJR東日本管内に一生に一度は行くべき観光地が
意外と少ない。そして鉄道沿線とも限らない。
東京・横浜をのぞけば、
・日光
・十和田、奥入瀬
・松島
・平泉
そして
・弘前の桜
かな。
今回の2泊3日の旅程で通過しても下車の選択肢がなかったのは
埼玉、福島、岩手、秋田。
これで殺到して予約が取れないのだとするなら、
下車駅やプランはどうでも「四季島に乗る」ことが最優先になる
わけだから、こうした
クルーズトレインを「旅行」「観光」に結び付けようとするのが
やっぱり違うのか…。
はい、地元の期待には添わない旅行商品なのでしたぁ。
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